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暉の国。
紅鏡。金虎の一族に、痴れ者の第四公子という、不名誉な名の轟かせ方をしている、奇妙な仮面で顔を覆った少年がいた。
名を無明。
高い霊力を封じるための仮面を付け、幼い頃から痴れ者を演じ、周囲を欺いていた無明だったが、ある出逢いをきっかけに、少年の運命が回り出す――――――。
暉の国をめぐる、中華BLファンタジー。
※この作品は最新話は「カクヨム」さんで読めます。また、「小説家になろう」さん「Fujossy」さんでも連載中です。
※表紙や挿絵はすべてAIによるイメージ画像です。
※お気に入り登録、投票、コメント等、すべてが励みとなります!応援していただけたら、幸いです。
文字数 491,974
最終更新日 2024.12.22
登録日 2023.10.03
✿第12回BL大賞参加作品✿
黒竜に踏み潰されそうになっていた白蛇を助けた櫻花は、黒竜の怒りを買い、法力が半分になった上、余命十年の呪いをかけられてしまう。
地に頭を付いて謝れば赦してやると黒竜は言うが、櫻花は「私は間違っていないので、謝りません」ときっぱり笑顔で吐き捨てたことにより、ふたりの関係は最悪な方向に。
そんなやり取りから数年後、櫻花の前に不思議な雰囲気を纏う白髪の青年、肖月が現れる。肖月は、あの時助けられた白蛇であることを告げると、あろうことか櫻花に口付けをし、主従の契約を結んでしまう。
余命僅かの櫻花が生き永らえるためには、1200の徳を積んで天上に昇り天仙になるか、もしくは黒竜に謝るしかない。
持ち前の"運の良さ"を武器に、世のため人のために尽くす地仙と、命を救われた恩を返したい、白蛇の化身。
果たして、櫻花は天仙になり、余命十年の呪いを断ち切れるのか――――。
マイペースだが天才肌の地仙と、彼の呪いを解きたい白蛇の物語。
※この作品は他サイト、カクヨムさん、fujossyさんでも公開している作品です。
文字数 111,004
最終更新日 2024.11.25
登録日 2024.10.10
✿第12回BL大賞参加作品✿
修仙門派のひとつである風明派の道士となった十五歳の少年、天雨は、時々不思議な夢を見ることがあった。それは幼い頃の自分と、顔が思い出せない少女との夢。数年前に魔族に両親を殺された過去があり、それ以前の幼い頃の記憶が曖昧になっていた。
夢は過去の出来事なのか。
それともただの夢なのか。
紅き蝶が導く、愛と裏切りの中華BLファンタジー。
※この小説は、中華BLファンタジーです。BL要素が苦手な方はその旨ご了承の上、本編をお楽しみください。アルファポリスさん、カクヨムさんにて公開中です。
文字数 98,832
最終更新日 2024.11.21
登録日 2024.10.24
春は君に出会い、夏は君に焦がれ、秋は君を憂い、冬は君と――――。
春夏秋冬、君を想う。
これは孤独な神と、それに触れた者の物語————。
✿❀✿
春の章。
桜の木の下で、誰かを待ち続ける美しい青年。桜の模様が描かれた羽織を纏うぼんやりとした美しい青年は、首に包帯を巻いており、言葉を紡ぐことができない。そんな声を失った青年の前に現れたのは、春を告げる神だった。
青年が誰を待ち、なぜ声を失ったのか。
桜の蕾が花開く時、青年の瞳に映るモノとは――――。
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夏の章。
村の悪しき風習により、龍神の贄に捧げられた少年。
恵みの雨を降らせるため、村の皆のため、少年は谷の底へと落ちていく。
次に目を覚ました時、見たこともないような美しい青年が傍にいた。
彼こそが谷に棲む龍神であり、この地に水を齎す存在であった。
しかし龍神が存在していながら、なぜ村に雨が降らないのか。
その理を知る時、少年は本当の意味で龍神の想いを知ることになる――――。
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秋の章。
とある地の領主の領土内。鎮守の森と呼ばれる、聖域があった。そこには白の神と呼ばれる守人がおり、この地を守護しているという言い伝えが、遠い昔、古の時代からあった――――。
赤や黃、混ざりあった色とりどりの色彩が豊かな季節。秋。
狩りを禁止されているはずの鎮守の森で、罠にかかって弱っている白い毛の狐がいた。従者とともに森の見回りをしていた、この地の若き領主である桂秋は、この地が崇めている森への信仰心から、その珍しい白い狐を罠から逃がしてやるのだった。
