倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第７章 【王太子ハヤテ】が【ミカ】を同伴し、凱旋帰国！

〔６１〕【ハヤテ】には女がいる！？怪しいぞ！？

　　あれこれ、考えている内に、ハヤテが、
「ゴメーン、ゴメーン」
と走って、やって来た。


「今日は随分遅かったわね！」
「お陰で散々な目・・・」

いつもの挨拶で、ミカの唇は塞がれた！

・・・へッヘッヘッ、ミカを黙らせるにはこの手に限る！・・・

「ムガァググッデ（何ですって！)！」


・・・あの女のせいで遅くなってしまった。・・・
・・・俺の貴重な自由時間はミカ以外の女には使えない・・・
・・・疲れや煩ワズラわしさが徐々に消えてゆく・・・
・・・好きだ！愛している！ミカ！！・・・


・・・そうか！そういうことか！・・・
・・・接吻キス時に、ハヤテの思考が流れ込んで来ることをいずれは話さなければと、思っていたけれど・・・
・・・これは凄スゴく便利だぞ！・・・
・・・ずーっと黙っていよっと！・・・
・・・さっきの５人の刺客は女の悋気リンキ（嫉妬）が原因か！？・・・
・・・それにしても、仮に恋人のいる男に横恋慕したとして・・・
・・・いくら何でも、その男の恋人を殺そうとするだろうか！？・・・
・・・【ハヤテ】とは、それ程、凄スゴい男なのだろうか？・・・
・・・マッ、確かに、頭脳明晰で容姿端麗ではある・・・
・・・背丈も高いし、体格もガッシリして、筋骨隆々としてはいる・・・
・・・決断力も頼りがいもある・・・
・・・毎日、一千本の素振りを事も無げにしているし・・・
・・・最近の剣技の上達振りには凄スサまじいものがある・・・
・・・女には極めて優しいし・・・
・・・甘くとろけるような接吻キスは最高ではあるが・が・が・・・
・・・いかん！イカン！・・・
・・・欠点が思いつかない・・・
・・・エーと？ウンーと？・・・
・・・そうよ！他の女にも優し過ぎるのが欠点よ！・・・
・・・もし、他の女との接吻キス現場を見つけたなら・・・
・・・私なら迷わず殺す！・・・かな？・・・

などと、考えながら、ハヤテの顔を見上げて微笑んだ。