本日、貴方を愛するのをやめます~王妃と不倫した貴方が悪いのですよ?~

 私は本日、貴方と離婚します。
 愛するのは、終わりだ。

   ◇◇◇

 アーシアの夫––レジェスは王妃の護衛騎士の任についた途端、妻である彼女を冷遇する。
 初めは優しくしてくれていた彼の変貌ぶりに、アーシアは戸惑いつつも、再び振り向いてもらうため献身的に尽くした。

 しかし、玄関先に置かれていた見知らぬ本に、謎の日本語が書かれているのを見つける。
 それを読んだ瞬間、前世の記憶を思い出し……彼女は知った。

 この世界が、前世の記憶で読んだ小説であること。 
 レジェスとの結婚は、彼が愛する王妃と密通を交わすためのものであり……アーシアは王妃暗殺を目論んだ悪女というキャラで、このままでは断罪される宿命にあると。
 
 全てを思い出したアーシアは覚悟を決める。
 彼と離婚するため三年間の準備を整えて、断罪の未来から逃れてみせると……

 この物語は、彼女の決意から三年が経ち。
 離婚する日から始まっていく


 戻ってこいと言われても、彼女に戻る気はなかった。


 ◇◇◇



 設定は甘めです。
 読んでくださると嬉しいです。



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