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1巻
1-1
しおりを挟むプロローグ
「俺は自由だ! 自由になったぞ!」
バルトフェル帝国の山奥へと続く道で、思わず叫んでしまう。
俺の名前はユート。
前世、日本人だった俺は二十歳の時に交通事故に遭ってしまい、女神であるセレスティア様の力によって、この世界アルセディアに異世界転生したのだ。
アルセディアで十五歳になった時、盗賊に襲われているバルトフェル帝国の公爵令嬢を助けたことによって、とある冒険者パーティーの一員に推薦されることになった。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けたが、そのパーティーのリーダーは厄介な人物だった。
とにかく酷い扱いを受けたので、パーティーにいた時のことは思い出したくもない。
紆余曲折あってパーティーから追放されることとなり、さらには帝国からも出ていけと言われたため、俺は今荷物を取りに自宅へと向かっている。
嫌なことから抜け出せたことを喜びつつ、俺はスキップをしながら街道を進んだ。
パーティー追放宣告を受けた二日後。
俺は人里離れた山奥にある自宅へと帰ってきた。
「三ヶ月ぶりだな」
異世界転生前を含めて考えても、この三ヶ月は人生最悪の日々だった。帝国からは追放されたけど、二度とパーティーメンバーと会わずに済むと考えればマシな方か。
もう厄介事に巻き込まれるのはたくさんだ。これからは平穏なスローライフを送りたいな。
そもそも俺は帝国に……今住んでいる場所に愛着があるわけじゃない。
何故なら異世界転生してからの十四年間は、女神セレスティア様がいる天界で暮らしていたからだ。なんでも、子供の状態でこの異世界に放り出すのは申しわけないという理由らしい。
そのため、十四歳の誕生日を迎えた後の一年間しか、ここには住んでいないのだ。
ふと上を見ると、森の木に一羽の鳥が止まっているのが見えた。
「おっ! ホロトロがいる」
ホロトロは体長三十センチ程の大きさで、脂がのっていてとてもおいしい鳥だ。
「今日の昼ご飯にでもするか」
俺は左手に魔力を込める。そして異空間へと手を伸ばし、弓と矢を取り出した。
これは異空間収納という魔法だ。自分で持ちきれない大きな荷物などを収納しておくことができるから、とても便利な魔法である。前世の世界では魔法なんてなかったから、初めて使った時は感動したものだ。体内にあるМPと呼ばれるものを消費することで、何もない所から火や水を出すことができるなんて、前世の記憶を持つ俺からすると奇跡としか言いようがない。
「後はこの弓矢で仕留めるだけだ」
俺は弓を引き絞る。そしてホロトロに照準を合わせ、矢を放つ。
すると矢は猛スピードで飛んでいき、見事ホロトロの首に当たった。
ホロトロは矢が刺さったまま木から落下したので、急いで駆け寄り、今日の昼食を手に入れることができた。
俺は滅多に食べることができないホロトロを入手したことが嬉しくて、笑顔で自宅へと向かう。
そしてホロトロを手に入れた場所から五分もしない内に、丸太で積み重ねたログハウスの自宅が見えてきたので、ドアを開けて中に入る。
だが家の中を見た瞬間、ホロトロを手に入れてご機嫌だった気分が一気に消え失せた。
「床に土……だと……」
この山奥に人が来ることなどない。少なくともここに住んでからの一年間は人に会ったことすらなかった。三ヶ月留守にしていたから埃があるのは理解できるが、土があるということは、誰かが俺の家に侵入したということだ。
俺は冷静に周囲の気配を探る。
すると台所の方から気配を感じた。
「ミィ……」
誰だ? まさか人がいるのか? いや、今の声って……
