狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・

何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。

異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
 ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
 断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
 勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
 ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
 勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
 プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
 しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
 それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
 そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
 これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
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