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最後のそして始まりの……
2. 好きだ… 好きだ… 好きだ……
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広いリビングの窓辺で、抱き合う二人。
懐かしい匂いに酔いしれ、気持ちを確認しあう。
好きだ… 好きだ… 好きだ……
想うだけでテレパシーのように伝わるのか、ブルッとハヤが身震いした。
オレのワイシャツのボタンに手を掛け、上から順に外していく。
その間も、ハヤの息遣いはどんどん荒くなりオレも興奮で肩で息をする。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
オレは我慢できずボタンを外しているハヤに頬ずりし、そのまま唇を重ねる。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……
「んん…っふっん…んぁ…」
ハヤはボタンを外す手は止めずにオレのおねだりに応えてキスを繰り返し、いつの間にか身体もせり出しお互い絡まりあっていた。
ネクタイもそのままにワイシャツははだけ、ハヤの手がオレの胸へと滑り込む。
ぞくっ!!
撫で上げられる快感が、背筋まで伝わり身体が硬直する。
そして、次の瞬間。
くりっ……
ビクンッ!!!
ハヤの指はオレの乳首を捕らえ、親指の腹で硬くなっていた突起を強く弾いた。
久しぶりの刺激に、オレの身体は仰け反り思わずハヤのスーツの袖を掴む。
そんなオレの反応に、ハヤはまたブルッと身体を震わせ、今度はハヤの舌がオレの胸の突起を捉えようと仰け反る身体を引き寄せた。
ぐるるるるるるる………。
「…………」
「…………」
「ぷっ、くくっはははっ!!!」
かぁーーーーーっっ!!
「わっ!笑うなよ!!」
あと数センチでハヤの舌がオレの乳首に到達するという時に、オレの腹が限界とばかりに鳴りだした。
「だって、手島さん、オレにメキシコ料理食べさせてくれるって言ってたから、腹ペコのまま来たんだよ!」
くくくっ!と涙を浮かべ笑うハヤを憎らしげに眺めながら、口を尖がらせて言う。
「そうだったね。飯にしようか」
「おぅ!」
この部屋の景色と、ハヤの優しい笑顔が、オレを10年前に引き戻す。
あの夏休み最後の3日間……。
それまではこんなに熱く誰かを愛せるなんて思いもしなかった。
あの日から当たり前に隣に居た奴が、居なくなった時の寂しさも知った。
そして何より、大切なもののためにこんなにも自分が頑張れるもんなんだと気づいたんだ。
スーツを脱ぎ、時計をカチャカチャと外す。
自分のはだけたシャツはそのままに、そんなハヤに見とれていた。
ハヤのその仕草が好きだ。
やはりあの時の17歳とは違うハヤに、ドキドキが止まらない。
ハヤはそんなオレに気づいて近づく。
ちゅっ……
軽くキスをした。
「いつまでもそんな格好にしてると、飯の前に食べたくなる」
ぼんっ!!!
オレの顔が破裂した。
なっ!!!デレ過ぎだろーーー!!!
オレははだけたシャツのボタンを慌てて止めた。
ネクタイにワイシャツにエプロン。
これもなかなかいいなと、キッチンを覗く。
よく考えたら、手島さんがここへ越してきた時、気遣ってハヤが住んでいた雰囲気とはまったく違うものを選んでくれてたのかもしれないな。
ハヤが居たころは白と黒が基調のものが多かったけど、手島さんの部屋は暖色系が多かった。
家具やカーテンはオレも一緒に選んだんだけど、オレも無意識にそうしていたのかも……。
改めてリビングダイニングを眺める。
そして、ゆっくりとハヤの部屋だった場所の扉を開けた。
そこもテレビやソファーの位置もそのまま。
なつかしい……。
ただ、ベッドがキングサイズになっていた。
キッチンで料理しているハヤに見つからないように静かに戸を閉め、みるみる自分の顔が赤くなるのを感じた。
懐かしい匂いに酔いしれ、気持ちを確認しあう。
好きだ… 好きだ… 好きだ……
想うだけでテレパシーのように伝わるのか、ブルッとハヤが身震いした。
オレのワイシャツのボタンに手を掛け、上から順に外していく。
その間も、ハヤの息遣いはどんどん荒くなりオレも興奮で肩で息をする。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
オレは我慢できずボタンを外しているハヤに頬ずりし、そのまま唇を重ねる。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……
「んん…っふっん…んぁ…」
ハヤはボタンを外す手は止めずにオレのおねだりに応えてキスを繰り返し、いつの間にか身体もせり出しお互い絡まりあっていた。
ネクタイもそのままにワイシャツははだけ、ハヤの手がオレの胸へと滑り込む。
ぞくっ!!
撫で上げられる快感が、背筋まで伝わり身体が硬直する。
そして、次の瞬間。
くりっ……
ビクンッ!!!
ハヤの指はオレの乳首を捕らえ、親指の腹で硬くなっていた突起を強く弾いた。
久しぶりの刺激に、オレの身体は仰け反り思わずハヤのスーツの袖を掴む。
そんなオレの反応に、ハヤはまたブルッと身体を震わせ、今度はハヤの舌がオレの胸の突起を捉えようと仰け反る身体を引き寄せた。
ぐるるるるるるる………。
「…………」
「…………」
「ぷっ、くくっはははっ!!!」
かぁーーーーーっっ!!
「わっ!笑うなよ!!」
あと数センチでハヤの舌がオレの乳首に到達するという時に、オレの腹が限界とばかりに鳴りだした。
「だって、手島さん、オレにメキシコ料理食べさせてくれるって言ってたから、腹ペコのまま来たんだよ!」
くくくっ!と涙を浮かべ笑うハヤを憎らしげに眺めながら、口を尖がらせて言う。
「そうだったね。飯にしようか」
「おぅ!」
この部屋の景色と、ハヤの優しい笑顔が、オレを10年前に引き戻す。
あの夏休み最後の3日間……。
それまではこんなに熱く誰かを愛せるなんて思いもしなかった。
あの日から当たり前に隣に居た奴が、居なくなった時の寂しさも知った。
そして何より、大切なもののためにこんなにも自分が頑張れるもんなんだと気づいたんだ。
スーツを脱ぎ、時計をカチャカチャと外す。
自分のはだけたシャツはそのままに、そんなハヤに見とれていた。
ハヤのその仕草が好きだ。
やはりあの時の17歳とは違うハヤに、ドキドキが止まらない。
ハヤはそんなオレに気づいて近づく。
ちゅっ……
軽くキスをした。
「いつまでもそんな格好にしてると、飯の前に食べたくなる」
ぼんっ!!!
オレの顔が破裂した。
なっ!!!デレ過ぎだろーーー!!!
オレははだけたシャツのボタンを慌てて止めた。
ネクタイにワイシャツにエプロン。
これもなかなかいいなと、キッチンを覗く。
よく考えたら、手島さんがここへ越してきた時、気遣ってハヤが住んでいた雰囲気とはまったく違うものを選んでくれてたのかもしれないな。
ハヤが居たころは白と黒が基調のものが多かったけど、手島さんの部屋は暖色系が多かった。
家具やカーテンはオレも一緒に選んだんだけど、オレも無意識にそうしていたのかも……。
改めてリビングダイニングを眺める。
そして、ゆっくりとハヤの部屋だった場所の扉を開けた。
そこもテレビやソファーの位置もそのまま。
なつかしい……。
ただ、ベッドがキングサイズになっていた。
キッチンで料理しているハヤに見つからないように静かに戸を閉め、みるみる自分の顔が赤くなるのを感じた。
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