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遺伝子の当たりくじといわれるα。
そんなαとは縁もゆかりもない、中流育ちのβ男子 小山田慎吾15歳。ある日突然αに転性したことが判明し、高位αだらけの名門男子校、私立筑葉高校に入学することになった。
ここから、とぼけたフツメン小山田の運命が大きく変わることになるのであった――
文字数 110,664
最終更新日 2022.08.30
登録日 2022.03.31
アルファ、ベータ、オメガの三つの性が存在するこの世界では、αこそがヒエラルキーの頂点に立つ。オメガは生まれついて庇護欲を誘う儚げな美しさの容姿と、αと番うという性質を持つ特権的な存在であった。そんな世界で、その他大勢といった雑なくくりの存在、ベータ。
希少な彼らと違って、取り立ててドラマチックなことも起きず、普通に出会い恋をして平々凡々な人生を送る。希少な者と、そうでない者、彼らの間には目に見えない壁が存在し、交わらないまま世界は回っていく。
そんな世界に生を受け、平凡上等を胸に普通に生きてきたβの男、山岸守28歳。淡々と努力を重ね、それなりに高スペックになりながらも、地味に埋もれるのはβの宿命と割り切っている。
しかしそんな男の日常が脆くも崩れようとしていた・・・
文字数 50,272
最終更新日 2022.01.06
登録日 2021.12.05
なんちゃって侯爵令息カイン。母子二人、数人の使用人に世話をされながら、ふわふわと惰眠を貪るような平穏な毎日を過ごしている。隔絶された田舎でのんきな暮らしをしていたある日、思い出す。
ここは正に、かつて妹がやっていた乙女ゲーム『貴公子達の花園』の舞台であると。しかも将来豚の餌になる運命にある、モブ令息のカインだ。ううむ、しかし分かったところで、すでにどうしようもない状況である。なぜなら、俺はこの世界のことをほとんど知らないからだ。予備知識は、自分の運命が悪役令嬢の手先となって破滅し、監禁、拷問、豚の餌という事だけ。妹が話す内容はほとんど聞き流していたが、こいつのことだけは悲惨すぎて覚えていたに過ぎない。悪役令嬢が誰かも知らんが、何とか回避できるように俺は、俺の出来ることをすることにする。
文字数 68,393
最終更新日 2021.11.06
登録日 2021.05.31
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