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第四章 最悪の再会と衝撃の宣言
六十八話
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(絶対に、俺がしゅん兄ちゃんを幸せにするんだ)
麗音。
泣き虫で、いつも俺の後を付いて歩いていた麗音。
こんなに大きくなって、俺を支えてくれるようになったのか。
俺は、麗音に頼ってもいいのか。
「麗音、聴いてもらっても……いいか」
「うん、なあに」
麗音は優しい微笑みで俺に向き合う。
「今から言うことはすごく身勝手だし、俺が間違ってる部分もあるかもしれない。けど、聴いてほしいんだ」
心臓がバクバクと鳴る。
頭にうっすらと血が上るのが感じられる。
「俺は熊井雄介を愛していた。けどあいつは、女の子が好きだからって理由で、告白してきた桃澤と付き合い、二股もかけて、俺を振ったんだ。十二年も付き合って、色々支えてたのは俺なのに!」
麗音は真剣な顔で頷く。
「あいつは元々女が好きで、それを俺が繋ぎ止めてたって見方もあるかもしれない。けど、やっぱり悔しいし悲しいんだ、俺が女だったら、雄介と付き合い続けられたのかって、でも人気アイドルに告白されたら誰でもそっちと付き合うよな」
涙が溢れ出す。
「俺はあいつらが憎い、俺をこんなに苦しめて、何も考えずのうのうと幸せに生きてるあいつらを殺してやりたい」
「……」
殺してやりたい、と言った所で心が少しだけ落ち着くのが分かった。
「……ごめんな、こんなこと聴かせて、殺すとか物騒だよな、ホットケーキ食うか「しゅん兄ちゃん」
顔を上げると、麗音が今までに無いほど怒りのこもった顔をしていた。
「れ、麗音?」
「しゅん兄ちゃん、俺決めたよ」
「決めたって何……」
「そいつらに徹底的に復讐しよう。生きていることさえ悔やむような、この上ない復讐」
麗音。
泣き虫で、いつも俺の後を付いて歩いていた麗音。
こんなに大きくなって、俺を支えてくれるようになったのか。
俺は、麗音に頼ってもいいのか。
「麗音、聴いてもらっても……いいか」
「うん、なあに」
麗音は優しい微笑みで俺に向き合う。
「今から言うことはすごく身勝手だし、俺が間違ってる部分もあるかもしれない。けど、聴いてほしいんだ」
心臓がバクバクと鳴る。
頭にうっすらと血が上るのが感じられる。
「俺は熊井雄介を愛していた。けどあいつは、女の子が好きだからって理由で、告白してきた桃澤と付き合い、二股もかけて、俺を振ったんだ。十二年も付き合って、色々支えてたのは俺なのに!」
麗音は真剣な顔で頷く。
「あいつは元々女が好きで、それを俺が繋ぎ止めてたって見方もあるかもしれない。けど、やっぱり悔しいし悲しいんだ、俺が女だったら、雄介と付き合い続けられたのかって、でも人気アイドルに告白されたら誰でもそっちと付き合うよな」
涙が溢れ出す。
「俺はあいつらが憎い、俺をこんなに苦しめて、何も考えずのうのうと幸せに生きてるあいつらを殺してやりたい」
「……」
殺してやりたい、と言った所で心が少しだけ落ち着くのが分かった。
「……ごめんな、こんなこと聴かせて、殺すとか物騒だよな、ホットケーキ食うか「しゅん兄ちゃん」
顔を上げると、麗音が今までに無いほど怒りのこもった顔をしていた。
「れ、麗音?」
「しゅん兄ちゃん、俺決めたよ」
「決めたって何……」
「そいつらに徹底的に復讐しよう。生きていることさえ悔やむような、この上ない復讐」
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