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第13話 初夜⑧
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抗えない刺激にサラサの肢体が何度も震え、そのたびに絡みついた無数の肉襞が彼のモノを締めあげる。
「はっ、凄い……お前のナカ、あったかいな。それに……聞こえるか、この音……お前、初めてなのにこんなに濡らして……」
奥に入ったままだった欲望が、ゆっくりと後ろに引いていくと、ピタリと付いたものが無理やり剥がされるように、クチャリと音が響いた。
蜜穴がらとめどなく溢れ続ける愛液の水音だと、鈍いサラサにもすぐに分かる。
「いっ、あっ……そ、そんなこと言わないで……恥ずか……しい」
恥じらいながら顔を隠すサラサの腕が組み敷かれた。
視界に、興奮と嬉しさが混じり合った表情を浮かべるレイが映りこむと、再び律動が始まった。ゆっくりと、でも力強い抽挿が繰り返され、愛液が掻き回される水音が絶え間なく響き渡る。
「ひっ、や、だっ……そんな奥まで……無理っ……」
「本当に嫌なのか? こんなに、んっ、吸い付いてきているくせに」
「ち、ちがっ……」
「嘘言うなよ、さっきからずっとナカを気持ち良さげにヒクつかせて……俺が気づいてないと思ってるのか?」
彼からかけられた意地悪な言葉全てが正しいことなど、自分が一番分かっている。
否定しようにも肯定しようにも、ずんっと深く穿たれ、痛くて堪らなかった身体が快楽に追い上げられていく。奥の壁が打たれるたびに、潤んだ瞳が蕩けていく。
感じ始めているサラサの様子に気づいたのだろう。レイの動きに容赦が無くなってきた。
ギリギリまで自身を抜き思いっきり奥へと突き立てると、重い振動が下腹部を揺らした。そのたびに逃れられない快楽が思考を奪い、吐精を促すように肉襞が熱い滾りを包み込む。
奥の壁を攻められるたびに、女の悦びで身体が沸き立った。彼を求める熱が、子宮をジンジンと痺れさせる。
「サラサっ……サラ、サ……」
うわ言のように名を呼びながら、汗ばんだサラサの身体を抱きしめた。抱きしめながら、腰使いを速くし、容赦なく自身の滾りで彼女を貫き続ける。
休みなく奥を突かれ、振動に合わせてサラサの泣きそうな甲高い嬌声が響く。彼の背中に腕を回すと、振り落とされないように強くしがみ付いた。
レイの激しい息遣いと艶声の中に、興奮に満ちた囁きが聞こえた。
「……これでお前は……俺のものだっ」
壊そうとするかのように、ナカの奥の壁を叩きつけたかと思うと、彼の動きが止まった。
次の瞬間、熱くドロッとした感覚がナカを満たす。
「ん、ああぁっ……レ……イ……」
ナカを貫いたままの熱杭が何度も痙攣し、そのたびに強く奥へと押し込められる。まるで、最奥に一滴残らず注ぎ込もうとするかのように。
そして全てを欲を吐ききった時、緊張で硬くなっていた彼の身体が一気に脱力した。
じわっとナカが白く色付けられる感覚を、どこか夢見心地で味わうサラサ。頭の中がフワフワとして、何も考えられない。
先ほどまでの激しさが、まるで白昼夢だったかのようだ。
しかしナカを満たす熱、痛む蜜穴、そして部屋の静寂を乱す互いの激しい息遣いが、現実だと伝えてくる。
身も心も、レイのものになったことを。
今まで散々あられもない姿を晒したというのに、急に心が恥ずかしさで一杯になった。少しだけ身体を動かすと、結合部の隙間から精と愛液が混じり合った体液が、内腿を伝ってベッドのシーツを汚す。
次の瞬間、カチャンと鍵が開く音が聞こえた気がした。
(もしかして、扉にかけられていた魔法が解けた?)
