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鏡子 (きょうこ)

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第145章 2019年10月22日、福音の鐘は鳴る。(Part1)

姫島 七不思議

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さて、昨日の続き

四国四県のうち、愛媛と、徳島の漢字を、組み合わせたら、

愛徳 と  姫(媛→姫)島の言葉が浮かび上がってきた。

姫島には、七不思議があることを、ウィキペディアで知った。


《浮洲》

浮洲(うきす)は、姫島の沖合にある小さな洲で、漁業の神として島の漁師の信仰を集める高倍様(たかべさま)が祀られている。高部様やその鳥居は、高潮や大時化に遭っても海水に浸かることがなく、この洲が海中に浮いているようであることから、浮洲と名付けられた。


《千人堂》

千人堂(せんにんどう)は、島でも屈指の景勝地である観音崎にある小さなお堂で、1寸2分の黄金の馬頭観音像が祀られている。大晦日の晩に債鬼(借金取り)に追われた島民千人を匿ったとの伝説があり、大晦日の晩に千人堂に詣ると借金取りから逃れられると言い伝えられている。

千人堂は、山立て(陸上の特徴のある地点を目印として複数定め、それを頼りにして海上での船の位置を定める方法)で漁場で決める際の目印としても利用されている。

千人堂の下の断崖には、灰白色の黒曜石の層が露出している。この特徴ある灰色の黒曜石を材料とした石器は、中国地方や四国地方でも発掘されており、古代における交易の広がりを示している。姫島の黒曜石産地は2007年7月26日に国の天然記念物に指定されている。


《逆柳》

逆柳(さかさやなぎ)は、比売語曽姫が使った柳の楊枝を土中に逆さまに挿すと、そこから生えた柳であり、そのため枝が垂れていないと伝えられる。



《かねつけ石》

かねつけ石(かねつけいし)は、別名をおはぐろ石ともいう。比売語曽姫がお歯黒をつけた場所であり、この石に猪口と筆を置いた跡が窪みになって残っているという。

《浮田》

浮田(うきた)は、昔は大蛇の夫婦が住んでいた池で、誤って大蛇もろとも池を埋め立てて田にしてしまったために、大蛇の怒りで田が浮いているように揺れるという。

《阿弥陀牡蠣》

阿弥陀牡蠣(あみだかき)は、島の東端にある姫島灯台の断崖下の船でしか行けない海蝕洞窟に群生するカキで、阿弥陀如来(一説には阿弥陀如来の耳)に似た形をしていることからこの名が付けられた。海水に浸かることがない高さに群生していて、食べると腹痛を起こすという。


《拍子水》

拍子水(ひょうしみず)は、別名をおはぐろ水ともいい、比売語曽姫がお歯黒をつけた後に口をすすぐ水がなかったので、手拍子を打って祈ったところ、岩の間から湧き出してきた水であると伝えられる。炭酸水素冷鉱泉で、現在は、この鉱泉を利用した健康管理センターが設けられて拍子水温泉と称しており、湧き出したままの23.6℃の冷泉とこれを沸かした湯に入ることができる。




●まとめ


1.   高部様やその鳥居は、高潮や大時化に遭っても海水に浸かることがない。

2.  大晦日の晩に債鬼(借金取り)に追われた島民千人を匿ったとの伝説の小さなお堂があり、大晦日の晩に千人堂に詣ると借金取りから逃れられるという言い伝えがある。

3.  比売語曽姫が使った柳の楊枝を土中に逆さまに挿した柳がある。そこから生えた柳
(逆さ柳)は、垂れていない。

4.  比売語曽姫がお歯黒をつけた場所、
石に猪口と筆を置いた跡が、窪みになって残っているという。

5.  昔は大蛇の夫婦が住んでいた池があったが、大蛇もろとも池を埋め立てて田にしてしまったため、大蛇の怒りで田が浮いているように揺れる。

6.   阿弥陀如来(一説には阿弥陀如来の耳)に似た形をしたカキを食べたら腹痛をおこす。※ 理論的には、海水に浸かることがない高さに群生しているから。

7.  比売語曽姫がお歯黒をつけた後に口をすすぐ水がなかったので、手拍子を打って祈ったら、岩の間から水が、湧き出してきた。

それは、炭酸水素冷鉱泉であった。現在もこの鉱泉は、施設に利用されている。



まとめながら、思った。

「これは、人間の倫理観を示しているのではないか?」


例えば、5番

 池を埋めて、田んぼにした。
そこは、元々は、大蛇の夫婦が住んでいた池だった。だから、大蛇の夫婦の怒りで、田が浮いたように揺れる。

「自然を壊していくと、元々暮らしていた生き物たちの怒りをかいますよ」
という戒め。


例えば、6番

阿弥陀如来(一説には阿弥陀如来の耳)に似た形をしたカキを食べたら腹痛をおこす。

 「神仏の領域に踏み込むようなことを、人間は、決してしてはいけません。もしそのようなことをすれば、天罰が下りますよ」
という戒め。




姫島の七不思議…


なんだかそれは、
モーセの十戒にも似た、戒めのように思えてきた。




今の、現状を鑑みる。


いけいけどんどんで、テクノロジーは、発展している。


最近は、見境なく発展し、
「倫理観的には、どうなんだろう?」と考えさせられることがしばしば。


ひと昔前は、

「例えそれが出来るとしても、神の領域に、人間が侵入することがあってはならない。」

と、誰かがストップをかけてくれていた。


今は違う。

競争社会なので、例え、倫理に背くとしても、強行で、新しい開発に取り組んでいる。


そもそも、倫理観そのものが、分からなくなっている。


あまりにも、科学が進み過ぎた為に、神様の力に対する畏敬の念が失われた。



「姫島の七不思議」が、人間に対する戒め、もしくは、教訓めいたものがあるとするならば、人間は、この戒めに背いた罪を沢山犯している。



大蛇の夫婦が怒っているように、
少なくとも、環境を破壊され、怒っている生き物たちは、山ほどいる。










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