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第二章

あどけない生徒会書記の裏事情③

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「‥あ」

小さく声が漏れる。
水色の下着の上から、気持ちのいいところを指でなぞる。

「あっ‥あ、あん‥んんっ」

指でなぞる度に声が漏れる。

なんで、こんなにきもちいいのだろう。
普段、家でスル時も、ここまで気持ちよくないのに‥。
足を広げ、割れ目を強く押す。

「‥ふぁっ」

ビリっと電気が走る感覚。
これ、ヤバい‥。

頭はぼーっとし何も考えれない。目の前のカメラの事も今はどうでもいい。
「い、いりひとくん‥そこ、ダメ」
私の頭の中では、入人くんが目の前にいる。私の感度のいいところに指を滑らせ、そして、下着の中にまで手を伸ばし、指を、入れた。

「ひゃう!」

大きな声が出る。
指の動きが段々と激しくなり、私のナカはエッチな汁でいっぱいになる。

や、ばぁい。これ、きもち‥。

声が出ないように手で口を押さえられる。
そんな彼のSっぷりにまたキュンとなる。
手を離し、胸を揉み始めた。

「あっ、そこ‥だめぇ」

何がダメなんだ?という声が聞こえる。
意地悪してくる。
今日は妄想が妙にリアルだ。
まるで、そこにいるかのよう。

手の動きは次第に早くなり、制服のボタンを何個か外す。
ボタンが外れ、その隙間から手が伸び、私の胸に直接触る。

「ひゃん、あんっ、あっあ、だめ、こんなの、だめなのにぃ、きもちよくて、おかしくなっちゃう」

乳首をつねられ、ビクンと体が震える。

下の手の動きはさらに激しさを増し止まらない。
このままじゃ、私、わたし‥

イキたいのか?
そう聞かれ、わたしは恥ずかしくも頷く。

いい子だ、との声を最後に指の本数が増え、わたしの感度がいいところを執拗に攻めてくる。

「い、イく、イっちゃう、だめ、だめぇぇぇえぇ!!!」

大きな声と共に、体がビクビクンと大きく跳ねた。

「‥はぁぁん」

うっとりとした気持ちになる。
さいこう‥。きもちよかった。

そうだ、このあと、かたづけしないと。
私はまだ痙攣している体を無理やり起こし、カメラを止めた。

———
——


~百合智永~

放課後、少し長引いた担任の終礼を終えて隣のクラスの美兎を訪ねたがいなかった。

「あんにゃろう」と眉間にシワを寄せていた時、メッセージが届いた。

『生徒会室に一人できて』

「何だ何だ、挑戦状か?」

冗談を口にしたものの、美兎の奇妙なメッセージに少し不安になる。
ポケットにスマホを入れ、私は早足で向かった。

生徒会室は本館の最上階、4階の一番奥に位置している。
急ぎながら、美兎のメッセージの意味を考える。
一人で来て欲しい?
何か、大きな悩みでも抱えているのだろうか。それなら、今日一緒に帰るのだからわざわざ生徒会室で話す必要はない。生徒会に関係のあること?
考えを巡らせたが、結論は出ない。

4階に着くと、目の前に木製で出来た茶色の両開き式の扉が目に入る。
ステンドガラスが二つ付いているその扉はいつ見ても豪華だ。他の扉と明らかに違うのは、少しでも生徒会に特別な印象を与えるための仕様なのかもしれない。

「あれ?」

近づいていくと、少し扉が開いているのに気がつく。
そっと中の様子を伺うと、そこには信じられない光景が目に飛び込んできた。

『あっ‥あ、あんっ』

ソファに座り、足を広げ自慰行為をしているのは、私の親友の高良美兎だ。

「な、何してんの‥」

驚きで声が掠れる。
美兎はこの学校の生徒会書記だ。それはどういうことかというと、模範的生徒の証明に他ならない。
その美兎が、誰もいない部屋で、それもカメラを回しながら自慰行為をしている。
真っ直ぐに伸びた綺麗な黒髪が、美兎が動くと同時に乱れる。

いつもの幼い笑顔はそこには無く、吐息は漏れ、顔を歪ませ妙に色っぽい。

こ、こんなの。
あり得ない状況に私は一つの可能性に至る。

虐め?
この行為を強要させられている?

そうとしか考えられない。
あの真面目で優しくて、純粋で、恋愛の話をすると顔を真っ赤にする美兎が。

でも、部屋には誰もいないし。
中をもう少し覗こうとしたその時、「何してんだ?」と後ろから声をかけられた。
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