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最後のそして始まりの……
3. ……ほんと、オレたち手島さんに感謝しないとな
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シャンパンをグラスに注ぐ。
そういえば、ハヤと一緒に酒を飲むのは初めてだ。
以前、どこかの社長令嬢にたらふく酒を飲まされても、その後オレとセックスしてたけどな。
こいつのペースで飲んじまうとえらい事になるぞ。
そこは警戒しつつ、グラスを傾けた。
テーブルには手早く作ったにしては、スパイスの香りたつ異国籍料理が並ぶ。
「うまいよ!!」
「よかった。正直、しばらく料理もしなかったんだ。
手島さんがだいたいの下ごしらえをしていてくれて……」
オレはふといろんな事を思い返す。
「……ほんと、オレたち手島さんに感謝しないとな」
「……そうだね」
二人はシャンパングラスを傾け、もう一度、今度は手島さんに乾杯した。
ほろ酔いでソファーに座り、オレはネクタイを完全に解いて横になる。
うつらうつらと視界がゆがむ中、目の前に、何の変哲もない紙袋が。
あれ、前にもこんな光景が……。
見上げると、ハヤがその袋を差し出して、
「これ……。お前に、プレゼント」
……あ、思い出した。
「こ…れ……」
「…………」
わかったよ…開けますよ。
さすがに薬は盛ってないようだし……。
まさか、また「アレ」じゃねぇーよなぁ?
恐る恐る袋を開けてみた。
そこには小さな箱に入った、プラチナのペアリングが入っていた。
「お前……これ……」
声が上擦る。
驚きすぎて、それ以上言葉が出なかった。
「ナツ……
俺と結婚してくれ……」
「はぁ!! ??
でも…それって……」
「わかってる。男同士で婚姻はできない。
でも、気持ちとして、これからは一生一緒に生きて行きたい。
ナツのご両親には申し訳ないと思う。
孫の顔を見せてあげられないし、一生息子は独身だと確約してしまうことになる。
俺もナツの遺伝子が絶えてしまうのは辛い。
でも…、それでも死ぬまで俺だけのナツでいてほしいんだ……」
指輪の箱を握るオレの手を覆うようにハヤの手が包み、
まっすぐな瞳でオレを見つめた。
そういえば、ハヤと一緒に酒を飲むのは初めてだ。
以前、どこかの社長令嬢にたらふく酒を飲まされても、その後オレとセックスしてたけどな。
こいつのペースで飲んじまうとえらい事になるぞ。
そこは警戒しつつ、グラスを傾けた。
テーブルには手早く作ったにしては、スパイスの香りたつ異国籍料理が並ぶ。
「うまいよ!!」
「よかった。正直、しばらく料理もしなかったんだ。
手島さんがだいたいの下ごしらえをしていてくれて……」
オレはふといろんな事を思い返す。
「……ほんと、オレたち手島さんに感謝しないとな」
「……そうだね」
二人はシャンパングラスを傾け、もう一度、今度は手島さんに乾杯した。
ほろ酔いでソファーに座り、オレはネクタイを完全に解いて横になる。
うつらうつらと視界がゆがむ中、目の前に、何の変哲もない紙袋が。
あれ、前にもこんな光景が……。
見上げると、ハヤがその袋を差し出して、
「これ……。お前に、プレゼント」
……あ、思い出した。
「こ…れ……」
「…………」
わかったよ…開けますよ。
さすがに薬は盛ってないようだし……。
まさか、また「アレ」じゃねぇーよなぁ?
恐る恐る袋を開けてみた。
そこには小さな箱に入った、プラチナのペアリングが入っていた。
「お前……これ……」
声が上擦る。
驚きすぎて、それ以上言葉が出なかった。
「ナツ……
俺と結婚してくれ……」
「はぁ!! ??
でも…それって……」
「わかってる。男同士で婚姻はできない。
でも、気持ちとして、これからは一生一緒に生きて行きたい。
ナツのご両親には申し訳ないと思う。
孫の顔を見せてあげられないし、一生息子は独身だと確約してしまうことになる。
俺もナツの遺伝子が絶えてしまうのは辛い。
でも…、それでも死ぬまで俺だけのナツでいてほしいんだ……」
指輪の箱を握るオレの手を覆うようにハヤの手が包み、
まっすぐな瞳でオレを見つめた。
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