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第1章 幼少期(7歳)
25 レイオス殿下とテッド
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「ただいま。休憩中かい?」
「おかえりなさいませ。丁度インクが無くなってしまったので、休憩しておりました」
「え?まだ半分以上あった……よね?」
「はい。が、こちらシュベーフェル嬢が清書したものです」
テッドが纏められた紙の山を指す。
うん、山になってるわね。
言い回しを変えたり手直しを加えたりもしたから。
自分がやったことながら、よくここまでやったと思うわ。
「……。分かった。1日に清書する枚数は制限するとしよう」
「えっ! 私、やりたいです」
「駄目。助かるけど、優先順位はそこまで高くはない。目も悪くなってしまうよ」
軽く私の頭を撫でながら言う。
それは、まあ、そうなんだけれど。
目を酷使している自覚もあるわ。
目が見えづらくなった場合、対処って眼鏡しかないのよね。傷を治す、とは少し違うらしいから。
眼鏡は貴族女性として、見た目が武骨で野暮ったいものしかないからあまり歓迎はされない。
レイオス殿下の婚約者として、良くはないわね。
……枚数制限をするというだけでしては駄目というわけではないのだし、我慢するしかないわ。
「不満そうだね。内容は興味深かった?」
「はい、とても。実はマーサ先生からこちらの1巻と2巻を読ませていただいたことがあって。建国時と建国後のことは知っていたのですが、それより前のことをここまで詳しく知ったのは初めてです。当時の人々の生活や風景が思い浮かぶようで……とても興味深いです」
「へえ。それは楽しそうだ。あとで清書したものを読ませてもらうね」
「はい、是非。あ、でも、1、2巻は……」
「作者に話を通してみるから大丈夫」
あ。そういえば、そうだったわ。
あの老紳士が作者なのよね。
この、3巻になるはずだった紙の山の内容は話せなくても、1、2巻は大丈夫なのかしら?
「とりあえず、今日の作業は終わりにして。少し休んだら部屋に戻っていいよ」
「分かりました。レイオス殿下はどうなされますか?」
「んー、折角だし少し休もうかな。作業のこと以外で何か話したいことはある?」
「あ、では、レイオス殿下のことを教えてください。お恥ずかしながら、私の知っていることは少なくて……」
「それは仕方のないことだよ。君の置かれていた状況は特殊だったから。そうだな、何が聞きたい?」
何が、と言われても。
いざ聞くとなったら、何を聞けばいいのか思いつかないわね。
だってどこまで踏み込んで聞いていいかも分からないし。
とりあえず無難なところから聞いた方がいいわよね?
「ええと……では属性とか、得意な事や好きな物などをお答えできる範囲で教えていただけますか?」
「いいよ。んー、まずは属性かな。私の第一属性は樹で、第二属性は風だよ」
「樹と、風。先程テッドから、お母様がレイオス殿下の乳母をしていらして、本人も兄弟のように育ったと聞きました」
「おや、聞いていたんだ。そう、テッドは私にとって兄とも呼べる存在なんだ」
「ちょっ、殿下!せめて弟と!」
「私としてはどちらかと言われれば兄なんだよなぁ?口煩いし」
「あのですねぇ……!」
あら、まあ。
二人とも子供みたい。
レイオス殿下は悪戯に気付いてもらった弟で、テッドは呆れた兄、というところかしら。兄弟というものを知らない私でも、そう見えてしまうわ。
つまりレイオス殿下の認識の方が正しいようね。
見た目的にも、テッドの方が身長が高いし体格もいいし。
……できる限り、注意しておこう。10年後まで、この光景が続くように。
殿下の第二属性が風になるくらい相性がいいんだもの、失った場合のダメージはあまりにも大きいわ。
私にとっても有利に働くかもしれないし。うん。
