――神宮球場での6連戦では、埼玉西武ライオンズに3連勝、北海道日本ハムファイターズには2勝1敗で、5勝1敗という成績を残しました。この間には高橋奎二投手がテンポのいいピッチングで今季2勝目もマークしています。
髙津 奎二についてはビックリしました(笑)。常に投手有利のカウントを作り出し、カウントで困ることがほとんどなかった。そんな状況の中でどんどんバッターを攻めていった。ああいうピッチングをもっと見たいですね。
――8日の試合では、今シーズン10試合目の登板にして、ようやくサイスニード投手に白星もつきました。
髙津 これまでも、決して状態が悪かったわけではないのに、なかなか打線の援護に恵まれずに勝ち星を挙げることができませんでした。だからこそ、この日のミーティングでも、“ぜひ、みんなの力で勝たせてあげよう”と話したんですけど、その通りの結果になって本当によかった。彼もヤフーレもそうだし、オスナもサンタナもそうですけど、どんなに結果が出なくても、決してモノに当たったりせずに黙々と練習をこなしています。その姿は、他の選手たちにもいい影響を与えていると思います。
――冒頭でも述べたように、奥川投手の復帰もあって、ようやく先発投手陣の頭数もそろい、質量ともに充実してきました。これから迎える勝負の夏場に向けて、監督自身も手応えを感じているのではないですか?
髙津 これまでずっと、この連載において「今は我慢の時期」と言い続けてきました。僕自身も、いつもグラウンドでは「我慢、我慢、辛抱、辛抱」と念じ続けてきました。我々はまだまだ一つ一つ粘り強く、一つでも上の順位を目指して戦っていきます。ファンの方々は、ぜひ大きな希望を抱きながら、目の前の試合を楽しんでほしいです。引き続き「応燕」をお願いします!