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第12話 初夜⑦
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「なんて顔してんだよ。俺は……お前が気持ち良くなってくれて、すっげえ嬉しいのに」
口元が優しく緩むと、ピンっと彼女の額を軽く弾いた。
額を押さえ、もうっ、と言いながら、サラサも微笑む。
言葉が終わると同時に、布ずれの音が聞こえてきた。
彼が下半身の衣服を脱いだのだ。それに合わせてサラサも残っていた寝衣を脱ぎ去った。
何も身につけてない身体が、重なり合う。
「ほんと、柔らかいな、お前の身体……」
ぎゅっと抱きしめながら呟くと、零れた胸の膨らみを優しく包みながら笑う。
「それに細いな。ここばっか栄養がいってんじゃないのか?」
「きゃっ! そ、そんなこと、知らないしっ‼」
唇を尖らせ反論する。自分だって、好きで胸ばかり大きいわけじゃないのだ。
そんな彼女を愛おしそうに目を眇めながら、レイの手が腰のくびれを撫でた。
「……ほんと、細いよな。俺が壊してしまわないか……心配だな」
「壊れないわ。全部、受け止めるから……だからレイ……」
互いの熱が、高鳴る心音が、伝わってくる。
「もっと教えて? これから私がどうなるのかを……」
「……知ってるんじゃなかったのか?」
「知識と実際とじゃ、全然違う……から。だから、あなたに教えて欲しいの……全部」
彼の首に腕を巻きつけ、そっと囁く。その声色は、別人かと思えるほど妖艶な色気に満ちていた。
恥ずかしいことを口にしていることは分かっている。
しかし、想いが止められない。
彼を求める醜い欲が、溢れて止まらない。
レイの喉元が動く。
そして、
「教えてやるよ、最後まで……な」
サラサの肢体を強く抱きしめると、レイの手が彼女の両足を持ち上げ、開いた。濡れてトロトロになっている秘所に漲った怒張が押し付けられる。
直接触れ合ったそれは熱く、意思を持っているかのように脈動が伝わって来た。溢れる甘美な蜜を纏わせるように秘所の表面をなぞると、熱杭がピクリと跳ね、薄く開いた唇から吐息が洩れた。
彼の感じる声に、心音が加速する。
「んっ……サラサ、本当に辛くて無理なら……言えよ?」
「ええ、ありがとう……」
今まで散々意地悪なことをしてきたが、大切なところでは彼女を心配してくれる彼の心遣いが嬉しくて堪らない。だがその優しさが、今の彼にどれほどの苦痛を与えているかも分かっている。
だからどれだけ辛くても、痛くても、叶えたかった。
彼の望みを。
「私を……あなたのものにして。書類や法上のものだけじゃない、本当の夫婦に……」
「サラサ……」
次の瞬間、蜜穴の入り口に燃えるような痛みが走った。狭い穴に、無理やり硬いモノをねじ込まれるような、そんな感覚。
それが何か、無知なサラサでも分かる。
「あっ、あああっ……はいって……きて……る、んっ、ぁん……」
ナカをいっぱいに満たす圧迫感に、声が掠れて上ずった。しかし、散々快楽で弄ばれ達したナカは解され、挿入の痛みはあるものの、硬く膨らんだ彼を少しずつ受け入れていく。
「はぁ……はぁ……んくっ……」
レイの表情が快楽に耐えるように歪んだ。忙しなく肩を上下させながら、愛液を纏わせた自身を前後させて突き進んでいく。力づくで思いっきりナカを犯したいという欲望を、吐き出す息とともに逃しながら。
欲望と理性の狭間で辛そうに揺れる彼の一面を垣間見、ゾクリと気持ちが昂ぶった。今まで痛みで忘れかけていた快楽がムクリともたげ、蠢く肉襞が半分ほど入り込んでいた彼自身を包みこむ。
ずっと耐え続けて来たレイの欲望が、はじけ飛ぶのを見た気がした。
彼の青い瞳が、これ以上ないくらい見開かれる。
「サラ……サっ……!」
劣情に塗れた声色で名が呼ばれた瞬間、強く深い突き上げがサラサの身体をのけぞらせた。
喉が跳ね、悦びが声となって迸る。
「ぁっ、あぁあああああっ!」
反り立つ欲望が、奥の壁を重く突く。
彼が動くたびに蜜穴から痛みが走り、全身が強張った。叫びそうになったが、ずっと耐え続けた彼の気持ちを思い、必死で喉の奥に押し留める。
何だかんだサラサの身体を気遣っているレイのことだ。痛みで悲鳴をあげようものなら中断してしまうに違いない。中断したところで、破瓜に痛みが伴うのには変わりないのだ。
それなら今ここで痛みを我慢してでも、彼を受け入れたい。
そんな彼女の緊張を解こうとするかのように、唇が重なった。痛みから気を逸らせようと、瞳に涙を滲ませながら彼の舌に必死で絡みつく。
熱すぎる互いの体温が、舌を通じて伝わってくる。纏わりつくように擦り合わせていると、痛みで熱くなっていた下半身から痛みとは違う熱が、子宮の奥から生まれて来るのを感じた。
「んっ……ふぅっ……んんっ!」
突然胸の頂きから走った強い刺激に、くぐもった嬌声が洩れる。