「得意なのは、どちらかというと頭を使うことかな。身体を動かすこと自体は好きなんだけど体力や筋肉があまりつかない質なんだ。所謂先祖返りに近いらしい」
「つまり……、レイオス殿下は王家に入った血で、樹属性のセルヴァ家に纏わる先祖返り、なのですね」
「そうだよ」
セルヴァ家に纏わる先祖返りといえば……森の民。エルフと呼ばれる人種ね。
彼らは整った容姿で、長い耳を持ち、弓の扱いと魔法に精通していたという。
「耳は長くないのですね?」
「よく知っているね。そこまでは引き継がなかったらしい。先祖返りといっても完全に、という者は少ないんだ」
そういうものなのね。
先祖返りと言っても、良いことだけではないのね。
それぞれの種のデメリットを継いでしまうこともあるのだわ。
「殿下、そろそろ」
「ん?ああ、もう結構経っていたか。休憩は終わりにしよう。アーシャも部屋にお戻り」
「あ、はい」
促されるままに立ち上がり、差し出された手を取る。
どうやら部屋まで送ってくれるようだ。
三人で連れ立って、廊下を歩く。
「ちゃんと休むんだよ?あまり目を酷使しすぎないように」
「はい」
部屋の前まで来て、そう釘を刺された。
そうは言われても暇を潰せるのは本を読むか刺繍くらいなのだけども。どっちも目を使うわ。
でも、言われたからにはそうしておいた方がいいわよね。
「ところでアーシャ」
「え? はい」
扉を開いて部屋に入ろうとした時に、レイオス殿下に呼び止められて、振り返る。
あ、この笑顔。
「今度からはちゃんと決めた愛称で呼んでね?」
「………………はぃ」
こっちも釘を刺されてしまった。
言われたからには次からは呼ばないと……慣れなきゃ駄目なのね……。
嫌というわけではないけれど前を思い出すとこう、なんというか複雑というか。
それ以前に、誰かを愛称で呼ぶようなことはなかった。ロバート殿下のことも。
……イヴリンは、ロバート殿下を愛称で呼んでいたけれど。
ああ、嫌なことを思い出したわ。
…………。
ちゃんと、呼びましょう。過去との決別のためにも。
私の今の婚約者はレイオス殿下――イース様だわ。
前とは、違うのよ。
「おかえりなさいませ。丁度インクが無くなってしまったので、休憩しておりました」
「え?まだ半分以上あった……よね?」
「はい。が、こちらシュベーフェル嬢が清書したものです」
テッドが纏められた紙の山を指す。
うん、山になってるわね。
言い回しを変えたり手直しを加えたりもしたから。
自分がやったことながら、よくここまでやったと思うわ。
「……。分かった。1日に清書する枚数は制限するとしよう」
「えっ! 私、やりたいです」
「駄目。助かるけど、優先順位はそこまで高くはない。目も悪くなってしまうよ」
軽く私の頭を撫でながら言う。
それは、まあ、そうなんだけれど。
目を酷使している自覚もあるわ。
目が見えづらくなった場合、対処って眼鏡しかないのよね。傷を治す、とは少し違うらしいから。
眼鏡は貴族女性として、見た目が武骨で野暮ったいものしかないからあまり歓迎はされない。
レイオス殿下の婚約者として、良くはないわね。
……枚数制限をするというだけでしては駄目というわけではないのだし、我慢するしかないわ。
「不満そうだね。内容は興味深かった?」
「はい、とても。実はマーサ先生からこちらの1巻と2巻を読ませていただいたことがあって。建国時と建国後のことは知っていたのですが、それより前のことをここまで詳しく知ったのは初めてです。当時の人々の生活や風景が思い浮かぶようで……とても興味深いです」
「へえ。それは楽しそうだ。あとで清書したものを読ませてもらうね」
「はい、是非。あ、でも、1、2巻は……」
「作者に話を通してみるから大丈夫」
あ。そういえば、そうだったわ。
あの老紳士が作者なのよね。
この、3巻になるはずだった紙の山の内容は話せなくても、1、2巻は大丈夫なのかしら?