❀✿❀
冬の章。
山神様の花嫁。
それは、男でも女でも関係なく、極月に生まれ、ある"印"が身体に現れた子が番として選ばれる。
親以外はその顔を見てはならない。
触れてはならない。
声を聞いてはならない。
故に、屋敷から出さず、人に晒さず、その時が来るまで幽閉される決まりがあった。
そして十五歳の誕生日、少年は山神様の花嫁となるため、用意された籠に乗り、山の頂へと運ばれて行く――――。
◆この作品は、カクヨムさん、小説家になろうさんでも掲載しております。
文字数 55,778
最終更新日 2024.02.25
登録日 2023.10.24
❀第12回BL大賞参加作品❀
◆◇◆◇
紅藍玉(ホンランユー)は魔界の王、魔王の第七皇子だが、幼い頃からなにをさせても標準以下の才能しかなく、武術も剣術も魔力も何もかもが底辺という、魔界中が知る " 落ちこぼれ " であった。
しかし、ある出来事をきっかけに、それが王位継承争いに関わらないようにするために、わざと実力を隠していたのだということがバレてしまう。
紅藍玉の本当の実力を知った魔王は、懸念していた通り、王位継承の「第一位」として、本人の意志など関係なく、第七皇子の名を連ねてしまう。当然それには皇子や権力者たちが反発し、訴えを起こす始末。
魔王は、ならば、と魔王候補の三人の皇子たちにある試練を与えるのだが、藍玉(ランユー)はそもそも王になる気もなければ、他の皇子たちと争う気もないため、その日の内に、魔界から姿を消すのだった。
そんな " 落ちこぼれ " 皇子の護衛であり、従者でもある碧雲(ビーユン)と翠雪(ツェイシュエ)は、呆れつつも、まったくブレない思想の主を尊敬しつつも心配し、人界について行くことを決める。
かくして、三人は魔界を離れ、人界へと身を置くことになるのだが、町に着いて早々、お金がないという現実的な問題に直面する。そんな中、とある商家の当主と偶然出会い、彼の息子が原因不明の病で床に伏せっていることを相談される。
しかし連れて行かれた立派な邸には先客がおり、それが有名な門派の道士であること知るのだった。
名を白暁狼(バイシャオラン)。彼は将来有望と謳われていた道士のひとりであったが、今は門派を破門され、野良道士として各地を旅して回っていた。
数年前、妖魔に弟を殺されたその復讐心から、妖魔や鬼に対して容赦がなく、その行き過ぎた行動が、彼の破門に繋がったらしい。
本当の名を隠し「紅玉(ホンユー)」と名乗った紅藍玉は、一緒に行動する白暁狼に対して後ろめたさを感じつつも、彼が垣間見せる優しさに惹かれ始める。
魔族であることを隠し、人として生き、人のために生きることを決めた魔界の元皇子と、復讐のために生き、魔族を殺すためだけに生きる青年の、物語。
けして交わるはずのなかったふたつの運命が、今、交差する――――。
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※マークが付いているものは、暴力的、性的描写を想像させるような表現がありますので、苦手な方は注意。
※この作品は、『カクヨム』にて公開中の作品です。『小説家になろう』にも掲載中。
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文字数 171,197
最終更新日 2024.02.22
登録日 2023.12.28
戀歌楼。
主に異形を商品として扱う見世である。
もちろん、気に入ったものがいれば身請けすることもできるが、その際は案内人が提示した手付金と簡単な誓約書を交わすこととなる。この見世で取り扱う商品は、どれも欠陥品ばかり。キズモノだったり、どこかイビツだったり、感情が安定していない出戻り品なども多く扱っているため、取り扱いには細心の注意が必要とのこと。
故に誓約書を読んでいただき、同意の上、商品を受け渡す運びとなるのだ。
帝都と呼ばれる魔都の片隅に、ひっそりと佇む娼館、戀歌楼。知るひとぞ知る異形の見世を案内するのは、人形のように美しく妖艶な女主人。
今宵も異形に魅入られた、ひとりの客人がやってくる。
何度も通い、言葉だけ、視線だけ交わし、やがて生まれるもの。
それが恋か愛かは定かではない。
相手は異形なのだから。
この物語は、異形とそれに魅入られた者たちの、美しくも儚い恋愛奇譚である―――。
登録日 2024.12.18
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