唇を貪りながら、彼の指が胸の蕾を摘んだからだ。硬く勃つそれをほぐすように親指の腹でグリグリ潰されたかと思うと二本の指で摘ままれ、強めに擦り上げられる。
口元が優しく緩むと、ピンっと彼女の額を軽く弾いた。
額を押さえ、もうっ、と言いながら、サラサも微笑む。
言葉が終わると同時に、布ずれの音が聞こえてきた。
彼が下半身の衣服を脱いだのだ。それに合わせてサラサも残っていた寝衣を脱ぎ去った。
何も身につけてない身体が、重なり合う。
「ほんと、柔らかいな、お前の身体……」
ぎゅっと抱きしめながら呟くと、零れた胸の膨らみを優しく包みながら笑う。
「それに細いな。ここばっか栄養がいってんじゃないのか?」
「きゃっ! そ、そんなこと、知らないしっ‼」
唇を尖らせ反論する。自分だって、好きで胸ばかり大きいわけじゃないのだ。
そんな彼女を愛おしそうに目を眇めながら、レイの手が腰のくびれを撫でた。
「……ほんと、細いよな。俺が壊してしまわないか……心配だな」
「壊れないわ。全部、受け止めるから……だからレイ……」
互いの熱が、高鳴る心音が、伝わってくる。
「もっと教えて? これから私がどうなるのかを……」
「……知ってるんじゃなかったのか?」
「知識と実際とじゃ、全然違う……から。だから、あなたに教えて欲しいの……全部」
彼の首に腕を巻きつけ、そっと囁く。その声色は、別人かと思えるほど妖艶な色気に満ちていた。
恥ずかしいことを口にしていることは分かっている。
しかし、想いが止められない。
彼を求める醜い欲が、溢れて止まらない。
レイの喉元が動く。
そして、
「教えてやるよ、最後まで……な」
サラサの肢体を強く抱きしめると、レイの手が彼女の両足を持ち上げ、開いた。濡れてトロトロになっている秘所に漲った怒張が押し付けられる。
直接触れ合ったそれは熱く、意思を持っているかのように脈動が伝わって来た。溢れる甘美な蜜を纏わせるように秘所の表面をなぞると、熱杭がピクリと跳ね、薄く開いた唇から吐息が洩れた。
彼の感じる声に、心音が加速する。
「んっ……サラサ、本当に辛くて無理なら……言えよ?」
「ええ、ありがとう……」
今まで散々意地悪なことをしてきたが、大切なところでは彼女を心配してくれる彼の心遣いが嬉しくて堪らない。だがその優しさが、今の彼にどれほどの苦痛を与えているかも分かっている。
だからどれだけ辛くても、痛くても、叶えたかった。
彼の望みを。
「私を……あなたのものにして。書類や法上のものだけじゃない、本当の夫婦に……」
「サラサ……」
次の瞬間、蜜穴の入り口に燃えるような痛みが走った。狭い穴に、無理やり硬いモノをねじ込まれるような、そんな感覚。
それが何か、無知なサラサでも分かる。
「あっ、あああっ……はいって……きて……る、んっ、ぁん……」
ナカをいっぱいに満たす圧迫感に、声が掠れて上ずった。しかし、散々快楽で弄ばれ達したナカは解され、挿入の痛みはあるものの、硬く膨らんだ彼を少しずつ受け入れていく。
「はぁ……はぁ……んくっ……」
レイの表情が快楽に耐えるように歪んだ。忙しなく肩を上下させながら、愛液を纏わせた自身を前後させて突き進んでいく。力づくで思いっきりナカを犯したいという欲望を、吐き出す息とともに逃しながら。
欲望と理性の狭間で辛そうに揺れる彼の一面を垣間見、ゾクリと気持ちが昂ぶった。今まで痛みで忘れかけていた快楽がムクリともたげ、蠢く肉襞が半分ほど入り込んでいた彼自身を包みこむ。
ずっと耐え続けて来たレイの欲望が、はじけ飛ぶのを見た気がした。
彼の青い瞳が、これ以上ないくらい見開かれる。
「サラ……サっ……!」
劣情に塗れた声色で名が呼ばれた瞬間、強く深い突き上げがサラサの身体をのけぞらせた。
喉が跳ね、悦びが声となって迸る。
「ぁっ、あぁあああああっ!」
反り立つ欲望が、奥の壁を重く突く。
彼が動くたびに蜜穴から痛みが走り、全身が強張った。叫びそうになったが、ずっと耐え続けた彼の気持ちを思い、必死で喉の奥に押し留める。
何だかんだサラサの身体を気遣っているレイのことだ。痛みで悲鳴をあげようものなら中断してしまうに違いない。中断したところで、破瓜に痛みが伴うのには変わりないのだ。
それなら今ここで痛みを我慢してでも、彼を受け入れたい。
そんな彼女の緊張を解こうとするかのように、唇が重なった。痛みから気を逸らせようと、瞳に涙を滲ませながら彼の舌に必死で絡みつく。
熱すぎる互いの体温が、舌を通じて伝わってくる。纏わりつくように擦り合わせていると、痛みで熱くなっていた下半身から痛みとは違う熱が、子宮の奥から生まれて来るのを感じた。
「んっ……ふぅっ……んんっ!」
突然胸の頂きから走った強い刺激に、くぐもった嬌声が洩れる。
唇を貪りながら、彼の指が胸の蕾を摘んだからだ。硬く勃つそれをほぐすように親指の腹でグリグリ潰されたかと思うと二本の指で摘ままれ、強めに擦り上げられる。
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