ゆっくりと台所に近づくと、そこには一匹の白い子猫が横たわっていた。
「なんだ猫か……驚かせるなよ」
白猫はこちらの存在に気づくと、ギロリと睨み付けてきた。
「そんな目をしないでくれ」
俺は敵意がないことを証明するため、白猫の頭を撫でる。
「ミィ……ミィ……」
「ん? 声が弱々しいな。もしかしてどこか怪我でもしているのか?」
白猫を抱き上げて身体の隅々まで見てみる。
だが身体には傷一つなく、特に怪我をしている様子はなかった。
「それなら病気とか?」
さすがに病気だとまずいな。少なくとも俺には治すことができない。一旦街に降りて医者にみせるしかないか。
「ミィ……ミィ……」
白猫は変わらず弱々しく鳴いている。
「これは一刻を争うかもしれない」
俺は白猫を抱きかかえたまま、家の外へと向かおうとした。
しかしその時、信じられないことが起きた。
「お、お腹……空きました……」
「えっ? ね、猫が喋ったぞ!」
「は、早く……ご飯……」
どうやらこの白猫は空腹のようだ。
だけど喋る猫か……まさか魔物じゃないよな? 魔物は人に仇なす存在だ。助けたらまずいことになる。
……いや、まあもし魔物だったら倒せばいいだけか。
白猫を一旦地面に降ろす。
すると、白猫はある一点を見つめている。
どうやらさっき俺が狩ってきたホロトロが気になるようだ。
「そういえば猫は鶏肉が大好物だったな。ちょっと待っててくれ」
俺は台所に向かい、ホロトロの血抜きと毛抜き、内臓の処理を行い解体していく。そしてササミの部分を焼いて、白猫のもとへ持っていった。
「どうぞ」
「ミャア……」
白猫はササミを食べ始めた。
最初はゆっくりだったが、途中からガツガツとすごい勢いで口に入れていた。
余程お腹が空いていたのだろう。
でもなんで白猫はこんな所にいたんだ? よくよく考えて見れば、この山奥に猫が一匹でいるなんておかしいよな。
まあ喋る猫だから、普通の猫とは違うとは思うけど……
そして白猫はササミを綺麗に平らげると、俺の肩に乗ってきた。
「わ、悪くない食事でした。一応感謝してあげます」
な、なんだこの上から目線の礼は。ツンデレというやつか?
「あ~……うん。口に合ったならよかったよ。それじゃあ俺は旅支度をするから君も家に帰った方がいいよ」
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白猫は俺の顔にすり寄ってきた。
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「ふふ……そうですか。気になりますか……では教えてあげましょう。私は白虎、由緒正しき聖獣なのです!」
白猫は得意気な顔で、とんでもないことを口にしている。確か、聖獣とは魔物とは異なり、人間に加護をもたらす存在だったはず。
「どうですか? 驚きましたか?」
「なるほど……だから喋ることができたのか」
「えっ? それだけですか……」
何故か白猫はしょぼんとした顔をしている。もしかして自分は喋れる猫だからすごいと自慢したかったのだろうか。それなら少し悪いことをしたな。
だけど驚かなかったことには理由がある。それは……
「実は以前喋る動物を見たことがあるんだ」
「見たことがある!? この地上に聖獣は……まさか、天界!」
「天界のことを知ってるのか?」
「私はそこから来たのです」
天界のことを口にするつもりはなかったけど、相手が知ってるなら別だ。
天界には地上では見られない珍しい動物がたくさんいたから、この白猫もその内の一種なのだろう。
「これはなおさら私のお世話係にピッタリですね。今日からよろしくお願いします」
まさかこの白猫は地上で暮らしていくつもりなのか?
