60 / 449
第7章 【王太子ハヤテ】が【ミカ】を同伴し、凱旋帰国!
〔60〕ミカの【越女剣・滑空剣の舞】試作実戦初訓練
しおりを挟む
ミカはいつものように、砂浜に腰を下ろして、南東の水平線の彼方を眺めていた。
暫く腰を下ろしていると、どす黒い【殺気】が近づいて来た。
今や、日常茶飯事となっている軟派・痴漢・誘拐の類いではない!
「久々の実戦ですね!」
と、ゆっくり立ち上がるや、5人の屈強な武人に取り囲まれた。
「どうやら、私の腕はご存知のようね!」
「よろしい、来なさい!」
勿論、朝鮮語で言ったのだが、敵は用心してか、なかなか、かかって来てはくれない!
「よろしい、それなら、こちらから先攻します。」
正面の敵に向かって跳躍、剣を弾き飛ばして、両足で蹴ると、敵は後方にひっくり返った。
両足で蹴って、敵を倒すや否や、後方宙返りしながら2人の剣を持つ手首に斬りつけ、更に半回転捻りで着地の寸前に、残り2人の足首をも斬りつけたのであった。
・・・何度も練習しただけに、【滑空剣の舞】完璧に決まったぞー!・・・
・・・しかも、実戦で【滑空剣の舞】を、仕上げられて感無量だぞー!・・・
胸を蹴られて倒れた男が、
「引けーッ!」
と、声にならない声で叫ぶや、全員が退散して行った。
・・・それにしても、今の5人は身なりもキチンとしており、言葉は朝鮮語だった・・・
・・・どうにも、分からない!?・・・
・・・私の記憶喪失時の怨恨か!?・・・
・・・それとも、ハヤテの身分や動機がばれてしまったか!?・・・
・・・まさか、ハヤテの両親が差し向けた刺客?・・・
・・・と、いうのは考え過ぎか!?・・・
砂浜に腰を下ろして、ブツブツと呟き、
「ウーン!」
「それにしても、今日は遅い、遅すぎるぞー!!」
暫く腰を下ろしていると、どす黒い【殺気】が近づいて来た。
今や、日常茶飯事となっている軟派・痴漢・誘拐の類いではない!
「久々の実戦ですね!」
と、ゆっくり立ち上がるや、5人の屈強な武人に取り囲まれた。
「どうやら、私の腕はご存知のようね!」
「よろしい、来なさい!」
勿論、朝鮮語で言ったのだが、敵は用心してか、なかなか、かかって来てはくれない!
「よろしい、それなら、こちらから先攻します。」
正面の敵に向かって跳躍、剣を弾き飛ばして、両足で蹴ると、敵は後方にひっくり返った。
両足で蹴って、敵を倒すや否や、後方宙返りしながら2人の剣を持つ手首に斬りつけ、更に半回転捻りで着地の寸前に、残り2人の足首をも斬りつけたのであった。
・・・何度も練習しただけに、【滑空剣の舞】完璧に決まったぞー!・・・
・・・しかも、実戦で【滑空剣の舞】を、仕上げられて感無量だぞー!・・・
胸を蹴られて倒れた男が、
「引けーッ!」
と、声にならない声で叫ぶや、全員が退散して行った。
・・・それにしても、今の5人は身なりもキチンとしており、言葉は朝鮮語だった・・・
・・・どうにも、分からない!?・・・
・・・私の記憶喪失時の怨恨か!?・・・
・・・それとも、ハヤテの身分や動機がばれてしまったか!?・・・
・・・まさか、ハヤテの両親が差し向けた刺客?・・・
・・・と、いうのは考え過ぎか!?・・・
砂浜に腰を下ろして、ブツブツと呟き、
「ウーン!」
「それにしても、今日は遅い、遅すぎるぞー!!」
0
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
曹操桜【曹操孟徳の伝記 彼はなぜ天下を統一できなかったのか】
みらいつりびと
歴史・時代
赤壁の戦いには謎があります。
曹操軍は、周瑜率いる孫権軍の火攻めにより、大敗北を喫したとされています。
しかし、曹操はおろか、主な武将は誰も死んでいません。どうして?
