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戦国時代へ
はじまりは
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夏の暑い日差し、セミのうるさい鳴き声がきこえる。
俺は現在大学1年の本城小次郎。
今は夏休みで実家に帰省している。
今はお盆で、ちょうど高校野球が盛り上がっている時期。
ちなみに両親は墓参りで妹は友達と遊びに出掛けている。
俺はベッドに転びながら高校野球を見ていた。
「あー。また島根県勢初戦敗退かぁ。」
この日は小次郎の出身校が甲子園で試合をしていた。
別に小次郎は野球部出身でも何でもない。
小次郎は小学校、中学校と必死に勉強し、頑張って偏差値の高い高校にいった。
勿論、スポーツをやる体力なんてない。
小次郎は高校時代、歴史研究会と言うマニアックな部活をしていただけで、塾にも通わず、高校での成績も低かった。
そして小次郎は高校を卒業して都会の三流大学へ入学。
しかし、そこでも小次郎は成績は悪く、サークル活動をせず、友人も少ない。
都会での一人暮らしも大変だ。
今回、帰省したのは都会に居ても遊ぶ友達も居ないし、家で家事をするのも面倒だからだ。
実家に居たら、親が洗濯してくれるしご飯もしてくれる。
しかしだ。小次郎の気分はモヤモヤしている。
実家に居たら親が全てしてくれるから、かなり楽が出来るのにだ。
「あーあ。この時代ってつまらねぇな。平和過ぎる…。戦国時代にでも居たら毎日がスリルが合って楽しいだろうに…。」
小次郎が独り言を言った時、ふとテーブルにある雑誌に目が行く。
「日本の金山、銀山特集か。」
小次郎はその雑誌を読み、面白い情報を見る。
「へぇ?銀山、金山の付近は古戦場が多く、心霊スポットにされているところが多いのか。」
そう言い、小次郎は「面白そうだな。」と呟く。
島根県には石見銀山がある。
確かあそこも古戦場だったはずで心霊スポットにもされていたはずだ。
「面白い。ひょっとしたら尼子晴久とか山中鹿之助の幽霊が見えるかもな。」
小次郎は軽く笑いながら言う。
そして、小次郎は石見銀山に行こうと用意を始めた。
「(今から行っても観光客が多いだろうし、人が少なくなる夕方辺りに行ってみようか。)」
そう心の中で言い、準備を始める。
「(幽霊が出たら写真に取る為にカメラは必要だな。あと携帯の予備の充電器、懐中電灯、晩飯も買って行くか。)」
しかし、これだけでは何か物足りない。
「(一応観光にも行くから島根の歴史についてかかれている雑誌を見ながら歩くか。…後は幽霊や不審者に襲われた時の為に木刀を持っていくかな。)」
そう言い、小次郎は妹の部屋から木刀を持ってくる。
この木刀は妹が高校の部活の練習に使っている。
「(まぁ夜中までに返しておけば良いだろう。『不審者対策で持っていった』と言えば許してくれるだろう。)」
甘い考えの小次郎。
そして、準備が整った小次郎は家を出る。
俺は現在大学1年の本城小次郎。
今は夏休みで実家に帰省している。
今はお盆で、ちょうど高校野球が盛り上がっている時期。
ちなみに両親は墓参りで妹は友達と遊びに出掛けている。
俺はベッドに転びながら高校野球を見ていた。
「あー。また島根県勢初戦敗退かぁ。」
この日は小次郎の出身校が甲子園で試合をしていた。
別に小次郎は野球部出身でも何でもない。
小次郎は小学校、中学校と必死に勉強し、頑張って偏差値の高い高校にいった。
勿論、スポーツをやる体力なんてない。
小次郎は高校時代、歴史研究会と言うマニアックな部活をしていただけで、塾にも通わず、高校での成績も低かった。
そして小次郎は高校を卒業して都会の三流大学へ入学。
しかし、そこでも小次郎は成績は悪く、サークル活動をせず、友人も少ない。
都会での一人暮らしも大変だ。
今回、帰省したのは都会に居ても遊ぶ友達も居ないし、家で家事をするのも面倒だからだ。
実家に居たら、親が洗濯してくれるしご飯もしてくれる。
しかしだ。小次郎の気分はモヤモヤしている。
実家に居たら親が全てしてくれるから、かなり楽が出来るのにだ。
「あーあ。この時代ってつまらねぇな。平和過ぎる…。戦国時代にでも居たら毎日がスリルが合って楽しいだろうに…。」
小次郎が独り言を言った時、ふとテーブルにある雑誌に目が行く。
「日本の金山、銀山特集か。」
小次郎はその雑誌を読み、面白い情報を見る。
「へぇ?銀山、金山の付近は古戦場が多く、心霊スポットにされているところが多いのか。」
そう言い、小次郎は「面白そうだな。」と呟く。
島根県には石見銀山がある。
確かあそこも古戦場だったはずで心霊スポットにもされていたはずだ。
「面白い。ひょっとしたら尼子晴久とか山中鹿之助の幽霊が見えるかもな。」
小次郎は軽く笑いながら言う。
そして、小次郎は石見銀山に行こうと用意を始めた。
「(今から行っても観光客が多いだろうし、人が少なくなる夕方辺りに行ってみようか。)」
そう心の中で言い、準備を始める。
「(幽霊が出たら写真に取る為にカメラは必要だな。あと携帯の予備の充電器、懐中電灯、晩飯も買って行くか。)」
しかし、これだけでは何か物足りない。
「(一応観光にも行くから島根の歴史についてかかれている雑誌を見ながら歩くか。…後は幽霊や不審者に襲われた時の為に木刀を持っていくかな。)」
そう言い、小次郎は妹の部屋から木刀を持ってくる。
この木刀は妹が高校の部活の練習に使っている。
「(まぁ夜中までに返しておけば良いだろう。『不審者対策で持っていった』と言えば許してくれるだろう。)」
甘い考えの小次郎。
そして、準備が整った小次郎は家を出る。
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