「とりあえず、今日の作業は終わりにして。少し休んだら部屋に戻っていいよ」
「分かりました。レイオス殿下はどうなされますか?」
「んー、折角だし少し休もうかな。作業のこと以外で何か話したいことはある?」
「あ、では、レイオス殿下のことを教えてください。お恥ずかしながら、私の知っていることは少なくて……」
「それは仕方のないことだよ。君の置かれていた状況は特殊だったから。そうだな、何が聞きたい?」
何が、と言われても。
いざ聞くとなったら、何を聞けばいいのか思いつかないわね。
だってどこまで踏み込んで聞いていいかも分からないし。
とりあえず無難なところから聞いた方がいいわよね?
「ええと……では属性とか、得意な事や好きな物などをお答えできる範囲で教えていただけますか?」
「いいよ。んー、まずは属性かな。私の第一属性は樹で、第二属性は風だよ」
「樹と、風。先程テッドから、お母様がレイオス殿下の乳母をしていらして、本人も兄弟のように育ったと聞きました」
「おや、聞いていたんだ。そう、テッドは私にとって兄とも呼べる存在なんだ」
「ちょっ、殿下!せめて弟と!」
「私としてはどちらかと言われれば兄なんだよなぁ?口煩いし」
「あのですねぇ……!」
あら、まあ。
二人とも子供みたい。
レイオス殿下は悪戯に気付いてもらった弟で、テッドは呆れた兄、というところかしら。兄弟というものを知らない私でも、そう見えてしまうわ。
つまりレイオス殿下の認識の方が正しいようね。
見た目的にも、テッドの方が身長が高いし体格もいいし。
……できる限り、注意しておこう。10年後まで、この光景が続くように。
殿下の第二属性が風になるくらい相性がいいんだもの、失った場合のダメージはあまりにも大きいわ。
私にとっても有利に働くかもしれないし。うん。
「得意なのは、どちらかというと頭を使うことかな。身体を動かすこと自体は好きなんだけど体力や筋肉があまりつかない質なんだ。所謂先祖返りに近いらしい」
「つまり……、レイオス殿下は王家に入った血で、樹属性のセルヴァ家に纏わる先祖返り、なのですね」
「そうだよ」
セルヴァ家に纏わる先祖返りといえば……森の民。エルフと呼ばれる人種ね。
彼らは整った容姿で、長い耳を持ち、弓の扱いと魔法に精通していたという。
「耳は長くないのですね?」
「よく知っているね。そこまでは引き継がなかったらしい。先祖返りといっても完全に、という者は少ないんだ」
そういうものなのね。
先祖返りと言っても、良いことだけではないのね。
それぞれの種のデメリットを継いでしまうこともあるのだわ。
「殿下、そろそろ」
「ん?ああ、もう結構経っていたか。休憩は終わりにしよう。アーシャも部屋にお戻り」
「あ、はい」
促されるままに立ち上がり、差し出された手を取る。
どうやら部屋まで送ってくれるようだ。
三人で連れ立って、廊下を歩く。
「ちゃんと休むんだよ?あまり目を酷使しすぎないように」
「はい」
部屋の前まで来て、そう釘を刺された。
そうは言われても暇を潰せるのは本を読むか刺繍くらいなのだけども。どっちも目を使うわ。
でも、言われたからにはそうしておいた方がいいわよね。
「ところでアーシャ」
「え? はい」
扉を開いて部屋に入ろうとした時に、レイオス殿下に呼び止められて、振り返る。
あ、この笑顔。
「今度からはちゃんと決めた愛称で呼んでね?」
「………………はぃ」
こっちも釘を刺されてしまった。
言われたからには次からは呼ばないと……慣れなきゃ駄目なのね……。
嫌というわけではないけれど前を思い出すとこう、なんというか複雑というか。
それ以前に、誰かを愛称で呼ぶようなことはなかった。ロバート殿下のことも。
……イヴリンは、ロバート殿下を愛称で呼んでいたけれど。
ああ、嫌なことを思い出したわ。
…………。
ちゃんと、呼びましょう。過去との決別のためにも。
私の今の婚約者はレイオス殿下――イース様だわ。
前とは、違うのよ。
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