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第十一楽章 目指した先には

新しい自分のスタイル

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そうか。
やっと気がついた。
篠宮先輩がいなくて自分がなんとかしなくちゃいけないって思ってたけどそれは違った。
先輩たちや同級生をもっと信頼していいんだ。

自分はこのブラスバンドを端っこから
支えるホルン奏者。

そして演奏をコントロールする。
それが俺の新しい形。

目指すべき演奏スタイル。

「俯瞰、、、。
司令塔、、、。」

「、、。まぁ、これにもっと早く行き着いて欲しかったな。」

「う、、。すみません。」

「いやいや!別に悪いことしてないだろ。
お前は凄いよ。」

、、。まぁすごいことやってんだよな雨宮は。
もし全ての楽器を束ねてメロディーやソロも完璧にこなせるようになったら
雨宮はブラスバンドの司令塔になれる。

まったくどんだけ伸びるんだよこいつは。

「この俯瞰を使って全員をもっと上手く演奏させることができれば北浜はまだまだ進化できる、、、かな。」

「そうだな。このことを周りに共有した方がいいんじゃないか?」

「そうですね。栗本先生に言ってみます。」

「おう!」

雨宮は栗本先生のところへ行ってしまった。

、、、俺も頑張ろ。

下から迫ってくる大きくなってく力。
雨宮を見てると何かしなくてはいけないと
させられる気持ち。

杉山は強く思うのだった。





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