――オープン戦では終盤の4連勝を含む10勝6敗1分で3位となりました。キャンプ、オープン戦を通じて、「今年はこの選手がいいぞ」という有望株は誰でしょうか?
髙津 個人名を挙げることは控えさせてもらいたいんですけど、個人的に「彼はやってくれるんじゃないか」「彼は今のチームに足りない部分を補ってくれるのではないか」という選手は、もちろん何名かはいます。その点については、それなりの手応えを感じています。
――東北楽天ゴールデンイーグルスから加わった西川遥輝選手は上位を任せられるし、足も使える。福岡ソフトバンクホークスから加入した嘉弥真新也選手は貴重な左の中継ぎとして経験も実績もある。これまで足りなかったピースが埋まってきた印象があります。
髙津 そうですね。まさにその通りです。今年、新たに加わった選手たちは、戦力外通告を受けた選手、トレードで加入した選手、現役ドラフトでやってきた選手など、さまざまなルートでスワローズにやってきました。いろいろな立場で、それぞれが期する思いを抱いていると思います。いろいろな立場の選手がいるけど、「今年にかける」という思いはそれぞれが持っていると思います。
――ルーキーや外国人選手についてはいかがでしょうか?
髙津 新人に関しては、もちろん「即戦力として早く活躍してほしい」という思いでいますし、「じっくりと育てたい」というほど悠長なことは言っていられないけど、ここは焦らず、「いける」と思えるときまでじっくりと待つつもりです。外国人投手については、オープン戦では結果も出ていたけど、こればっかりは実戦になってみないとわからないので、開幕からしばらくの間は様子を見ながら起用していくことになりそうです。
――Ⅴ奪回のためには、去年までの選手たちの個々のレベルアップと、新加入選手による足りない部分の穴埋めが不可欠です。開幕を迎え、手応えは感じていますか?
髙津 間違いなく、その通りです。毎年毎年現状維持では絶対に勝てないわけですから。オープン戦を通じて、「どの部分がレベルアップしているのか?」「どこがプラスアルファとして期待できるか?」というのは見極めたつもりです。もちろん、まだ手探り状態で模索している部分もあるけど、オープン戦と本番はまったく別のものなので、その辺りの見極めは開幕後も続くと思います。