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雑誌インタビュー

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雑誌に掲載されるので、撮影とインタビューが予定されている。

スーツを着こなして、髪を上げている。
カッコいい。いつもかっこいいけど、、、
髪を上げるのはあまりしてくれない。
理由を聞くけど教えてくれない。

普段より大人な霧矢さんを見るとドキドキするけどね。秘密にしておく。


雑誌を見たら世の中の女の人が、好きになるんだろうな。。


インタビューは、女性の記者さん。
女性、、、目の色がハートになっている。
さっきまでジャケットを着てたのに、脱いでるし、
大きなお胸を強調している。谷間も見えるし、私より確実に大きい。なんか悔しい、、、


霧矢くんは、淡々とインタビューを受けている。

「霧矢社長の年」「23歳」
「身長」「174センチ」
「体重」「55キロ」
「靴のサイズ」「27.5」
「服のサイズ」「L」
「ジム」「行かない」
「食事」「和食」
「デート」
「二人で過ごせるならどこでもいい」


では、2択でお願いします。
「可愛い子or綺麗な子」
「甘える子or甘えない子」
「胸が大きいor小さい子」
「優しい子orしっかりしてる子」
などなど2択はないな。と思い、、
仕事の話にしてもらうことにした。

「ホープアローは、創業5年ですが、霧矢社長が、18の時に起業されましたよね?」
「はい。高校3年の時に起業しました。」

「そんなに早く、高校生活を楽しまなかったのですか?」

「好きな事に熱中してしまっていたので、少し離れてみようと思って始めた会社です。」

「ホープアローは、どのようなことをされていますか?」


「コンビニのK&M、スーパーITO、ファミレスのミキトを運営しています。

そして、最近、買収した結婚式場も運営しています。」


「年商は?」
「70億ぐらいです。」

「社長ですから、お金持ちですね。」

「そうですね。お金がないわけではありませんよ。
でも、うちの社員は、他の会社より給料はいいですよ。
コンビニやファミレスのバイトも他より高いと思いますよ。
ただ、先にきちんと研修やテストを受けてもらい、昇格していきます。もちろん普段の仕事の仕方もきちんと判断します。
社員は、その年の年収を決めますよ。

年に一回、必ず、テストは受けてもらっています。優秀なら、稼ぐことは簡単ですよ。」

「社員の残業は?」

「本社勤務の社員は、忙しい時期は、してもらうことにはなります。でもそれ以外は、基本定時です。
店舗になると変わってきます。各店長に任せてあります。忙しい時期は、本社から派遣もします。売上を競わせてはいませんが、ある一定の売上に達した場合、ボーナスが出るようになります。売上少ない場合は、社員が派遣され、分析されます。」


「前の質問に戻りますが、2択は難しいようなので、霧矢社長の理想の女の子を伺いたいです。」


見た目は、可愛い時、綺麗な時、その時によってコロコロ変わり、
体型は、柔らかい子。でも、しまってるところはしまっている。


甘えれない子を甘えさすのがいい。
優しくてしっかりしてて、
料理は上手、私を癒してくれて、支えてくれる。でも、しっかりして私を導いてくれる。


と言ったら、そんな子いないでしょう。霧矢社長、若いから理想が高すぎますよ。


「理想が高いですか?」


「そうですよ。女の子が寄ってきませんよ。ホープアロー。の社名の命名は?」

「ホープは、希望、アローは、矢
希望の矢。という意味です。」

「素敵ですね。」

「紹介しますね。瑞希。おいで。」
瑞希がやってきた。

「妻の瑞希です。」
「伊藤霧矢の妻でございます。この度、雑誌の掲載して頂きありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。」

「奥様ですか?おいくつですか?」

「19歳です。」

「19歳に見えませんね。高校生かと。」

「そうですね。童顔ですので、よく高校生に間違われます。」

と瑞希は、後ろに下がった。


「霧矢社長。奥様が理想という事でしょうか?。」

「はい。先ほどの理想は、瑞希のことです。理想というより現実ですね。」

「19歳と若いのに、支えれるのですか?導くことができるのですか?」
声のトーンが、低かった。
そう。この小娘では無理だろうと、、、


「瑞希は、とても頑張り屋さんで、大学の進学をやめ、料理の専門学校に行き、私のために料理を作り支えてくれるのです。仕事も、みんなから信頼されています。会社の名前は、瑞希の希と霧矢の矢ですよ。そして、コンビニやスーパー、ファミレスは、全て瑞希をみて考えついたものですよ。」

「え?18歳の霧矢社長が?」

「はい。私は、瑞希をずっと好きですから、私の人生瑞希しかないんですよ。」

「まだ、世間的には発表されていませんよね?」

「この雑誌が出る頃には発表されますよ。明日の新年度会で発表するつもりですから。」

「結婚されたのは?」

「昨年の3月です。」

「なぜ一年後なのでしょうか?」

「昔から瑞希のことを好きでしたが、交際期間は4ヶ月なのです。私が自分のものにしたくて、早く籍を入れましたが、瑞希は、まだ学生で、そして、私の会社にもバイトとして研修し、この4月に正式に入社したので、新年度会で発表するのです。」

「そうですか。残念ですね。霧矢社長ほど、かっこいい社長なら、モテますのに。」

「学生の時からモテますよ。でも、私は
は瑞希しか興味がないのです。」

「そんなに、瑞希さんは、良いのですか?他の女の人を経験した方がよろしいのではありませんか?」

「必要ありませんよ。瑞希は、私の理想を超えてきてくれるのです。」

「では、そろそろ終わりにしましょか。」
記者さんはジャケットを羽織った。
「よろしくお願いします」

記者さんが立ち去る時、私は睨まれて、、
「あなたぐらいの人はたくさんいますよ。そんな子供みたいな体で満足させられるのかしら?浮気されないと良いですね。」
と霧矢くんに聞こえないように言われてしまった。


今日は明日の新年会があるから、直帰。
ゆっくりすることにした。
さっき言われたことは、もちろん内緒。

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