推しの兄を助けたら、なぜかヤンデレ執着化しました

 伯爵令嬢のメアリーは高熱でうなされている時に前世の記憶を思い出し、好きだった小説のヒロインに転生していると気づく。
 しかしその小説は恋愛が主軸ではなく、家族が殺されて闇堕ちし、復讐に燃える推しが主人公のダークファンタジー小説だった。

 闇堕ちしない推しと真っ当な恋愛を楽しむため、推しの家族を必ず救うと決意する。
 家族殺害の危機を回避するために奮闘する日々を送っていると、推しの兄であるカシスと関わるようになる。
 カシスは両親殺害の濡れ衣を着せられ処刑される運命で、何より推しが心から慕う相手。
 必ず生きてもらわねば……! と強く願うメアリーはカシスと仲良くなり、さらには協力者となる。

「(推しの闇落ちを防ぐために)カシス様には幸せに生き続けて欲しいのです」

 メアリーはカシス相手に勘違い発言を連発する中、ついに推しの家族を守ることに成功する。
 ようやく推しとの明るい恋愛を楽しめると思っていたが、何やらカシスの様子がおかしくなり──

「君は弟を手に入れるため、俺に近づいて利用しようとしていたんだね」
「俺に愛されて可哀想に」


 これは推しと恋愛するため奮闘していた少女が、気づけば推しの兄の重い愛に囚われてしまったお話。


 
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