5
件
「浮気を繰り返す貴方には失望しました」
勇者として、世界の平和を守っていたジェスター。
しかし、酒に酔った勢いで女の子がいっぱいいるお店に行ったことが嫁にバレるや否や、監禁を言い渡される。
「俺が居ないと世界の平和は守れなくなりますよ?」
「そんな訳ありません。 先程も魔王の幹部をぶっ殺してきました!」
勇者の言葉など届くはずもない。
勇者はあることないこと得意の"口先だけの言葉"によって何とか嫁の隙を作っていく。
言い訳として、プレゼントを聞いていたんだ。
お酒を飲むのは、君の口に合う物を選んでいたんだ。
同じく嫁に監禁を繰り返される人たちと同盟を結ぶ。
ドラゴン、ドワーフ、エルフ、魔王。
様々な人達と心を通わせながら、やがて家の中のカーストを塗り替えていく。
それとは対照的に、嫁たちはメキメキと力を付けていく。
勇者に放った言葉はすべて本当だった。
"勇者"と同じく嫁も強かった。
更に、嫁たちも同盟を組んでいた為、彼ら監禁組に勝ち目はない。
勇者は"女遊びしてごめんなさい"と土下座をするがもう遅い。
彼は、いや彼らは旦那とは名ばかりの、家庭内ヒエラルキー最底辺に没落していくのであった。
文字数 5,646
最終更新日 2020.11.24
登録日 2020.11.22
世界に妖精、人魚などの幻想上の生き物が現れてから数十年。
彼らと共に笑い合い、泣き合い感情を共有し、毎日を過ごしている日本の首都東京。
そんな共存関係にもやはり歪が生じてくる。
そういう時に頼るのは、市役所でもなく国の機関でもない。
都内有数の繁華街の一角。
ボロビルの2階に今日も悩みを持つ彼らが駆け込んでいく。
幻想探偵 下村ルイ
黒ののスーツ、似合っていない帽子がトレードマークの青年と幻想を生きる彼らの日常の物語。
文字数 1,000
最終更新日 2020.11.21
登録日 2020.11.21
超常の力、魔法を使い害ある獣を討伐、市民の依頼を請け負う"冒険者"。
国の矛、盾として規律と秩序を守る"王国騎士団"。
この二つの武力で王都の平和は守られていた。
実はもう一つの勢力が王都の陰にある。
その名は"企業 ダンプ・サイト"
ある事情により集まった人達で構成されるこの組織には、冒険者や王国騎士団とも違った仕事が。
王都で職を探す青年ジェスターはひょんなことからダンプサイトの元へ。
酒飲み、ハゲ、キモオタ。
キャラが濃い人間に囲まれながらも、ジェスターは王都の陰の中を走り抜けていく。
文字数 20,408
最終更新日 2020.11.19
登録日 2020.11.12
勇者に選ばれた人間はこの世界に蔓延る邪悪を退けるために旅に出る。
勇者のみに扱える聖剣の輝きは、明日への希望の光となる。
都市から離れた村に住む少年ジェスターは、夢の中で女神様より神託を授かる。
目が覚めると、傍らには細かな装飾が施された神秘的な雰囲気を放つ剣。
神託、聖剣...つなぎ合わせると浮かぶ答え。
そうジェスターは伝説の勇者に選ばれたのだ。
この事実が周囲にバレてないことを確認し、簡単な書置きを残し、太陽が昇らぬ内に村を離れた。
少年が姿を眩ませてから、数年後。
王都にある神殿では、騒ぎになっていた。
勇者...いなくね...と。
文字数 16,712
最終更新日 2020.11.15
登録日 2020.11.07
大陸の一角に栄えるとある国。
そのまた、中心にある都市部と呼ばれる発展した地域。
人が行きかう大通りに面し大きな木造の建物が一つ。
そこは、冒険者という依頼をこなし生計を立てる人達が拠点とする酒場。
その一角に座り込み、テーブルと同化するようにグッタリとしている青年、ジェスターは自分の目的を思い出す。
(あぁ、お酒と美女に埋もれながら優雅に過ごしたい)
そんなジェスターの隣で同じようにテーブルと同化する女性チェルビー。
(あぁ、イケメンとお金が欲しい、切実に)
金が欲しいからと言う理由で冒険者になったはいいが、楽して幸せになる方法を模索していく二人。
しかし、彼らは知らなかった。
自分達の堕落した思考がどれほど極まっていたのか。
彼らは知ることになる、楽してお金を稼ぐ方法はないと。
時には、ざまぁと他者を見下し酒を飲む、時には、ざまぁとチェルビーを見下し殴られる。
そうして、彼らは知っていくのだこの世界の仕組みを...。
文字数 28,692
最終更新日 2020.11.05
登録日 2020.11.01
5
件