「12万4800円するアップルのiPhone 15(128GB)のカメラは4800万画素、バッテリー容量は3349mAhなのに対し、シャオミのRedmi 12 5Gは5000万画素で5000mAh。ディスプレイは有機ELではなく液晶ではあるものの、普段使いする上では全然不便はない。この価格差を考えればシャオミのスマホのコスパは驚異的といえる。特にスマホにこだわりのない人にとっては『断然買い』だろう」(大手キャリア関係者)
シャオミは21年3月にEVへの参入を発表し、EV事業の「小米汽車」を設立。昨年11月には2種類の中大型セダンのEV「SU7」「SU7 MAX」を公表。中国自動車メーカー・比亜迪(BYD)製のリチウムイオンリン酸鉄(LFP)電池と中国電池大手・寧徳時代新能源科技(CATL)製の三元系電池を搭載し、運転支援機能も搭載している。
シャオミが自社EVの発売に至ることができた理由は何か。前出・国沢氏はいう。
「アップルと異なり、シャオミは中国の大手完成車メーカーのパートナーを確保することができたという点が最大の要因です。中国政府は国策としてEV産業の育成に注力しており、品質面は二の次にしてEVメーカーの創出・成長を後押ししているため、今では100社以上のEVメーカーがあるといわれています。今後は淘汰が進み大手4~5社ほどに絞られるでしょうが、シャオミは国内でパートナーを見つけやすい環境にあったというのはアドバンテージになった」
(文=Business Journal編集部、協力=国沢光宏/自動車評論家)