地元メディア関係者はいう。
「赤字額は当初予想の2億9400万円の倍以上になり、その主な原因の一つとして広告収入が見込み額の約3億円を大幅に下回ることだとしているが、その広告収入には命名権の販売も含まれており、いかに見通しが甘かったのかを物語っている。札幌ドームは24年度には黒字転換するとしていたが、それを信じる人は少ない。今の状況が続けば、約20億円の内部留保も数年で尽きることになり、札幌市からの助成金というかたちで税金を投入することは世論の理解を得られないため、解体して別の公共施設にするのか、土地や施設を民間企業に売却するということになる。
あと数年で施工から30年を迎え老朽化も問題となってくるので、もし施設ごと民間に売却するなら早急に決断する必要があるが、球場としてつくられたという特殊性もあり、買い手がつくのかは疑問。更地にして土地を売却するのが現実的だが、巨大なスタジアムを解体するには多額の費用がかかり、そう簡単に解体もできない。市にとって、札幌ドームは巨大かつ無駄な負債施設となってしまった」(20日付け当サイト記事より)
(文=Business Journal編集部)