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1巻
1-2
しおりを挟む「ひぃぃぃっ!」
中年の男性が叫びながらこっちに向かってくる。
「なんですかあれは?」
「しっ! マシロが喋っているのを見られるとめんどくさいことになるから黙っててくれ」
聖獣だと言っても信じてもらえなければ、魔物扱いされる可能性がある。極力人には知られない方がいいだろう。
「ニャ~」
マシロは俺の言うことを理解したのか、猫のふりをする。
「ま、魔物が! あんたも逃げた方がいいぞ!」
男性の後方には、三匹の醜い容姿をした魔物……ゴブリンの姿が見えた。
このままだと男性は追いつかれてしまいそうだな。
「マシロ……俺の肩にしっかり掴まるか、下に降りてくれ」
「ニャ~」
どうやら降りるつもりはないようだ。
それならこのままやらせてもらう。
「こ、殺されるぞ! 早く!」
男性は俺の横を走り抜ける。
だがスピードはなく息も絶え絶えだ。とうとう男性は地面に倒れてしまった。
もし俺がここから逃げれば、数秒後には確実に殺されてしまうだろう。
俺は腰に差した剣に手を置き、迫ってくるゴブリンに向かって駆け出す。
「ギィギィ!」
「ウヒャ!」
ゴブリンは言葉にならない声を出し、笑みを浮かべていた。
獲物が一匹から二匹に増えたと喜んでいるようだ。
しかし思いどおりにはさせない。
ゴブリン達とすれ違い様に俺は剣を抜く。
居合一閃で胴体をなぎ払うと、三匹のゴブリンは断末魔の叫びを上げることもできず、その場に崩れ落ちた。この程度の相手なら、俺にとって倒すのは造作もないことだ。
「ふふん……さすがは私のお世話係です。及第点を上げましょう」
マシロが得意気に小声で人間の言葉を喋り始めた。
反応すると男性におかしく思われるかもしれないので、とりあえず無視しよう。
「い、一瞬で……ゴブリン達を……」
男性は信じられないといった表情で、こちらに視線を送ってきた。
前から薄々思っていたことだが、俺の剣技は相当高いレベルにあるようだ。勇者パーティーにいた頃、この世界の人間がどれほど強いのか観察していたが、勇者と呼ばれたギアベルでさえ、俺より弱いと感じた。
だからこの男性が驚くのは当たり前のことなのだろう。
「た、頼むあんた! 村が……村が襲われているんだ! 助けてくれ!」
「村が襲われている……だと……」
俺は必死にしがみついてくる男性の願いを聞くため、しゃがみ込んだ。
「村の近くに洞窟があって……そこにゴブリンが住みついたんだ」
ゴブリンは群れをなす種族なので、一匹や二匹では収まらず、そこそこの数がいると考えた方がよさそうだな。
「それで……ちょうど村に滞在していた勇者パーティーが討伐してくれると言っていたが、返り討ちにあってしまって。そして巣を攻撃したことでゴブリンの怒りを買い、村が……村が……」
勇者パーティー? まさかギアベル達じゃないよな?