これを解き明かす新釈三国志をめざして、筆を執りました。
曹操の徐州大虐殺、官渡の捕虜虐殺についても考察します。
劉備は流浪しつづけたのに、なぜ関羽と張飛は離れなかったのか。
呂布と孫堅はどちらの方が強かったのか。
荀彧、荀攸、陳宮、程昱、郭嘉、賈詡、司馬懿はどのような軍師だったのか。
そんな謎について考えながら描いた物語です。
主人公は曹操孟徳。全46話。
西涼女侠伝
水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超
舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。
役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。
家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。
ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。
荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。
主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。
三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)
涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。
クロワッサン物語
コダーマ
歴史・時代
1683年、城塞都市ウィーンはオスマン帝国の大軍に包囲されていた。
第二次ウィーン包囲である。
戦況厳しいウィーンからは皇帝も逃げ出し、市壁の中には守備隊の兵士と市民軍、避難できなかった市民ら一万人弱が立て籠もった。
彼らをまとめ、指揮するウィーン防衛司令官、その名をシュターレンベルクという。
敵の数は三十万。
戦況は絶望的に想えるものの、シュターレンベルクには策があった。
ドナウ河の水運に恵まれたウィーンは、ドナウ艦隊を蔵している。
内陸に位置するオーストリア唯一の海軍だ。
彼らをウィーンの切り札とするのだ。
戦闘には参加させず、外界との唯一の道として、連絡も補給も彼等に依る。
そのうち、ウィーンには厳しい冬が訪れる。
オスマン帝国軍は野営には耐えられまい。
そんなシュターレンベルクの元に届いた報は『ドナウ艦隊の全滅』であった。
もはや、市壁の中にこもって救援を待つしかないウィーンだが、敵軍のシャーヒー砲は、連日、市に降り注いだ。
戦闘、策略、裏切り、絶望──。
シュターレンベルクはウィーンを守り抜けるのか。
第二次ウィーン包囲の二か月間を描いた歴史小説です。
夢の終わり ~蜀漢の滅亡~
久保カズヤ
歴史・時代
「───────あの空の極みは、何処であろうや」
三国志と呼ばれる、戦国時代を彩った最後の英雄、諸葛亮は五丈原に沈んだ。
蜀漢の皇帝にして、英雄「劉備」の血を継ぐ「劉禅」
最後の英雄「諸葛亮」の志を継いだ「姜維」
── 天下統一
それを志すには、蜀漢はあまりに小さく、弱き国である。
国を、民を背負い、後の世で暗君と呼ばれることになる劉禅。
そして、若き天才として国の期待を一身に受ける事になった姜維。
二人は、沈みゆく祖国の中で、何を思い、何を目指し、何に生きたのか。
志は同じであっても、やがてすれ違い、二人は、離れていく。
これは、そんな、覚めゆく夢を描いた、寂しい、物語。
【 毎日更新 】
【 表紙は hidepp(@JohnnyHidepp) 様に描いていただきました 】
新撰組のものがたり
琉莉派
歴史・時代
近藤・土方ら試衛館一門は、もともと尊王攘夷の志を胸に京へ上った。
ところが京の政治状況に巻き込まれ、翻弄され、いつしか尊王攘夷派から敵対視される立場に追いやられる。
近藤は弱気に陥り、何度も「新撰組をやめたい」とお上に申し出るが、聞き入れてもらえない――。
町田市小野路町の小島邸に残る近藤勇が出した手紙の数々には、一般に鬼の局長として知られる近藤の姿とは真逆の、弱々しい一面が克明にあらわれている。
近藤はずっと、新撰組を解散して多摩に帰りたいと思っていたのだ。
最新の歴史研究で明らかになった新撰組の実相を、真正面から描きます。
主人公は土方歳三。
彼の恋と戦いの日々がメインとなります。
東洋大快人伝
三文山而
歴史・時代
薩長同盟に尽力し、自由民権運動で活躍した都道府県といえば、有名どころでは高知県、マイナーどころでは福岡県だった。
特に頭山満という人物は自由民権運動で板垣退助・植木枝盛の率いる土佐勢と主導権を奪い合い、伊藤博文・桂太郎といった明治の元勲たちを脅えさせ、大政翼賛会に真っ向から嫌がらせをして東条英機に手も足も出させなかった。
ここにあるのはそんな彼の生涯とその周辺を描くことで、幕末から昭和までの日本近代史を裏面から語る話である。
なろう・アルファポリス・カクヨム・マグネットに同一内容のものを投稿します。
北宮純 ~祖国無き戦士~
水城洋臣
歴史・時代
三国時代を統一によって終わらせた晋(西晋)は、八王の乱と呼ばれる内紛で内部から腐り、異民族である匈奴によって滅ぼされた。
そんな匈奴が漢王朝の正統後継を名乗って建国した漢(匈奴漢)もまた、僅か十年で崩壊の時を迎える。
そんな時代に、ただ戦場を駆けて死ぬ事を望みながらも、二つの王朝の滅亡を見届けた数奇な運命の将がいた。
その名は北宮純。
漢民族消滅の危機とまで言われた五胡十六国時代の始まりを告げる戦いを、そんな彼の視点から描く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる