「確かに八村は世界トップのリーグにおいてプレーをしていますが、そこで得たことを代表に還元すればいいのであって、日本代表で行われている練習やミーティングがNBAと異なるからといって、『ホーバス監督は世界レベルではない』と批判するのはお門違いでしょう。NBAに比べて日本の遅れている部分があるのは間違いありませんが、チームの中で話し合うべき内容です。
バスケは高い実力を持った選手が一人入るだけで得点力や守備力が大きく上がるものですが、それでもチームスポーツなので連携は欠かせません。八村が代表チームに入った際、得点力は上がりましたが、独りよがりなプレーが随所に見られ、浮いた感もありました。
つまり、八村の指摘する内容自体は間違っていないのでしょうが、その方法が間違っており、独りよがりになっているといえます。監督の指導方法に納得がいかないのであれば、練習中に話し合うべきですし、ミーティング方法に疑問があれば、その場で話すべきです。ましてや、監督としての資質をメディアの前で否定するというのは人格否定にも通じるもので、いわば“モラハラ”です。プロのアスリートが取るべき対応としては不適切だったと言わざるを得ません」
Business Journal編集部はJBAに、八村の発言をどのように受け止めているか、またお金の使い方が不透明との指摘について説明を求めているが、これまでのところ回答はなく、公式見解としても「追加のコメント発表、メディア対応等の予定はありません」と発表しているため、返答が得られる見込みは低いが、返答があれば追記する。
JBAは「ホーバス監督のもとでロサンゼルス五輪に向けて進んでいく決定が変わることはない」と発表し、八村の発言に人事や強化方針が左右されないことを示唆している。再び八村が日本代表でプレーすることはないのかもしれない。
(文=Business Journal編集部)