確認しようと身体を起こそうとしたが、レイの体重がかけられて動けなくされてしまった。まだ呼吸が整わない彼の、切なそうな声色が耳元を震わせる。
「まだ抜くなよ。もう少しこのままでいさせてくれ……せっかく……お前と本当の夫婦になれたんだから……」
「……うん」
サラサは微笑むと、胸に彼の頭を押し付けるようにして抱きしめた。少し固めの茶色い髪が、サワサワと揺れながら彼女の頬を撫でる。
心の中が愛しさで一杯になり、言葉となって零れ落ちる。
「レイ……私、凄く嬉しい……こうしてあなたと結ばれたことが……」
胸に埋めていたレイの顔が上がった。
どこか泣きそうな、しかし喜びで満ちた表情を浮かべながら。
「ああ、俺もだ。もう二度と……離さないからな……」
柔らかな唇が重なり、甘い感覚が身体全体に広がっていく。
求め合うように喰みあいながら、二人の身体が深くベッドに沈んだ。
扉にかけられた魔法は、サラサの予想通り解除されていた。
しかし食料が尽きるまでの三日間、中から開かれることはなかった。
「はっ、凄い……お前のナカ、あったかいな。それに……聞こえるか、この音……お前、初めてなのにこんなに濡らして……」
奥に入ったままだった欲望が、ゆっくりと後ろに引いていくと、ピタリと付いたものが無理やり剥がされるように、クチャリと音が響いた。
蜜穴がらとめどなく溢れ続ける愛液の水音だと、鈍いサラサにもすぐに分かる。
「いっ、あっ……そ、そんなこと言わないで……恥ずか……しい」
恥じらいながら顔を隠すサラサの腕が組み敷かれた。
視界に、興奮と嬉しさが混じり合った表情を浮かべるレイが映りこむと、再び律動が始まった。ゆっくりと、でも力強い抽挿が繰り返され、愛液が掻き回される水音が絶え間なく響き渡る。
「ひっ、や、だっ……そんな奥まで……無理っ……」
「本当に嫌なのか? こんなに、んっ、吸い付いてきているくせに」
「ち、ちがっ……」
「嘘言うなよ、さっきからずっとナカを気持ち良さげにヒクつかせて……俺が気づいてないと思ってるのか?」
彼からかけられた意地悪な言葉全てが正しいことなど、自分が一番分かっている。
否定しようにも肯定しようにも、ずんっと深く穿たれ、痛くて堪らなかった身体が快楽に追い上げられていく。奥の壁が打たれるたびに、潤んだ瞳が蕩けていく。
感じ始めているサラサの様子に気づいたのだろう。レイの動きに容赦が無くなってきた。
ギリギリまで自身を抜き思いっきり奥へと突き立てると、重い振動が下腹部を揺らした。そのたびに逃れられない快楽が思考を奪い、吐精を促すように肉襞が熱い滾りを包み込む。
奥の壁を攻められるたびに、女の悦びで身体が沸き立った。彼を求める熱が、子宮をジンジンと痺れさせる。
「サラサっ……サラ、サ……」
うわ言のように名を呼びながら、汗ばんだサラサの身体を抱きしめた。抱きしめながら、腰使いを速くし、容赦なく自身の滾りで彼女を貫き続ける。
休みなく奥を突かれ、振動に合わせてサラサの泣きそうな甲高い嬌声が響く。彼の背中に腕を回すと、振り落とされないように強くしがみ付いた。
レイの激しい息遣いと艶声の中に、興奮に満ちた囁きが聞こえた。
「……これでお前は……俺のものだっ」
壊そうとするかのように、ナカの奥の壁を叩きつけたかと思うと、彼の動きが止まった。
次の瞬間、熱くドロッとした感覚がナカを満たす。
「ん、ああぁっ……レ……イ……」
ナカを貫いたままの熱杭が何度も痙攣し、そのたびに強く奥へと押し込められる。まるで、最奥に一滴残らず注ぎ込もうとするかのように。
そして全てを欲を吐ききった時、緊張で硬くなっていた彼の身体が一気に脱力した。
じわっとナカが白く色付けられる感覚を、どこか夢見心地で味わうサラサ。頭の中がフワフワとして、何も考えられない。
先ほどまでの激しさが、まるで白昼夢だったかのようだ。
しかしナカを満たす熱、痛む蜜穴、そして部屋の静寂を乱す互いの激しい息遣いが、現実だと伝えてくる。
身も心も、レイのものになったことを。
今まで散々あられもない姿を晒したというのに、急に心が恥ずかしさで一杯になった。少しだけ身体を動かすと、結合部の隙間から精と愛液が混じり合った体液が、内腿を伝ってベッドのシーツを汚す。
次の瞬間、カチャンと鍵が開く音が聞こえた気がした。
(もしかして、扉にかけられていた魔法が解けた?)
確認しようと身体を起こそうとしたが、レイの体重がかけられて動けなくされてしまった。まだ呼吸が整わない彼の、切なそうな声色が耳元を震わせる。
「まだ抜くなよ。もう少しこのままでいさせてくれ……せっかく……お前と本当の夫婦になれたんだから……」
「……うん」
サラサは微笑むと、胸に彼の頭を押し付けるようにして抱きしめた。少し固めの茶色い髪が、サワサワと揺れながら彼女の頬を撫でる。
心の中が愛しさで一杯になり、言葉となって零れ落ちる。
「レイ……私、凄く嬉しい……こうしてあなたと結ばれたことが……」
胸に埋めていたレイの顔が上がった。
どこか泣きそうな、しかし喜びで満ちた表情を浮かべながら。
「ああ、俺もだ。もう二度と……離さないからな……」
柔らかな唇が重なり、甘い感覚が身体全体に広がっていく。
求め合うように喰みあいながら、二人の身体が深くベッドに沈んだ。
扉にかけられた魔法は、サラサの予想通り解除されていた。
しかし食料が尽きるまでの三日間、中から開かれることはなかった。
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