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「お前を導く、上様(かみさま)じゃ」
そう言って真木(まき)を拾ったのは、一国の主人、上総(かずさ)だった。
忍としての修行を終え、真木は上総の従者になる。
奔放、冷酷、女たらしな上総に頭を抱えながらも、苦悩する本心を知る真木。
一方の上総も、どこまでも自身に愚直な忠誠を向ける真木に惹かれていた。
しかし、戦乱の世は否応なく二人を巻き込み、上総はついに炎に巻かれる。
自刃の覚悟を決める上総の目の前に現れたのは、その場にいないはずの真木だった。
文字数 19,540
最終更新日 2023.01.29
登録日 2023.01.29
吉良秋𠮷(よしらあきよし)は平凡な高校生である。
少し変わっているところがあるとすれば、峠子は常に猫と一緒であること。
しかし、いつもの帰り道、吉良は槍を持った青年に襲撃されることになる!
どうやらその青年は、吉良ではなく、猫を追っていたようで…?
文字数 11,719
最終更新日 2023.01.28
登録日 2023.01.04
満月の夜、そのひとは窓辺に降り立った。
フードのついた青いローブ。一振りで夢を叶えてくれる杖。
少女の願いを耳にしたそのひとは、にっこり笑ってこう言った。
「お嬢さん、僕と踊ってくれませんか?」
文字数 30,314
最終更新日 2022.12.18
登録日 2022.11.15
小学四年生のちひろは、ある日、秘密基地で少女ー礼(ゆき)と出会う。
廃墟だったその場所に閉じ込められているらしい礼を助けるべく、ちひろは計画を練るが、脱走当日、ちひろが目にしたのは火に包まれる廃墟と、焼死体になった礼。
そして、礼の兄である、生(いく)の姿だった。
ーー時が経ち、不運の中で暮らすちひろの前に、生が現れる。
別離、家族、愛、絶望。
傷を抱えた二人の共同生活の先にあるものは…?
文字数 74,631
最終更新日 2022.12.15
登録日 2022.09.19
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