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第三章

肝試しは吊り橋効果をもたらす①

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「みんな、よく頑張った」

朝のホームルーム。
俺は全体を見渡して労いの言葉をかけた。

「一ノ瀬中心に進めてきた文化祭の出し物、お化け屋敷だが、最高の出来だ」

心の底からの拍手を送る。
クラス内は一部生徒以外大きな拍手を続けた。
そう、本当に素晴らしい。
あれから更に数週間が経った。
このクラスが作ったお化け屋敷は、そこらの店にあるものと比べても何ら遜色ない仕上がりとなっていた。

恐怖を煽るポスターや敢えて悪くした足元。入ってきた客を驚かせるありとあらゆる工夫を施している。中でも特別なのは出口付近にある個室部屋。
その部屋にはゴールを労う二人の女生徒がいる。

何も怖くない?そう、この二人には怖がらせるのではなく、もっと重要なあるがある。

「凄く怖いって泣く生徒もいるだろうからな。最後の部屋でメンタルケアを頼むぞ保科」

「が、がんばります」

保科があたふたしながら答える。

「何がメンタルケアですか。ただペットボトルを渡すだけでしょ」

仏頂面で答えるのは風花。

「お前ら二人の笑顔で癒されるだろう」

「それ、一歩間違えたらセクハラです」


「それは困った。お前も精一杯頼むぞ」

「言われなくても、与えられた役割は全うします」

睨みをきかせながら俺にそう言ってくる。

あぁ、頼んだぞ。役割を全うしてくれ。

想像するだけで笑みが溢れる。一ノ瀬は、訝しむように俺を見ていた。

---
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-

「木本先生、どうですか?」

「い、いいです‥」

「そうですかぁ」

嬉しそうに顔を綻ばせているのは、養護教諭の真野。
生徒からも教師からも絶対の信頼を得ている、白衣の天使と呼ばれている彼女。
一方で、ベッドに横たわり情けない声を上げているのが根暗で有名な木本。
そんな木本に彼女が今していることは‥。

「さぁ、早く動かしますよぉ」

ローションをたっぷり使った手コキだった。

「あ、あぁ‥。や、ヤバいです、それ、やばい」

「まだだめですよ?我慢して、我慢して、い~っぱい我慢して出すのが、木本先生の癒しになるんです」

まるで風俗嬢のように、胸を木本の顔に当てている。
木本はその胸に顔が埋まり、「あっぷ、あふ」と息しづらそうに口籠る。

「もっと早くしちゃいましょうか?」

胸を押し当てたまま、手の動きを早くする。
「うむ、むぅぅぅ!」と声を出す木本に対し「えー?何ですかー?もっと早くして欲しいってー?」と、楽しそうに真野がからかう。

「む、むぅっ!」

快楽を含んだ叫び声。それを聞いた真野は手の動きを止めた。
ビクン、ビクンと、男性器が脈打ち動く。

「だめですってばぁ。そ・う・ろ・うさん」

真野が胸を一度顔から離す。ぷはっ、と木本が息を大きく吸った。

「ま、まのせんせい、おっぱい、みたいです」

「えぇ~。まだだめ」

そう言いながらも、豊満な胸を寄せアピールをしている。白衣姿のこんな彼女をこの学校の男子生徒が見たら、全員勃起間違いなしだろう。

木本が保健室を訪ねるたび、真野は木本を抱きしめた。最初は泣くように暗示をかけていたが、段々とそれを無くしていくと、真野は不安になり、木本がやりたいことを何でもしたくなった。

そんな木本の願望は、真野に責められること。
全く、マゾが多い。
その要求に応えようと真野が必死で木本を攻めているってわけだ。


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