この世界には国に認められた勇者パーティーがいくつかある。
勇者パーティーは国や街からの要望で魔物退治などを行う代わりに、様々な特権が認められていた。
まあそもそもギアベルが帝国の皇子だったから、俺達のパーティーにはあまり関係がなかったけど。
「あの勇者パーティーは怪しいと思っていた。前金を要求してきて村で好き放題飲み食いしたあげく、ゴブリンの討伐に失敗したら逃げ出して……たぶんあれは勇者パーティーを騙った偽物だったんだ」
偽物か。それならギアベル達ではないな。もし帝国内でギアベルと遭遇してしまったら、追放されたお前が何故ここにいると因縁をつけられそうだけど、その心配はなさそうだ。
「とりあえず話はわかりました。後は俺に任せてください」
「ほ、本当か!」
「だからあなたはどこかに避難してください」
「ありがとう……ありがとうございます!」
こうしている間にも襲われている人がいるはずだ。
俺は立ち上がって、男性が示した村の方角に足を踏み出す。
ここからならすぐに村に到着することができるだろう。
「あなたの……命の恩人であるあなたの名前を教えてくれ」
「俺はユートです」
背中から聞こえる声に答えて、俺はカバチ村へと向かう。
そして数分もしない内に村が見えてきた。
「ひどい有り様ですね」
マシロが口にしたとおり、田畑は荒らされ、家は燃やされていて、そこら中にゴブリンの姿が確認できた。
「喋ると他の人に聞かれるぞ」
「大丈夫です。周囲に人の気配はしません。既に逃げているのかもしくは……」
死んでいると言いたいのだろうか。だがこの光景を見ているとあながち間違ってはいなさそうだ。
「安心してください。北の方から人の気配がすると風が教えてくれました」
「風が?」
「はい。私は風属性の魔法が得意ですから」
どうやらホロトロを見つけたのも、その風魔法の可能性が高いな。
それにしても人が……いや、猫が悪い。さっきの言い方だと村人はもう死んでいる的な感じだったぞ。
マシロを問い詰めてやりたいところだが、今は時間がない。早くゴブリンを討伐しなければ、俺の想像したとおりになってしまう。
「それにしてもゴブリンの数が多いな」
確認できるだけで、少なくとも三十匹以上はいそうだ。
「ここは私に任せてください。ユートは人間がいる北の方をお願いします」
「大丈夫なのか?」
「誰に言っているのですか? 白虎の力を甘く見ないでください」
出会った時、てっきり狩りができなくて腹を空かせていると思っていたが、どうやら違うようだ。
「手始めに前方にいるゴブリンを蹴散らして見せます。ユートはその間に北へ向かってください」
「わかった」
マシロは自信満々な様子だったので、任せることにしよう。
「行きますよ。風切断魔法」
マシロが魔法を唱えると、風の刃がゴブリンに向かって放たれる。
そして風の刃はゴブリン二匹を切り裂き、あっという間に倒してしまった。
「どうやら腕に自信があるのは本当だったみたいだな」
「初めからそう言ってます。それより早く行った方がいいですよ。北には一匹だけすごく大きな魔物がいるようですから」
「わかった。それじゃあ後は任せた」
俺はマシロの実力なら安心してこの場を任せられると判断し、カバチ村の北側へと向かった。
「くっ! 思っていた以上に数が多いな」
北へ向かっている最中も二十匹程のゴブリンを剣で斬り捨てた。だけどまだ多くのゴブリンの姿が見える。
「これは偽物の勇者パーティーがやられたのも頷けるな」
だが今は立ち止まっている暇はない。早く村人達がいる所に向かわないと。
「ギィギィ!」
「ウギャアッ!」
しかしその道を塞ごうとしているのか、ゴブリン達がこちらに迫ってくる。
「邪魔だ!」
だけどゴブリンごときが何匹来ようが、天界で鍛練していた俺には足止めにすらならない。
駆けながらゴブリンを倒し進んでいくと、突如人の声が聞こえてきた。
「だ、誰かメイを助けて!」
俺は声が聞こえてきた方へと進む。
そこには俺の倍以上の体躯を持ったゴブリンがいた。そして、そこにいたのはゴブリンだけではない。ゴブリンの足元には、小さな女の子が地面に座り込んでいたのだ。
巨大なゴブリンは手に持った鉄のこん棒らしき物を振りかぶる。
「い、いや……」
女の子は怯えた表情で、恐怖のためか声をうまく出せないでいた。
このままだと女の子が潰されてしまう!
