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獣人達の国
157:騙された?
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「よっし! これでやっとお前にリベンジできんだな!」
今日は俺たちが城に招かれてから三日後──本戦が開始される日だ。
俺はこの国の王に言われてこの大会に出場する事に決めたのだが、始まる前に早くも後悔に襲われている。
……俺、もしかしてこいつと戦うか、こいつに負けるかするまでこの状態が続くんだろうか?
今、俺は会場の控え室前にてガムラに肩を組まれている。そして朝っから……いや、俺が大会の本戦に出ると伝えた昨日の夜からこんな感じで絡まれ続けている。
俺が戦鬪狂ならそれでもよかったのかもしれないが、生憎と俺は違うのでうざいだけだ。
「あーはいはい。楽しみだから早く控え室に行きましょうねー」
俺はガムラの背中を押しながらそう言う。正直付き合ってられない。
「あっ! おい! ちょっと待てよ!」
だがガムラも全力で抵抗する気はなかったようで、なんだかんだ言いながらも与えられた控え室に入っていった。
「あんたもあいつの扱いに慣れてきたみたいだね」
いつものように、ククッと笑いながらキリーがそう言ったが、ガムラの扱いに関してはキリーも同じようなものだと思う。
「私もそろそろ自分の部屋に行くよ。今日は出ないけど、一応、色々確認とかあるしね」
本戦の一回戦は二日に分けてやるらしく、キリーの試合は明日だった。
「あんたも気をつけなね。またあいつと戦う前に負けでもしたら、面倒なだよ」
そう言って手を振りながらキリーは自分の控え室に去っていった。
「負けないさ。絶対に」
自分の覚悟を言葉にして、自分に言い聞かせる。
負けるつもりなどない。最悪は『宝』なり<収納>なり使ってでも勝ちに行くつもりだ。
だが、いくら自前の道具ならなんでも使って良いとは言っても、流石に<収納>の中に入っている国宝級のものを使うのはどうかとも思っている。
それも一つ二つじゃなくて山のようにあるのだ。使われる方からすれば反則級だろう。いや、使う必要があれば使う事に躊躇いなんてないんだけども。
まあ俺としてはそれぐらいの覚悟があるって事だ。
少なくとも、例の神獣を祀る一族の男には絶対に負けない。
「ではご主人様。私も失礼させていただきます」
「ああ。終わったら待ち合わせは……ここで良いか?」
本来この場所は出場者や係のものなどの関係者しか入れないのだが、イリンのつけている隠蔽の魔術具のおかげで難なく入ることができている。
この魔術具はその存在を認識できても、気にすることができないと言うものなので、イリンの存在には気づけても関係者ではない者だとは気づけないのだ。
一度その使用者についてを知ってしまえば効果範囲から外れるので、俺やガムラ達はなんともないが、他人からしたら「誰かと話しているなぁ」くらいにしか思えないのだった。
だから関係者しか入ることのできないここは、混雑することのない絶好の待ち合わせ場所だった。
流石は国宝。便利すぎる。
「はい。ご主人様の試合が終わり次第、こちらに参ります」
俺は頷くと、自分の控え室に向かって歩き出した。
「ご武運を」
背後からかけられた言葉。予選の時にも言われたが、今度はその時とは違い手を挙げてそれに応えた。
部屋に入ると予選の時のような事は特に何もなく、普通に部屋があった。
その部屋は、試合の様子が見られるようにするためか窓がついている。
もちろんただのガラスではない。戦いの余波で割れてしまうことなど容易に考えられるが、そう簡単にはそれは起こらないだろう。なにせこのガラスには魔術がかけられているうえ、会場と客席を隔てるように結界が張られているのだから。
だがそれでもある程度の配慮は必要だろう。みんなそれぐらいは弁えているはずだ。流石にメテオを降らせるようなバカはいないと思う。いてもどうにかなるけど。
「……しかし暇だな。開始まで何してようか?」
もしかしたら、この待ち時間こそが最大の敵かもしれない……。
「さあ! 試合も既に本日七戦目! 次の選手達はどのような闘いを見せてくれるのでしょうか⁉︎」
朝に会場入りしたが、既に昼も過ぎて一日目の終わりが近づいている。
大会自体は、正直言って興味がないので割愛する。いやだって、元々参加するつもりなかったし、知り合いも出てないんだからどうでもよくないか?