本当なら断りたいところだけど、以前天界にいた時は周りにお世話になった。そんな天界にいた聖獣だと知ってしまったからには、見捨てることはできないな。
「え~と……まず名前を聞いてもいいかな?」
「名前ですか? それは地上で行動を共にする人間につけてもらう決まりになっています」
ということは、このままだと俺がつけることになるのか。
もしそうだとしても、今すぐには名前なんて考えつかないし、ここは他の話題に移ろう。
「どうしてわざわざ地上に降りてきたんだ? 理由があるなら教えてほしい」
「わかりました。白虎族には十歳になると地上で暮らす掟があって、私も天界から降りてきたのですが……」
ここで白猫は言葉を止めて、何やら言いにくそうにしていた。
なるほど……どうして言いにくそうにしているのかわかったので、代わりに口にする。
「お腹が空いて、とりあえず家があったから侵入して食べ物をいただこうとしたけど、何もなくて力尽きたと」
「ち、違います! 少し休憩していただけです」
ひとまず、地上に来た理由はわかった。
なんだかこの子だけだと少し心配だな。やはりここは俺が一緒にいた方がいいみたいだ。
「わかった。これからよろしくな。え~と……」
「名前はあなたが決めてください」
やっぱり俺が考えるのか。
白い猫か……それに話し方からして雌だよな。それなら……
「マシロなんてどうかな?」
「マシロ……ですか。いいですね」
どうやら気に入ってくれたようだ。
真っ白な猫だったからマシロにしたけど、安易なネーミングだと嫌がられないでよかった。
「私の心が純粋無垢で真っ白だからマシロ……わかっていますね」
なんだか俺が想像していたことと違うことを考えているようだが。
まあ本人は気に入ってくれているし、そういうことにしておこう。
そして、マシロは食事をとって眠くなってきたのか、ベッドで寝てしまった。
その間に俺は必要な物を全て異空間にしまう。
しばらくして、旅の準備ができたのでマシロを起こすことにした。
「マシロ、マシロ」
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「もちろん知っていますが……女神セレスティア様か、天界でも上位の方しか使えない魔法じゃないですか! 何故それが人間のあなたに……」
「直接セレスティア様に教えてもらったからな」
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「私にできない魔法を使うなんて生意気ですが……これが私のお世話係だと思えば悪くないですね」
「はいはい。それよりそろそろ行くぞ」
「わかりました」
わかったと言っても、マシロは俺の肩に乗るだけだった。
どうやらこのまま俺に運べということらしい。
まあ軽いからいいけど。
思いがけず天界の聖獣を家で拾うことになったが、まさかこの後も信じられないものを拾うとは、この時の俺には想像すらできなかった。
第一章
俺とマシロは、自宅から山の麓にあるカバチ村へと向かう。
途中森の中でマシロが三羽のホロトロを見つけたため、弓矢で射ち落とし、解体してから異空間へとしまった。異空間にしまっておけば時間が経過しないので、獲れたての味を楽しむことができるのだ。
それにしてもマシロは気配を感じるのが得意なのか? それとも人間より遥かに優れた嗅覚を使ったのか……理由はわからないが、これからは獲物を見つけることが楽になりそうだ。
「旅に出ると言っていましたが、これからどこへ行くつもりですか?」
歩くことを一切せず、俺の肩に乗っているマシロが語りかけてきた。
「……決めてない」
「決めてない? それはどういうことですか?」
これから一緒に旅をするなら真実を伝えないとまずいよな。
「実は帝国……この国から出ていけって言われてて、まだ何も決めてないんだ」
「ま、まさか私のお世話係は犯罪者? もしかして可愛い私もこのまま奴隷として……」
この駄猫は何を考えているんだ。世話をするのが嫌になってきたぞ。
「さっき仕留めたホロトロは俺が食べるとしよう」
「あっ! 嘘です。ごめんなさい」
ホロトロの肉が相当気に入ったのか、マシロはすぐに謝罪してきた。
なかなか食い意地の張った聖獣だな。
これはおいしくない食べ物を提供したら怒られそうだ。
「ですが主として事情は知っておきたいですね」
「誰が主だ!」
「この美しき聖獣白虎であるこの私です」
天界の動物達はこんなに偉そうじゃなかったぞ。マシロが特別なのか? ともかくこれから地上で暮らしていくなら、常識というやつを教えてやらないとな。
「それで? どういうことですか?」
「え~と、三ヶ月前に盗賊から公爵令嬢を助けて――」
俺はマシロに帝国を追放された経緯を話し始めた。