俺はさらにスピードを上げて女の子のもとへと駆ける。
巨大なゴブリンのこん棒が女の子に向かって振り下ろされた瞬間、間一髪のところで剣で受け止めることに成功した。
なんとか間に合ったか。
だがゴブリンの力が強すぎて、押し返すことはできなそうだ。
「あ、あ……」
「だ、大丈夫……このゴブリンは俺がなんとかするから……立てるかな?」
まずは女の子を安全な場所に避難させることが優先だ。できれば自分で立って逃げてくれると助かるので、俺は背後にいる女の子に優しく問いかけた。
「あり……ありがとう。うん……立てるよ」
「よかった。それじゃあ村の人の所まで走るんだ」
「うん」
少しは恐怖が薄れてきたのか、女の子はこの場から離れようと立ち上がる。だが巨大なゴブリンはそれを許さなかった。
「グワアオッッッ!」
「キャァァァッ!」
女の子を逃がさないためか、巨大なゴブリンが咆哮を上げる。
すると女の子は恐怖で悲鳴を上げ、再び地面に座り込んでしまった。
こいつ……ふざけたことを。
魔法を使えればこの状況を打破できるけど、少しでも気を抜けばこん棒が俺と女の子を押し潰すだろう。
そうなると、やはり女の子には自力で逃げてもらうしかないな。
「突然現れた奴を信じろって言う方が無理だと思うけど、君には指一本触れさせない。だから勇気を出して立ち上がってくれ」
「……うん……メイ……お兄さんのこと信じる。頑張るよ」
「いい子だ」
メイは再び立ち上がり、この場を離れようとする。
だがさっきと同じ様に、巨大なゴブリンは咆哮した。
「グワアオッッッ!」
しかしメイは止まることなく、村人のもとへと向かう。
それは、俺を信じてくれたこともあるが、メイが両手で耳を塞いで咆哮が聞こえないようにしていたからだ。賢い子だな。
さて、後は俺がここから逃れるだけだ。
俺は不意に力を抜くと同時に、バックステップをしてこん棒から逃れる。
するとこん棒が俺のいた地面を破壊する。
「すごい力だな」
大きなクレーターができているぞ。
あれをまともに食らったら一撃で殺られてしまう。
それにしても……よく見るとこのゴブリンはただのゴブリンじゃないな。ゴブリンの王様……ゴブリンキングだ!
力、スピード、全てにおいてゴブリンを優に超えており、Aランクの魔物だ。
魔物の強さはSS、S、A、B、C、D、E、Fランクに分かれている。上から三番目のランクだから相当強いことが窺える。ちなみにAランクの魔物をいくつか狩ることができれば、勇者パーティーとして認められるのだ。
これは偽物の勇者パーティーは負けて当然だな。
このゴブリンキングを狩ることができるパーティーは、そう多くないだろう。
ましてや個人で狩る者など一握りしかいないはずだ。
「グアァァァッ!」
ゴブリンキングは自分の攻撃がかわされて腹が立ったのか、怒りの咆哮を上げていた。
そして俺を見下ろし、余裕の表情を浮かべている。負けるなんて微塵も思っていない目だな、あれは。
実際力では負けていそうだけど、剣の技術と魔法ではこちらが上だ。
実は自分が淘汰される側の者だということを教えてやろう。
「神聖身体強化魔法」
俺は魔力を左手に込めて、自分自身に魔法をかける。
これは力やスピードを強化する付与魔法だ。魔力を込める量によって強化する量を変えられる。今回は相手を圧倒するため、全力でかけさせてもらった。
付与魔法のおかげで俺の身体には今、力が漲っている。
これならゴブリンキングに負けるはずがない!