あっ、ガムラは出てたけど、あいつに関しても特にいうことはない。あえて何か言うんだとしたら、相手との力量差がありすぎて、見る意味がなかったって事くらいだ。
キリーに関しては、そもそも今日じゃなくて明日だし。
だがこの試合の次は俺の出番だ。準備運動ぐらいはしておいた方がいいだろうな。
「まずは選手の紹介から! 東側! 赤コーナーは、ケロン選手! 鼠獣人の小柄な体を生かした素早い身のこなしで相手を翻弄し斬り刻む!」
……鼠なのにケロンって名前なのか……。異世界だし名前の意味とか違うんだろうから、まあいいけど、ケロンか……。ゲコ太とかいう名前はいないかな?
「続いて西側! 青コーナー! 現れたのは神獣を祀る一族であるコーキス選手!」
へぇ。俺が戦う奴以外にも神獣を祀る一族って出てるんだな。イリンの故郷みたいにあんまり興味ないって奴が多いて聞いてたんだけどな。
「コーキス選手は神獣より与えられた回復力で、どんな傷もたちどころに癒してしまうぞ! これは手数で攻めるケロン選手が些か不利か⁉︎」
「っ⁉︎」
それまでは観戦気分だったが、それもアナウンスを聞いて吹き飛んだ。
どう言うことだ! コーキスってのは俺が戦うはずのやつじゃなかったのか⁉︎ あいつが例の神獣を祀る一族なんだろ⁉︎ グラティースは俺を騙したのか⁉︎
そんな考えが俺の頭を埋め尽くす。
その後は試合はコーキスがケロンの攻撃を全て耐えきり、疲れてきたところで反撃に出てコーキスが勝ったが、俺はそれを茫然と見ているだけだった。
コンコン
部屋のドアが叩かれる音を聞いて、ハッと意識を取り戻す。
「アンドー選手。試合の順番です」
クソッ。わけがわからないが、今は大人しく大会に出るしかない。ここで勝てば、順番的に次の試合はさっきの奴と戦えるんだから。
今日は俺たちが城に招かれてから三日後──本戦が開始される日だ。
俺はこの国の王に言われてこの大会に出場する事に決めたのだが、始まる前に早くも後悔に襲われている。
……俺、もしかしてこいつと戦うか、こいつに負けるかするまでこの状態が続くんだろうか?
今、俺は会場の控え室前にてガムラに肩を組まれている。そして朝っから……いや、俺が大会の本戦に出ると伝えた昨日の夜からこんな感じで絡まれ続けている。
俺が戦鬪狂ならそれでもよかったのかもしれないが、生憎と俺は違うのでうざいだけだ。
「あーはいはい。楽しみだから早く控え室に行きましょうねー」
俺はガムラの背中を押しながらそう言う。正直付き合ってられない。
「あっ! おい! ちょっと待てよ!」
だがガムラも全力で抵抗する気はなかったようで、なんだかんだ言いながらも与えられた控え室に入っていった。
「あんたもあいつの扱いに慣れてきたみたいだね」
いつものように、ククッと笑いながらキリーがそう言ったが、ガムラの扱いに関してはキリーも同じようなものだと思う。
「私もそろそろ自分の部屋に行くよ。今日は出ないけど、一応、色々確認とかあるしね」
本戦の一回戦は二日に分けてやるらしく、キリーの試合は明日だった。
「あんたも気をつけなね。またあいつと戦う前に負けでもしたら、面倒なだよ」
そう言って手を振りながらキリーは自分の控え室に去っていった。
「負けないさ。絶対に」
自分の覚悟を言葉にして、自分に言い聞かせる。
負けるつもりなどない。最悪は『宝』なり<収納>なり使ってでも勝ちに行くつもりだ。
だが、いくら自前の道具ならなんでも使って良いとは言っても、流石に<収納>の中に入っている国宝級のものを使うのはどうかとも思っている。
それも一つ二つじゃなくて山のようにあるのだ。使われる方からすれば反則級だろう。いや、使う必要があれば使う事に躊躇いなんてないんだけども。
まあ俺としてはそれぐらいの覚悟があるって事だ。
少なくとも、例の神獣を祀る一族の男には絶対に負けない。
「ではご主人様。私も失礼させていただきます」
「ああ。終わったら待ち合わせは……ここで良いか?」
