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第四章 温泉宿

新たな憑依先

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「そうだよ。やっと復活したよ。姉はあと2年かかるけどね」

(今回は早い復活ですね)

「姉妹神インストラクタの負荷はそんなに大きくないのよ。それにしても、これはなんだ? ピンクの髪と隣のミカゲは知ってる。こっちの4人は姉さんと一緒のパーティの女たちよね。なんでミカゲも含めて、全員悪魔になってるの?」

(それはですね、俺の妻になったからです)

「・・・神罰、決定!」

「うごっ、痛い痛いっ」

「! リンリンさん、どうしたの?」

「神罰で、痛い」

「どこが痛いの」

俺は自分の股を指した。

「こ、このエロガキは!!! んもう、知らないっ」

ユカリさんは怒って出て行ってしまった。

オスカルさんもむっとした表情で出て行ってしまう。3人娘はバイバイって手を振りながら、出て行った。

「ミカゲさん、ラクタさんと今話してます。インストさんはあと2年は静養が必要だそうです」

「え? ラクタ様が」

「ミカゲは悪魔になっちゃったので、もう脳波の共有はできないわよ」

「ミカゲさん、悪魔になったので、もう脳波の共有はできないそうです」

「あ、そうなのですか。でも、リン様のお嫁さんになれたので、悔いはないです」

でも、ミカゲさんは少し残念そうだ。

「僕が声を出して話しますね。ラクタさん、あとエリーゼさんとキョウコさんの2人の総勢11名が妻になりました」

「ふふふ、私のいないほんの1ケ月そこらの間に、なんでそんなに悪魔を集めるの? あなた、悪魔の軍団作って、神界にでも乗り込んでくるつもり!?」

「いや、まさか。あっ、でも、ダビデさんには魔界に帰ってもらいました」

「え? えっとここはリマ? ダビデってリマの南にいる古き悪魔のこと?」

「はい、そうです。2時間以上かかりましたけど」

「いや、それすごいよ、少年。人に降りた姉でも勝てるかどうかの悪魔だよ」

「そうなんですか。まあ、色香で惑わして、先制攻撃で半分ぐらい精神削ったから、勝てたんですけどね」

「なるほどね。いいこともやっているから、大目に見るか。ところで、困っていることない?」

「そうだ。姉妹神インストラクタの加護ですが、僕のスキルを与えることはわかっているのですが、与えた人のレベルはどれぐらいになるんですか?」

「え? もう使ったの? あれ1スキル1回だけよ」

「そうなんですか。じゃあ、シルビアさんにラクタ様の加護、キョウコさんにインスト様の加護を与えましたので、この2つはもう終わりってことですね」

「そうよ。あなたの場合、与えたスキルのレベルは人のMax値の100ね。そこのミカゲの加護もLv100よ」

「ミカゲさんのインスト様の加護はLv100だそうです」

「あ、教えてくれて、ありがとう」

「そうそう、姉が任務途中になっちゃったんで、別の女神が憑依する人を探しているけど、ミカゲはもうだめね」

「そういえば、ラクタさん、今日は5分じゃないんですか?」

「今日はね、私の復活の知らせと、インストの後任の憑依先探しってことで、15分OKなのよ。ちなみに、この機械なんだけど、天界と下界をつなぐ通信料が結構高くてね。あんまりたくさん使っていると、後で大目玉食らうのよ。なので、延長は厳禁なのよ」

「神様って、何か普通の務め人のようですね」

「そうよ。いろんな世界にいろんな人がいて、世界の秩序を保つために、分刻みで働かされてんのよ、私たち」

「インストさんの後任の方ってどんな方なんですか?」

「私の後輩よ。いい子よ。ってか、女神に悪い子はいないけどね。適性のある人間って、割と少ないのよ。もう一度ミカゲにお願いしようと思ってたんだけど、まさか悪魔になって、しかも、処女も捨ててるとはね」

「どんな人に適性があるんですか?」

「まずミカゲぐらい綺麗な容姿が必要よ。それと心がキレイであること。あと処女であること。年は8歳以上ね。任期は8年よ」

「えーと知ってます」

「え? だれ、だれ?」

「マリです」

「あ、そーか、あの小さい子? うん、いいね。えーと、どこかな。 おっ、見つけた。じゃーね、少年、また明日から毎朝監視に来るからね~」

「ミカゲさん、ラクタさん行っちゃいました。でも、明日から毎朝来るそうです」

「マリちゃん?」

「ええ、インストさんの後任の女神様が憑依先を探してたんで、マリを推薦しました。ミカゲさんが素敵なお姉さんができて2年間本当に楽しかったって、言ってたから」

「うん」

ミカゲさんは寂しそうだった。インストさんにお別れをしているんだと思った。

ちなみに、この後、俺とミカゲさんで、ユカリさんとオスカルさんにもう一度謝りに行った。
そして、これでこの6人での複数プレイはこれが最後という約束で、そのままみんなで仲直りの熱い夜を過ごした。
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