33 / 62
31話 たこ焼き試食会
しおりを挟む
その日の夜。
部屋に戻って新しい商品の試食会を始める。
テーブルにプレートを取り出す。
楽しみなのか、みんなが笑顔である。ただ、ポンちゃん? 尻尾で僕の足を叩くのはやめて?
「では、作るよ? ――――たこ焼き!」
プレートの上に光が現れて、一瞬で姿を形作る。
何もなかったプレートの上に、前世で大好きだったホクホクのたこ焼きが八個、姿を見せた。
たこ焼きと言えば八つのイメージがあっただけに、個数は一度に八個作れるようだ。
「まずは普通の何も手を加えていないものだよ」
「「「いただきます~!」」」
『食べるニャ!』
ホクホクだけど火傷しないくらいの熱さに設定している。料理の熱さも調整できる【一秒クッキング】は本当に便利だ。
「生地がふわふわして美味しいです~」
「中に入っているお肉も旨味を引き出して美味しいよ!」
「一口サイズなのも食べやすくて、おやつ感覚で食べれるのがとてもいいですね」
『ノア! もっと食べたいニャ!』
どうやらみんなにも受けが良いようだ。
「では次から味変するよ~最初は――――青海苔!」
これは【無限調味料】で青海苔を追加したバージョンだ。
「普通のと違う風味がして、口の中に凄く広がる!」
「うん。青海苔は海の調味料だから中々味わえないと思う。普段は青海苔有り無しを選んでもらうことになると思う」
みんな頷いだ。
「次は――――マヨネーズたっぷりたこ焼き!」
「ん! ん!」
みんなもぐもぐしながら立ち上がった。衝撃的な旨さだったらしい。
それからだし味たこ焼き、ぽん酢味たこ焼き、少し辛めのラー油味たこ焼きなど、色々試してどれも美味しいと評価を得た。
セレナのために大量のたこ焼きを作ってあげて、ミレイちゃんが新しいメニューを手書きで作っていく。これをミレイちゃんとライラさん、セレナとカウンター分で四枚作ってもらう。
---------------------
【たこ焼き専用メニュー】
・たこ焼き八個……銅貨三枚
・マヨネーズ追加……銅貨一枚
┗★おすすめ★味の深みが増します。
・ぽん酢追加……銅貨一枚
┗甘酸っぱさが増します。
・だし追加……銅貨一枚
┗香ばしさが増します。
・ラー油……銅貨一枚
┗甘辛みが増します。
---------------------
材料の【コムギ粉】と【卵】と【コーンラビットの肉】を少量使うので、一個の原材料は銅貨一枚だ。調味料追加は材料費はかからない。
「よし。これなら明日から出せそうだね。みんなよろしくね」
「は~い! みなさんもきっと喜びますよ~」
色々決まる中、山盛りになっているたこ焼きを一個ずつ飲み込むように食べているセレナに視線を移す。
「うん?」
僕の視線に気づいた彼女は、可愛く首をかしげる。
うう……うちの娘。食べているところ世界一可愛い!
部屋に戻って新しい商品の試食会を始める。
テーブルにプレートを取り出す。
楽しみなのか、みんなが笑顔である。ただ、ポンちゃん? 尻尾で僕の足を叩くのはやめて?
