「また、楽天リンクはwi-fiに接続した状態で発信すると非通知発信になってしまいます。そのため、こちらの番号を相手先に表示するためには、いちいちwi-fiを切るという手間が必要です。楽天モバイルとしては、そもそも無制限なのだからwi-fiに繋げる必要がないということだと思うんですけど、仕事をしていて速度面で勝るwi-fiを利用するシーンも多いので、この面倒な切り替え作業が必要になってしまいます」(同)
低料金でも、業務に支障をきたす可能性があると、楽天モバイルは選択肢から外れてしまうだろう。一方でワイモバイル、UQモバイルのような大手キャリアのサブブランドであれば通信品質は問題ないが、プランのバリエーションが少ないことが多く、決め手に欠ける。
このように、キャリアごとに新しいプランが出るたびに比較検討して、その都度、契約を変更するのが望ましいが、そこまで手間をかけられないという事情もあるだろう。
「ここ数年で、携帯電話料金は劇的に下がっています。特に2019年から2021年の3年間は大きな変化がありました。ですから、これ以前に契約していて、プランを変更していない場合は、今すぐ見直したほうがいいと思います。それ以降であれば、2年に1回を目安に見直していけば、無駄を改善できると思います」(同)
業務に必要な通話・通信の品質を落とさないという視点を持ちつつ適正な見直しを行えば、法人契約の携帯電話料金のコストダウンは可能といえそうだ。
(文=清談社、協力=鮎原透仁/携帯見直し本舗)