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第四章 最悪の再会と衝撃の宣言

六十七話

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「……俺達、恋人になったんだな」

「そうだよ。そして、しゅん兄ちゃんは未来の俺の奥さんだよ」

「お前……!」


 休日のブランチとして麗音が作ってくれたホットケーキを食べながら話す。


「どうしよう、会社にも言わないといけないね?」

「確かにな……まあ急ぐもんでもないだろ、制度使った時に言えば」

『おはようございまーす!あなたの心をピンクに染めちゃう、キャッチ&ハグ、桃澤久留美です!』


 突然、テレビから不快な音がした。

 俺はフォークを床に落とす。

 麗音が慌ててチャンネルを変える。


「しゅん兄ちゃん、ごめんね、息吐いて、ゆっくり吸って」

「はぁ、はぁ」


 麗音の手の温もりだけが、俺の心を支えていた。

-
「ごめんね、俺のせいで」


 麗音は俺の手を握りながら謝った。


「麗音のせいじゃないよ、これは俺が、俺の問題なんだ」


 そう、これは俺の問題だ。

 麗音が気にすることは無い。


「そんなことない、これは俺の問題でもあるんだよ!」


 麗音が大声を上げたので飛び跳ねる。

 ごめんね、と謝ってから麗音は俺の手を両手で包みこんだ。


「しゅん兄ちゃんを苦しめる奴は俺が絶対に許さない!絶対に、俺がしゅん兄ちゃんを幸せにするんだ」


 その姿が頼もしくて、俺は麗音の胸で泣いた。
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