――混戦状態が続いていたセ・リーグですが、8月に入ると、少しずつ上位チームとの差が開き始めています。何とか必死に食らいつきたいところです。
髙津 まさに、「何とか食らいつく」というのが正しい表現だと思います。タイガースの岡田彰布監督もよく言っているけど、僕自身も「出し惜しみをする」という考えはありません。出し惜しみをして負けるのが本当に悔しい。持てるすべての力を振り絞って、何としてでも勝利にこだわりたい。ベンチにいるすべての選手の力を総動員して白星をつかみたい。その思いは、さらに強くなっています。
――前回の本連載では、「現状は120パーセントでも、さらに150パーセント、200パーセントの力を出さなければ上位チームに食らいつくことができない」と語っていました。
髙津 まさに今がその状況にあると思います。選手たちのコンディション面に細心の注意を払いながら、何とか待てる力をすべて注いでいく。その姿勢は今後も変わりません。その結果、勝つこともあれば、負けることもあるけれど、それでもファンの方に「面白い試合だったな」と言ってもらえるような試合をしたいし、それはできていると思います。
――9回までリードをしながら最終回に追いつかれ、延長の末にサヨナラ勝利するという試合もたくさんありました。「もっとスッキリ勝ってほしい」と思いつつ、「勝ったからよかった」と浮かれたこともありました(笑)。確かに「面白い試合」が続いています。
髙津 やっている方は、本当に大変ですけどね(苦笑)。この連載でも言ったけれど、今年はクローザーを固定することができなかったことで、その日のコンディションや相手チームとの相性など、さまざまなことを考慮して継投をしています。正直言えば、ただ自分のことだけを考えていればよかった現役時代の方がずっとラクです。それでも最善を尽くして全力で戦っていく姿勢はこれからも忘れずに続けていきたいです。
――夏休みに入り、神宮球場には家族連れも増えてきました。改めて、ファンの方へのメッセージをお願いします。
髙津 先ほどの繰り返しとなるけど、これからも「ヤクルトの試合は面白いよね」と言ってもらえるような試合をしていきたい。そして、一つでも多くの勝利を届けたい。選手たちはそんな思いで試合を続けています。ぜひ力を貸してください。応「燕」が僕たちの力になります。引き続き、熱いご声「燕」をお願いします!
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