本来この場所は出場者や係のものなどの関係者しか入れないのだが、イリンのつけている隠蔽の魔術具のおかげで難なく入ることができている。
この魔術具はその存在を認識できても、気にすることができないと言うものなので、イリンの存在には気づけても関係者ではない者だとは気づけないのだ。
一度その使用者についてを知ってしまえば効果範囲から外れるので、俺やガムラ達はなんともないが、他人からしたら「誰かと話しているなぁ」くらいにしか思えないのだった。
だから関係者しか入ることのできないここは、混雑することのない絶好の待ち合わせ場所だった。
流石は国宝。便利すぎる。
「はい。ご主人様の試合が終わり次第、こちらに参ります」
俺は頷くと、自分の控え室に向かって歩き出した。
「ご武運を」
背後からかけられた言葉。予選の時にも言われたが、今度はその時とは違い手を挙げてそれに応えた。
部屋に入ると予選の時のような事は特に何もなく、普通に部屋があった。
その部屋は、試合の様子が見られるようにするためか窓がついている。
もちろんただのガラスではない。戦いの余波で割れてしまうことなど容易に考えられるが、そう簡単にはそれは起こらないだろう。なにせこのガラスには魔術がかけられているうえ、会場と客席を隔てるように結界が張られているのだから。
だがそれでもある程度の配慮は必要だろう。みんなそれぐらいは弁えているはずだ。流石にメテオを降らせるようなバカはいないと思う。いてもどうにかなるけど。
「……しかし暇だな。開始まで何してようか?」
もしかしたら、この待ち時間こそが最大の敵かもしれない……。
「さあ! 試合も既に本日七戦目! 次の選手達はどのような闘いを見せてくれるのでしょうか⁉︎」
朝に会場入りしたが、既に昼も過ぎて一日目の終わりが近づいている。
大会自体は、正直言って興味がないので割愛する。いやだって、元々参加するつもりなかったし、知り合いも出てないんだからどうでもよくないか?
あっ、ガムラは出てたけど、あいつに関しても特にいうことはない。あえて何か言うんだとしたら、相手との力量差がありすぎて、見る意味がなかったって事くらいだ。
キリーに関しては、そもそも今日じゃなくて明日だし。
だがこの試合の次は俺の出番だ。準備運動ぐらいはしておいた方がいいだろうな。
「まずは選手の紹介から! 東側! 赤コーナーは、ケロン選手! 鼠獣人の小柄な体を生かした素早い身のこなしで相手を翻弄し斬り刻む!」
……鼠なのにケロンって名前なのか……。異世界だし名前の意味とか違うんだろうから、まあいいけど、ケロンか……。ゲコ太とかいう名前はいないかな?
「続いて西側! 青コーナー! 現れたのは神獣を祀る一族であるコーキス選手!」
へぇ。俺が戦う奴以外にも神獣を祀る一族って出てるんだな。イリンの故郷みたいにあんまり興味ないって奴が多いて聞いてたんだけどな。
「コーキス選手は神獣より与えられた回復力で、どんな傷もたちどころに癒してしまうぞ! これは手数で攻めるケロン選手が些か不利か⁉︎」
「っ⁉︎」
それまでは観戦気分だったが、それもアナウンスを聞いて吹き飛んだ。
どう言うことだ! コーキスってのは俺が戦うはずのやつじゃなかったのか⁉︎ あいつが例の神獣を祀る一族なんだろ⁉︎ グラティースは俺を騙したのか⁉︎
そんな考えが俺の頭を埋め尽くす。
その後は試合はコーキスがケロンの攻撃を全て耐えきり、疲れてきたところで反撃に出てコーキスが勝ったが、俺はそれを茫然と見ているだけだった。
コンコン
部屋のドアが叩かれる音を聞いて、ハッと意識を取り戻す。
「アンドー選手。試合の順番です」
クソッ。わけがわからないが、今は大人しく大会に出るしかない。ここで勝てば、順番的に次の試合はさっきの奴と戦えるんだから。
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