「グガァァッ!」
ゴブリンキングは怒号を上げながらこちらに接近してきた。
そして先程と同じ様に鉄のこん棒を振り上げ、こちらに向かって振り下ろす。
鉄のこん棒が風を切り裂き、俺の頭に迫ってくる。
だがそのような攻撃を食らうわけにはいかない。
俺はこん棒に合わせて、剣を横一閃になぎ払う。
剣とこん棒がぶつかり合うとけたたましい金属音が辺りに響く。そして俺の剣によってこん棒は簡単に弾かれた。
「ガアァァッ!」
ゴブリンキングはまさか自分の攻撃が防がれると思っていなかったのか、イラつきを見せながら連続でこん棒を振り下ろしてきた。しかし俺は全ての攻撃を剣で弾く。
力は強いが行動パターンは単調だ。動きを読み、剣で弾くことは容易い。
そしてゴブリンキングは攻撃をする度に、少しずつ威力が弱まっている。
おそらく俺の剣の威力によって手が痺れているのだろう。
そして終いにはこん棒を持つことができず、地面に落としてしまった。
「お前の時間はもう終わりだ」
俺は勢いよく飛び上がり、こん棒を失い隙だらけとなったゴブリンキングの首に剣を振り下ろす。
するとドスンと首が地面に落ちた。
地面に着地した俺の前で、絶命したゴブリンキングの大きな体躯はズドンと地面に倒れたのであった。
「ふう……なんとかなったな」
後は残ったゴブリン達を掃討するだけだ。
だけどリーダーを倒されたせいか、ゴブリン達が敗走し始めていた。
逃がすまいとしたところで、誰かの声が聞こえた。
「あ、あの! 妹を助けていただきありがとうございました!」
「お兄ちゃんありがとう」
振り返ると、俺と同じ年くらいの女の子が深々と頭を下げていた。
そして、その隣にいたメイちゃんが俺に突撃してきたので受け止める。
「無事でよかった」
「お兄ちゃんが助けてくれたからだよ」
メイちゃんが嬉しそうに上目遣いで見つめてくる。
本当によかった……この笑顔が守れて。
もう少し遅れていたらと思うとゾッとする。だけど危機はまだ去ったわけではない。
俺はメイちゃんを優しく引き剥がす。
「まだ村を襲っている魔物がいるから、お兄ちゃんちょっと行ってくるよ。二人は安全な所に隠れてて」
「うん」
「わ、わかりました」
二人が少し大きな家に入ったのを確認して、俺はゴブリン達の討伐を再開する。
だが既にほとんどのゴブリン達は戦意がなく、村の東側に逃走していた。
そのため逃げ遅れたゴブリン達は難なく狩ることができた。
「ユート」
突如背後からマシロが現れる。
そして定位置となりつつある俺の左肩に乗った。
「ゴブリン達が逃げていきますね」
「たぶんリーダーを倒したからだと思う」
「どうしますか? 追いますか?」
見逃したらいずれまた村を襲うことは目に見えている。ここは全滅させた方がいいだろう。
「ああ、このまま追撃するぞ」
俺とマシロはゴブリン達を追って、カバチ村の東側へと向かう。
そして俺の剣とマシロの風魔法で、逃げるゴブリン達を倒していると、ある異変に気づいた。
「おかしいですね」
「そうだな」
俺はマシロの言葉に同意する。
何故なら俺達が向かっている方向に、ゴブリンの死体が転がっているからだ。
もちろん俺達が倒したわけじゃない。
「誰か俺達以外に戦っているのか? それとも偽勇者パーティーが倒したものとか?」
「いえ、風は何も言ってないですね。もしかしたら巧妙に隠れている可能性もありますが……それと死体は新しいです。偽勇者が倒したものではないと思います」
俺は一度立ち止まり、ゴブリンの死体を確認してみる。
するとゴブリンの傷口が凍りついていることがわかった。
「誰かがゴブリンと戦っているのは間違いなさそうだ」
「私達の味方ということですね」
「それはわからないけど」
「敵の敵は味方と言いますよね? 私の野生の勘がそう言ってます」
聖獣の勘なら信用はできるものなのか?
