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僕──クロウル・シルベスタは、冒険者ギルドのサポーター組合制度に登録したC級冒険者。
今は、S級クラン「紅龍の牙」の臨時サポーター要員。
呼び名はどん亀、または亀ちゃん。
使えるスキルは、アイテムボックス・真甲羅の2つだけ。
味方の周囲に甲羅盾を何枚か並べると、自らの背を丸めて亀の甲羅のように変化させ、後は、戦いが終わるのを只管待つのが僕の十八番。
毎回十八番の必殺技を繰り出していたら、そりゃ─、誰だって、いつかはそうするさ。
強敵に負けそうになったら、必ずそうなるだろうって覚悟はしてた。
そう、僕は囮にされた。
重傷を負って、辛うじて生き残った「紅龍の牙」のメンバー達から見捨てられた。
敢え無く強敵に食われた僕は、消化液が溢れる強敵の腹の中で、自分の死に様を嘲笑う。
だが、待てど暮らせど、僕は死ななかった。
真甲羅スキルは、再生化、魔素浄化吸収、状態異常完全無効化の効果もある、ぶっ壊れスキルだったからだ。
今まで貯めていたスキルPTを消費して真甲羅スキルを一気にレベルUPさせた僕は、念願の甲羅素材の一戸建ての家を新築、強敵に一緒に食われた聖女様達と一つ屋根の下、一緒に暮らし始める。
其の内に強敵の内に内在する穢れた魔素をどんどん吸収していき、新たな種族『玄武人族』に進化した僕は、強敵を内側から爆死させてしまう。
大量の経験値を取得した真っ裸の僕は、諦めの表情を浮かべた。
だって、人間の姿じゃなくなったから。
見た目は亀人の魔物。
全身が硬い鱗に覆われて、背中が甲羅を背負った姿。
そして、何故か僕の大事な息子が、とぐろを巻いた喋る蛇になっちゃった?
その蛇は伸び縮みができるけど、元の長さにするのは無理だって言うしさ。
付け根の部分から分裂するみたいに何本も生やせる特技があるって偉そうに自慢をし始める蛇。
こんな時は、どうすればいいのかマニュアル何てないから解らない。
そうだ、どうするかわかんない時はこうすればいいって義父さんに教えてもらった方法があった。
その方法を試してみよう。
迷宮ボス部屋の地面に、幾つかの番号を至る場所に書き記していった。
1、 復讐する。
2、 迷宮で修行する。
3、 探索続行(人化の方法を探す)。
4、 探索続行(宝物GETを目指す・迷宮コア破壊を目指す)。
5、 魔物として生きて、人類に仇をなす。
6、 仕様がないから、魔王でも目指してみる。
7、 自分の種族を繁栄させるように色々頑張る。
8、 聖女達と迷宮安全地帯内でひっそり暮らす。
9、 新たな快楽の扉を開けた僕は、迷宮の中で変質者として生きていく。
10、全部の案を一通り試してみる。
僕は、目を瞑ってボス部屋内を彷徨っていき──。
「さてと、どれにしようかな。神様の言う通り」
文字数 114,438
最終更新日 2021.06.11
登録日 2021.04.28
遥か昔から深淵の迷宮として存在していた俺は、とうとう完全人化のスキルを得た。
長い年月をかけて、ようやく最初のスタートラインに立てた。
ここから、俺はあらゆる迷宮を喰らい続けてやる。
そして、必ず、いつの日か俺を導いてくれたアルフィラーゼ様の横に、並び立つ存在になってやるんだ。
文字数 2,743
最終更新日 2021.04.05
登録日 2021.04.05
錬金術師の家系に生まれたアヴィリスカは、10歳のキャピキャピしたい女の子。今日も元気に、彼女の持って生まれた神能【神水創造】を上手く使い、錬金術に精を出す。錬金術の発展と彼女の願望を叶える為に....。このお話は、異世界でちょっと変わった生を受けたアヴィリスカが、周りの人達に、上手く乗せられたと言うか、絆されて、とんでもない事態に巻き込まれていくのだが、持ち前の負けん気と、彼女を守護する女神様達や、周りの仲間達と力を合わせて、なんだかんだと、降りかかる全ての障害を、叩き壊していく物語。
文字数 284,952
最終更新日 2021.03.31
登録日 2020.06.25
神の世界で巻き起こる恋愛・SFファンタジー
第1部 囚われの日常
神子として展覧会にいる私、シャルは見る側じゃなくて見られる方で展示されてます。
ウー、視線が痛いわ。人気者は辛いわね。取り敢えず、今日を乗り切る為に頑張るね。
文字数 178,895
最終更新日 2020.07.08
登録日 2020.06.18
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