◇◇◇
約三ヶ月前。
「あ、ありがとう……ございました」
俺は馬車を襲っていた盗賊を蹴散らした後、一人の少女からお礼を言われた。
その娘は、どうやらバルトフェル帝国の公爵令嬢のようだった。
フードを深く被っているため顔は見えなかったが、奥ゆかしい雰囲気を出しており、深窓の令嬢といった感じだったな。
「あ、あなたのような強いお方は初めて見ました。まるで本の中の英雄そのものですわ。もしよろしければ――」
俺は公爵令嬢であるルルレーニャ・フォン・ニューフィールドさんに勧められて、あるパーティーに入ることになった。
そしてその三ヶ月後。
「貴様のような役立たずは勇者パーティーに必要ない!」
グラスランドの街にある中央広場で、俺は罵声を浴びせられていた。
目の前で喚き散らしているのは、つい先日勇者に認定されたギアベルだ。
ギアベルは、世界は自分を中心に回っているという考えの持ち主で、手柄を立てれば自分のおかげ、失敗したら俺のせいにするどうしようもない奴である。
だが生まれ持った才能と帝国の皇子という特権があるせいで、諌める者もおらず、我が儘に育ってしまっていた。
「街じゃ、こいつがいないと勇者パーティーはなんにもできないとか噂されているけど、そんなことないしぃ」
「むしろ邪魔なのはユートでしょ? なんの役にも立ってない」
「ギアベル様の判断は正しいと思います」
パーティーメンバーである魔法使いのファラ、アーチャーのマリー、騎士のディアンヌが口を揃えてギアベルの言葉を肯定する。
この三人はギアベルの恋人でもあるため、俺への擁護などは一切なかった。本来なら追放されて絶望に落とされるところだが、周囲に噂を流し、この状況を狙って作り出した者としては、ほくそ笑むしかない。横暴なギアベル達にうんざりしたので、俺はわざと追放されることにしたのだ。
だが感情を表に出すと、勇者パーティーを抜け出す計画に支障を来すかもしれないので、神妙な顔をする。
「そ、そんな……俺は一生懸命パーティーのために尽くしていたのに……」
「あれで? 雑用すら満足にできないお前は俺のパーティーには不要だ! 今すぐパーティーから出ていけ!」
「わ、わかった……」
よし! 全て作戦どおり!
公衆の面前で宣言したんだ。もう取り消すことはできないだろう。
「なんだよ。噂は間違っていたのか」
「そうだよな。勇者であるギアベル様が役立たずのはずがない」
「役立たずはあのユートだったのか」
ギアベルは周囲の人達の声を聞き、満足そうに笑みを浮かべる。
後はギアベル達のもとから去るだけだ。
だけどこの時、予想外のことが起こった。
「勇者パーティーだけではない……お前は帝国からも追放だ! 二度と俺達の前に現れるな!」
予定していないことを口にして、ギアベル達は去っていく。
ま、まじか……まさか帝国から追放されるとは思わなかった。ギアベルの憎悪の感情を舐めてたな。俺がいなきゃ何もできないと言われたことが、予想以上にプライドを刺激したようだ。
帝国の皇子に逆らったらそれこそ面倒なことになる。ここは大人しく従うしかない。
俺は少しだけ落ち込みながら、帝国から去る準備をするため、自宅がある山奥へと向かうのであった。
◇◇◇
そして舞台はカバチ村に続く道へと戻る。
マシロが目を細めて、訝しげな顔で俺の方を見ていた。
「余計なことをして……バカですか」
「バカじゃない。予想が少し外れただけなんだよぉ」
「わざわざそのような小細工をしないといけないなんて……人間社会は面倒くさいですね」
「確かに……な」
生まれながら格差があったり権力争いがあったりする人間社会は、猫社会……じゃなくて白虎社会からすれば煩わしいのだろう。
「それより、これからどうするのですか?」
カバチ村はどちらかというと帝国のやや西側にある街だけど、どこにでも行けるんだよな。
正直どこの国に行くか決めかねる。
「できれば寒すぎる所と暑すぎる所は行かないでほしいです」
「う~ん……そうなると今の時期、南は暑いから行くなら東か西、それか北だな」
確か北側に数日歩くと海があって、船に乗れば南以外に行けるはずだ。
それに海に出れば新鮮な魚があるし、マシロも喜ぶだろう。
「とりあえずおいしい魚が食べたくないか?」
「おいしい魚? いいですね」
「それなら北に行くとしよう」
「仕方ないですね。ユートに従いましょう」
食い意地が張っているマシロから反対意見は出なかったので、北に行くことに決定した。
目的地が決まったことで、足取りが軽くなった俺達はカバチ村へと向かう。そしてもう少しで村に到着というところで、突然悲鳴のようなものが聞こえてきた。
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