――現在、9連戦の真っ只中ですが、改めて4月12日からの3試合において、村上宗隆選手を「二番打者」として起用した理由について伺います。監督はこれまでずっと「四番・村上」にこだわってきましたが、ここで「二番・村上」とした理由を教えてください。
髙津 普段、オーダーを組むときにはヘッドコーチ、バッティングコーチと相談した上で、最終的に僕が決定するんですけど、このとき、コーチから「ムネ(村上)を前で打たせてみたらどうか?」と進言がありました。「オスナ、サンタナが非常に状態がいいので、出塁率の高いムネを彼らの前に置いてみよう」という考えで、コーチ発案で決めました。
――繰り返しになりますが、これまで監督はずっと「ムネの四番は変えない」と発言し続けていました。このタイミングで打順を変更したことに、何か意図や狙いはあったのですか?
髙津 正直言うと、「チームにもムネにも何か変化がほしい」という思いがあったのは事実です。村上本人はもちろん、チーム全体に向けて、「ここから変わっていくぞ」という姿勢を見せたかった。そういう思いはありました。彼にもようやく初打点、初ホームランが飛び出して、うまくハマったいい3試合だったと思います。
――今、お話があったように「二番・村上」での試合は3試合続き、現在では再び「四番・村上」に戻っています。「変わっていくぞ」というメッセージは、すでに十分伝わったということでしょうか?
髙津 伝わったかどうかは正直わかりませんが、ムネが二番に入ったことで、非常に繋がりがいい打線になったと思います。でも、もっと理想的なのは、彼が四番に座って、相手にさらにプレッシャーを与えることだと考えています。ムネを挟む形で、好調な両外国人選手がいたら、さらに相手に与えるプレッシャーは大きくなる。そういう意味でも、打線の繋がり、得点力アップのためにも、再びムネを四番に戻しました。