「では、作るよ? ――――たこ焼き!」
プレートの上に光が現れて、一瞬で姿を形作る。
何もなかったプレートの上に、前世で大好きだったホクホクのたこ焼きが八個、姿を見せた。
たこ焼きと言えば八つのイメージがあっただけに、個数は一度に八個作れるようだ。
「まずは普通の何も手を加えていないものだよ」
「「「いただきます~!」」」
『食べるニャ!』
ホクホクだけど火傷しないくらいの熱さに設定している。料理の熱さも調整できる【一秒クッキング】は本当に便利だ。
「生地がふわふわして美味しいです~」
「中に入っているお肉も旨味を引き出して美味しいよ!」
「一口サイズなのも食べやすくて、おやつ感覚で食べれるのがとてもいいですね」
『ノア! もっと食べたいニャ!』
どうやらみんなにも受けが良いようだ。
「では次から味変するよ~最初は――――青海苔!」
これは【無限調味料】で青海苔を追加したバージョンだ。
「普通のと違う風味がして、口の中に凄く広がる!」
「うん。青海苔は海の調味料だから中々味わえないと思う。普段は青海苔有り無しを選んでもらうことになると思う」
みんな頷いだ。
「次は――――マヨネーズたっぷりたこ焼き!」
「ん! ん!」
みんなもぐもぐしながら立ち上がった。衝撃的な旨さだったらしい。
それからだし味たこ焼き、ぽん酢味たこ焼き、少し辛めのラー油味たこ焼きなど、色々試してどれも美味しいと評価を得た。
セレナのために大量のたこ焼きを作ってあげて、ミレイちゃんが新しいメニューを手書きで作っていく。これをミレイちゃんとライラさん、セレナとカウンター分で四枚作ってもらう。
---------------------
【たこ焼き専用メニュー】
・たこ焼き八個……銅貨三枚
・マヨネーズ追加……銅貨一枚
┗★おすすめ★味の深みが増します。
・ぽん酢追加……銅貨一枚
┗甘酸っぱさが増します。
・だし追加……銅貨一枚
┗香ばしさが増します。
・ラー油……銅貨一枚
┗甘辛みが増します。
---------------------
材料の【コムギ粉】と【卵】と【コーンラビットの肉】を少量使うので、一個の原材料は銅貨一枚だ。調味料追加は材料費はかからない。
「よし。これなら明日から出せそうだね。みんなよろしくね」
「は~い! みなさんもきっと喜びますよ~」
色々決まる中、山盛りになっているたこ焼きを一個ずつ飲み込むように食べているセレナに視線を移す。
「うん?」
僕の視線に気づいた彼女は、可愛く首をかしげる。
うう……うちの娘。食べているところ世界一可愛い!
14
お気に入りに追加
737
あなたにおすすめの小説
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました
成実
恋愛
前世の記憶を思い出し、お菓子が食べたいと自分のために作っていた伯爵令嬢。
天候の関係で国に、収める税を領地民のために肩代わりした伯爵家、そうしたら、弟の学費がなくなりました。
学費を稼ぐためにお菓子の販売始めた私に、私が作ったお菓子が大好き過ぎてお菓子に恋した公爵令息が、作ったのが私とバレては溺愛されました。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
魔物の装蹄師はモフモフに囲まれて暮らしたい ~捨てられた狼を育てたら最強のフェンリルに。それでも俺は甘やかします~
うみ
ファンタジー
馬の装蹄師だった俺は火災事故から馬を救おうとして、命を落とした。
錬金術屋の息子として異世界に転生した俺は、「装蹄師」のスキルを授かる。
スキルを使えば、いつでもどこでも装蹄を作ることができたのだが……使い勝手が悪くお金も稼げないため、冒険者になった。
冒険者となった俺は、カメレオンに似たペットリザードと共に実家へ素材を納品しつつ、夢への資金をためていた。
俺の夢とは街の郊外に牧場を作り、動物や人に懐くモンスターに囲まれて暮らすこと。
ついに資金が集まる目途が立ち意気揚々と街へ向かっていた時、金髪のテイマーに蹴飛ばされ罵られた狼に似たモンスター「ワイルドウルフ」と出会う。
居ても立ってもいられなくなった俺は、金髪のテイマーからワイルドウルフを守り彼を新たな相棒に加える。
爪の欠けていたワイルドウルフのために装蹄師スキルで爪を作ったところ……途端にワイルドウルフが覚醒したんだ!
一週間の修行をするだけで、Eランクのワイルドウルフは最強のフェンリルにまで成長していたのだった。
でも、どれだけ獣魔が強くなろうが俺の夢は変わらない。
そう、モフモフたちに囲まれて暮らす牧場を作るんだ!
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない
当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。
だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。
「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」
こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!!
───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。
「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」
そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。
ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。
彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。
一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。
※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる