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新年度会、1

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会場は、プリンスホテル。
前に一度お世話になったことがある。

昼間は、社員だけ。気が楽な分おしゃべりも多い。




瑞希を見下す女達は、
まだこの時点では、バイトの子にしか思われていなかった。
知ってるのは、副社長と経理部長。

だから、余計に社長へのプッシュが多かった。
色目を使う人が多かった。

霧矢くんかっこいいし、社長だしね。
わかってるけど、悔しい。




我が社のパソコンが、ハッキングされたよう。一度目は無事、対処できたみたいだけど、このままでは、大変なことになる。
瑞希は、
そう。予感がしていた。

「社長。このままでは、、、もうすぐ、ハッキングされてしまいます、、、」


「私にやらせてください。社長」

「社長、、私でもできないのに、こんなただのバイトに、、」

「任せるよ。」

瑞希は自分のスマホをつなげ、会社のパソコンにウィルスをいれた。

それから会社のパソコンで操作をした。
すごい勢いで、タイピングしていくから、周りのものはびっくりしていた。

そして、ハッキングに対処をして、やっつけた。

相手のコードは、ファインスター。

「大丈夫よ。」

「わかった。」


霧矢くんは副社長と警察に連絡を準備をした。


「君は何者なんだ?普通出来ない。ただのバイトなのに、、」

「そうですか?よくわかりませんが、、、」



私は、まだ少し気になることがあったので、霧矢くんとは、離れて、パソコンを見ていた。

ファインスター。


心当たりがある。星がつく会社がある。

藤田社長の会社は、今功績を伸ばしている。可能性は高い。ただ証拠がない。


企画書は、企画部が気楽に打ち込み、今日、パソコンやスマホを持ってきてくるから、情報漏洩になりやすい。

だから、私はパソコンを使う時に、少し操作した。

企画書を奪われないように、システムを組んだ。
今回はそれ以上のものをしてきたので、正直、驚いた。
念のためにスマホを持っていて正解だった。

ただ、気になるのが、なぜうちの企画を?
もしかしたら、罠かもしれない。
ターゲットはホテルの可能性がある。


霧矢くんに相談したら、
ホテル側に話をする時間を作ってくれた。


確定ではないのですのが、少し気になりまして、、

犯人がうちの企画を必要と思わないのです。しかも、その企画は、新人の企画で、ボツになっています。
それがおかしい理由です。ハッキングは犯罪です。
なのに、そんなものを狙う意味がわかりません。

霧矢社長のところも欲しいデータがあると思いますが、

大事なデータは絶対に盗まれません。
強力なセキュリティをしてありますので、、、

「わかりました。」

ホテルの方は、全ての勤務を手作業に変えた。



そして、会場に戻った。

 

霧矢くんと話をしていると、
某有名会社の社長さんと娘さんがきた。

霧矢くんは私を隠すように、前にでてくれた。

「伊藤社長、いつもかっこいいね。」

「いえ。横井社長もお元気そうで、娘さんの恵梨香さんも変わらずお美しくおられますね。」

聞いたことない声のトーンだった。
私に寄せ付けたくないオーラが出ていたので、私は少し離れた。

「霧矢さんはいつになったら、食事に行けるのかしら?」

「そうですよ。私の娘は、綺麗でしょ。スタイルもいいし、モデルをしているし、霧矢社長には、お似合いですよ。それに娘と結婚したら、うちと繋がれるんですよ。」

「いつもありがたいお話ですが、ありがとうございます。」

「そんなこと言わずに、」腕を組み、胸を押し付けてきた。


後ろには瑞希がいなかった。
気を遣ったのか?聞きたくなかったのか?
その後、瑞希を探していたんだけど、また違う社長と娘に絡まれた。

めんどくせえ!

会場に戻ってくる瑞希をみつけた。

寄っていくと
いつもと変わらない笑顔があった、、、
少し戸惑っていた。


そう、少し離れていた時に、
某有名メーカーの内藤社長が声をかけてきた。

「可愛い子だね。君は、優秀なんだろうね。パソコンは得意?」

「いえ。得意ではありません。」

「そう。君は若いのに、いいね。
俺の会社に入らない?
俺なら、君をもっと高いところに導くことができるよ。」

「いえ。大丈夫です。用事があるので、よろしいでしょうか。」

「残念だね。瑞希ちゃん。いつでも君なら歓迎だよ。
俺の恋人の場所あけておくよ」

「いえ、私は私の場所がありますから。」

こんなことがあった。
内藤社長と霧矢くんの接点はない。
しかもいきなりパソコンを言ってきた、、、

もしかするとファインスターの件、、、

私1人で深入りはしてはいけないと判断して、その場を去った。


「瑞希大丈夫。」

「うん。」

瑞希は、最後の方の霧矢くんの挨拶の時に、一緒に出ることになるから、ドレスを着替える。

しばらく一人か、、、
めんどくさいな




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