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新年度会の前。

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霧矢の会社は毎年、4月に新年度会をする。

取引先も来て、結構大きなパーティになる。

ドレスコートもきちんとして、一年の初めをきちんとしようと思う。



取引先の社長の娘もいつも来て、俺に紹介される。

めんどくさかった。

今年は、瑞希のお披露目も兼ねている。

ドレスは、霧矢が決めることにした。
お披露目だから、、自慢したい。
白のドレスは、純白でいい。赤や黒は小悪魔

紫や青もいい。
どうしようかな。
ドレスを決めることをすごく悩んでいた。
大人っぽいのにしたいな。
瑞希が、大人っぽくしたくなるだろうし。初めは大人っぽい可愛さにして、
ケープをとったら、大人ってもいいけど、肌はレースで隠さないといけないな。絶対見せたくないし、、


青紫にしようかな。光で金に輝くのはいいな。宝石は、ダイヤ。にしようかな。

「瑞希は着たいドレスはある?」
「あのね。皆さんに披露するんだよね?」
「そうだね。」
「少し大人っぽいのをお願いしたいの。」
「こんなのどう?」

「ステキ。私に似合うかな?」 
「似合う。」
 
「任せてもらっていい?いつも俺が決めてごめんね。」

「もちろん。お任せします。霧矢くんに服を贈ってもらえるの嬉しい。いつもセンスいいし。」

「普通気持ち悪いよな。下着まで用意するんだから。」

「私たちは、付き合ったのは短いけど、知り合ったのは長いよね。普通とは違うんだから、いいんじゃない?それに私は気持ち悪いなんて思ったことが一度もないよ。だから気にしないで。」


「そうだね。今更だね。」

「そうそうウエディングドレスだけは、自分で選びたい。いい?」

「ああ。もちろん一生に一度だから、瑞希の気に入ったものして。」

「ありがとう。」


新年度会は、
まず昼間は、社員を集めて、アフターヌーン。
その後夜は、接待になる。


総務部は、3月から急激に忙しくなり、
瑞希も手伝いをしに行く。

瑞希は、バイトとして、この一年いろんな部署を見ていた。
霧矢くんの秘書として、いろんな部署を見ることができた。

会社の人も、バイトとして見てた。
だから、、面白いほど、
人間関係がわかった。
そう。わたしを見下す人はいた。特に女性はたくさんいた。

特にトイレは、女の噂話がすごい。
「あのバイト、霧矢社長の秘書みたいなことしてる人、可愛くないのに、ずるくない?」

「地味で、メガネなんてかけて、しかも化粧も薄いし」


「霧矢社長の近くにいるなんて本当せこいよね。バイトのくせにさ。」

「わたしたちのが綺麗だしさ、スタイルもいいしね。、」




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