とにかくそいつがゴブリンを倒していることは間違いないから、俺達にとって悪い状況じゃないと考えよう。
俺とマシロは死体を横目に、逃走しているゴブリンを追いかける。
するとゴブリン達が洞窟に入っていくのが見えた。
「あれが村の人が言っていたゴブリンの巣か」
「なんだか薄気味悪い所です」
「それならマシロはここで待っててくれ。俺一人で行ってくるよ」
「確かに洞窟に入りたくないという気持ちはありますが、ユートだけ行かせるような薄情者ではありませんよ」
意外にも俺のことを考えてくれてたのか。
世話係世話係と言っていたから、マシロは自分優先だと思っていた。
「いや、一人で行かせまいとしてくれるのは嬉しいけど、洞窟で背後から襲われたら嫌だなと思って。マシロはここに残って、洞窟に入ろうとしているゴブリンを退治してほしい」
「それならそうと早く言ってください。わかりました。仕方ないのでその役目は私が担いましょう。ですがその前に……あちらの草むらで、ゴブリン以外の誰かが倒れています」
「えっ?」
突然マシロが予想もしていなかったことを口にする。もしかして風の力で周囲の様子を探知したのだろうか。
ゴブリン以外の何者かが倒れている。それはゴブリンを倒した人物なのか? とりあえずマシロが言う草むらを確認して見よう。
「呼吸が荒いですね。あまり状態はよくなさそうです」
「わかった。俺が見てくるよ。マシロはここで待っててくれ」
ゴブリン以外の魔物の可能性もあるので、危険に対処できる俺だけでいいだろう。
俺は倒れている者を確認するため、草むらをかき分けていく。
するとそこには、血を多く流した黒い子犬が倒れていた。
「子犬? ゴブリン達にやられたのか!」
地面が赤く染まっている。むしろこの状態で生きているなんて奇跡だ。このままだとこの子犬は死んでしまうぞ。
「犬ですか? 私とは相性がよくありませんが助けて……えっ?」
子犬と聞いて危険がないと思ったのか、マシロがこちらに向かってきた。だけど子犬を見た瞬間、何故か驚きの表情を浮かべている。
「この子犬のこと知ってるのか?」
「……私も直接会ったことはありませんけど、この犬は神獣のフェンリルです」
「神獣……だと……」
どう見てもただの犬にしか見えないが……
確か神獣は女神の使いであり、聖獣と同じく、人に加護をもたらす存在と言われている。普通は天界にいる生物で、このような所にいていい存在じゃない。本当に神獣なのか?
俺はチラリとマシロに視線を向ける。
だけどただの猫にしか見えないマシロが白虎だから、そういうのもあるのかな?
「なんですか? その目は。何か失礼なことを考えていますね?」
「いや、そんなことない。それよりこのフェンリルを助けないと」
野生の勘か? 鋭い猫だな。
俺はフェンリルに向かって左手の掌を向け、魔力を溜める。
「神聖回復魔法」
魔法を解き放つと、フェンリルの身体が光り輝き始める。
神聖回復魔法はどんな傷も一瞬で治してしまう回復魔法だ。
おそらくこれでフェンリルの命は助かるはずだが……
神聖回復魔法の光が収まる。
すると閉じられていたフェンリルの目が、ゆっくりと開いていく。
「こ、これは……セレスティア様のお力……」
子犬が人間の言葉を口にする。
これで決まりだな。どうやら目の前の子犬はマシロの言うとおり、神獣のフェンリルで間違いないようだ。
「こんな所で何をしているのですか?」
「あなたは……白虎?」
「私のお世話係があなたの命を救ってあげたのです。感謝してください」
マシロは自分が助けたわけじゃないのに偉そうだな。
「助けてくれてありがとうございます」
フェンリルは深々と頭を下げてくる。
どうやらフェンリルはマシロと違って素直なようだ。
「お礼をしたいですけど、今はゴブリンキングをなんとかしないと。さっきは負けたけど、次こそは必ず勝ってみせます」
どうやらフェンリルの傷は、ゴブリンキングにやられたもののようだ。
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