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第2章 【ヤマト軍団】と、【予言された年に生誕の4王女】
〔24〕本家イト国の【ハヤテ王太子】、無謀にも両親の反対を押し切って、【海外単身渡航】す!!
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その時、奥からマリン王妃が出て来て、
「まぁー、ヤマト王太子殿下!」
「【天下第一の英雄】の御来訪、大歓迎ですわ!」
【英雄】という言葉を、特にこの王妃から聞くと、何故か「ドキッ」とするヤマトであった。
「イヤーッ、その英雄とやらの話、今もからかわれていたところでして・・・」
「ハッハッハッハッ!」
「そう、『いくら英雄でも、大嵐や船の転覆・沈没には、叶わない』という話。」
「そうですわ!」
「本家の姉も、お国の【王太子妃殿下】も、今回の大嵐では相当、御心配なさったそうですよ。」
「我が一族の女人は先の【日輪の女神】のような正確な予知能力はなくとも、皆『嫌な予感がする』程度の予知能力はありますからね。」
「姉が言っていました。『お国の妃殿下が、たびたび本家に来られて、愚痴をこぼす。』と。」
「な!?これだ!これ!」
「怖いと言った俺の気持ち、わかるよな!?」
「俺にはわからんね。」
「海外に渡航するのに、何故、王太子自ら行かねばならぬ?」
「本家のように、信頼出来る部下に任せればいいものを!!」
すかさず、王妃が口を挟んだ。
「ところが、姉によると、その本家では今、大騒ぎだそうよ!」
「息子の王太子が、【ヤマト王太子殿下】を見習って、両親の猛反対を押し切って、無謀にも【単身渡航】したんですって!!」
「本家の【ハヤテ王太子】か!!」
「あやつには若年ながら、【英雄の気概】というものがある。」
「とはいえ、俺も此度ばかりは危うく死ぬところであった。」
「であるからこそ、4人の候補者、誰でもいいから、待望の若き【日輪の御子】の早期覚醒が望まれるわけだ!」
「まぁー、ヤマト王太子殿下!」
「【天下第一の英雄】の御来訪、大歓迎ですわ!」
【英雄】という言葉を、特にこの王妃から聞くと、何故か「ドキッ」とするヤマトであった。
「イヤーッ、その英雄とやらの話、今もからかわれていたところでして・・・」
「ハッハッハッハッ!」
「そう、『いくら英雄でも、大嵐や船の転覆・沈没には、叶わない』という話。」
「そうですわ!」
「本家の姉も、お国の【王太子妃殿下】も、今回の大嵐では相当、御心配なさったそうですよ。」
「我が一族の女人は先の【日輪の女神】のような正確な予知能力はなくとも、皆『嫌な予感がする』程度の予知能力はありますからね。」
「姉が言っていました。『お国の妃殿下が、たびたび本家に来られて、愚痴をこぼす。』と。」
「な!?これだ!これ!」
「怖いと言った俺の気持ち、わかるよな!?」
「俺にはわからんね。」
「海外に渡航するのに、何故、王太子自ら行かねばならぬ?」
「本家のように、信頼出来る部下に任せればいいものを!!」
すかさず、王妃が口を挟んだ。
「ところが、姉によると、その本家では今、大騒ぎだそうよ!」
「息子の王太子が、【ヤマト王太子殿下】を見習って、両親の猛反対を押し切って、無謀にも【単身渡航】したんですって!!」
「本家の【ハヤテ王太子】か!!」
「あやつには若年ながら、【英雄の気概】というものがある。」
「とはいえ、俺も此度ばかりは危うく死ぬところであった。」
「であるからこそ、4人の候補者、誰でもいいから、待望の若き【日輪の御子】の早期覚醒が望まれるわけだ!」
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