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少女たちとの出会い

KEN☆ZEN姉妹

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【アルバート工房】
鉱石の採取から帰ると、ヒイロは山積みの装備品の修理依頼に没頭していた
その間、アリスは剣の練習をし、サーシャは家事と馬の世話をしていた

「と、そこまでは良いですの。でも、カルーア姉さま!コレはどういう事ですの?」

「何の事だい?サーシャ」

「カルーア姉さまが、お兄さまの仕事の手伝いに付きっきりですし、寝る時まで一緒されてるではないですの!サーシャもご一緒したいですの!不公平ですの、あんまりですの!」

サーシャは不満爆発寸前!といった感じだ。しかし、カルーアはサーシャと額をぶつけゴリゴリ擦り合わせた

「なーに言ってんだいサーシャ!わたしや兄さんと寝ると、エッちい事をして来るだろう?
アリス姉さんだけには手を出さないから、寝る時はこの組み合わせになっちゃうんだよ。全く自業自得だよ!」

確かにその通りだった。仕方なく我慢するサーシャ
そんな生活が3日続いた
サーシャのスキンシップ欲は我慢の限界を迎えていた!今日も真面目に外で稽古しているアリスに近付いて行った

「アリス姉さん、お疲れ様ですの」

「うん、そろそろお兄ちゃん抜きでクエストに出る許可が欲しいからね。アリスも強くなった所を見せないと!」

サーシャはうずくまった…姉妹の為にひたむきに頑張る姉の努力する姿を見て、欲望をギラつかせている我が身を恥じた
サーシャはそんな姉を気遣おうと、家に戻り果実ジュースを作りアリスに手渡した

「サーシャありがとう!やっぱりサーシャは良い妹ね!」

健全な姉妹関係に喜ぶサーシャ
エッちい行為は封印すべきだと考えた
感謝の笑みをしている姉に微笑み返しした
一心不乱の訓練で汗だらけのアリスは、ボディスーツが透けている。更にはうなじを流れる爽やかな汗
「ガチャン!」
サーシャの中でスイッチが入る音がした

「アリスお姉さん、最近ヒイロお兄さまと一緒に寝てないみたいですけど、寂しくはないですの?」

一心不乱に訓練していたアリスの剣が止まった…

「……そうだったわぁ!アタシ、全然お兄ちゃんと一緒に寝ていなかったわぁ!お兄ちゃん成分が不足してるわねぇ!補充しないと訓練の効率も下がっちゃうわぁ!」

サーシャはグレイスの店を手伝いに出ているミルが戻ってくる前に、何とかしてヒイロかカルーア、もしくは両方とスキンシップがしたくて仕方なかった

(アリス姉さんがお兄さまと寝れば、必然的にカルーア姉さまと一緒の布団になりますの。そしたらカルーア姉さまを淫らに萌え上がらせてあげますの!)

サーシャの計画は動きだした……が、予想外の事は起こるもの
ヒイロとアリスとカルーアが、10畳に拡張された部屋の大きなベッドで川の字になって寝る事になり、サーシャは1人ヒイロの部屋で寝る事になってしまった

(あれ?おかしいですの…アリス姉さんとヒイロお兄さまが一緒に寝たら、カルーア姉さまは私と寝るのでは…どうしてですの?泣)


【翌朝】
「やあ、どうしたんだいサーシャ。残念無念みたいな顔をしてるね(笑)」

残念ながらサーシャの企みは、カルーアにバレバレだったようだ。その日、グレイスの店が落ち着いたようでミルが工房に帰って来た

(はあぁ…時間切れですの…)
5人はキッチンに集まり昼食を取る
そこでヒイロから、意外な提案が出された

「ミルも帰って来た事だし、ボチボチ装備品の修理も終わる。昼から3人の稽古をつけてあげるから、明日3人だけで初クエスト挑戦するか?」

初めてヒイロ(保護者)抜きのクエストを提案された。そこでサーシャは気が付いた

「お兄さま、私は戦闘に不向きなのですが、良いのでしょうか?」

「サーシャに1個武器を作ったんだ!手甲が両手分と、ハンマーに鉄球が付いた武器だ」

ハンマーと鉄球の間は10メートルの鉄チェーンで繋がっている。チカラ持ちのサーシャに似合う武器と言える。腰のベルトに魔法の杖を掛けるフックも付いた

「そしてアリスにはこれだ!」

アリスは、刃渡り70cmと50cmの2太刀を使う戦士だが、傷みやすい長い方を前にエルドラ鉱山で取ってきたミスリルで、新たに作られていた

「これってミスリルソードなの?」
  


「あぁ、そうだ!ここ数日カルーアに一緒にいてもらったのは、ミスリル加工の叩き目をハイエルフの眼で見て、アドバイスしてもらってたんだ
超が付くほどの貴重品だからな、凄く高く売れる物だから奪われない様に常に気を使えよ!」

「ありがとう!お兄ちゃん、カルーア!アタシ、大事にするね!」

アリスは凄く嬉しい顔をしている

「そうだったんだ…ごめんなさい。私…自分の事ばっかりでしたの…反省ですの」

「んーん!そんな事ないよ。家事とお馬さんのお世話してくれて、ありがとうねサーシャ!」

アリスは感謝のKissを3人にした
ほっぺたへのKissだったが、サーシャはそれはそれで良い物だな!と、素直に喜んでいた



続く
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