40代という年代は、人生のちょうど中間地点にあたる。
20代や30代ほどの体力はないかもしれないが、若い頃と比べて大きく衰えているわけでもない。人生経験を積んだことで世の中が見え始め、自分にできることとできないことを理解できるようになる。自分なりの幸せと自分にとってベストの人生が何かがわかり、他人に惑わされずにそこに歩みを進められるようになる。40代とは、人生の黄金期になりえる年代なのだ。
今20代や30代で、人生がうまくいかずに苦しんでいる人は、40代になったからといって毎日が充実するとはとても思えないかもしれない。ただ、30代までは人生の「研修期間」であり、40代からが本当の勝負。そして、この年代で大輪の花を咲かせるために知っておくべきことがある。
『40代から手に入れる「最高の生き方」 今すぐ知っておくべき人生を左右する「やっていいこと」「わるいこと」』(いれぶん著、KADOKAWA刊)は40代を人生の最盛期にするために必要な考え方や暮らし方を教えてくれる。
仕事も人間関係も、毎日の生活も30代までのやり方をモデルチェンジするのがいい。キーワードは「シンプルに」と「無理をしない」である。
何事も100%でやろうとすると、イレギュラーなことが起きた時に対応ができない。仕事はやや余力を残して80%で。20%の余裕をもっておくことで、質の高いアウトプットができ、周りを見るゆとりも持てる。
また、メリハリも大切だ。80%を通常モードにしながら、ここぞという時はアクセルを踏み込み120%の力で物事にあたる。勝負所を見極めてそこに全力を注ぐのが40代からの仕事のコツなのだ。
40代になると、いい意味で物事をゆるく考えられるようになってくる。完璧を求めず、ほどほどで満足する。もちろん他人にも完璧を求めない。この心の持ち方はとても有益だと本書では説かれている。自分にも他人にも完璧じゃないことを許せれば、毎日はもっと楽しくスムーズになる。
ただし、もやもやしたことはそのままにしない方がいい。心にひっかかったことやすっきりしないことをそのままにしておくと、自己肯定感が下がり、堂々とふるまえなくなる。それは仕事にも生活にも悪い影響を及ぼしてしまう。
もやもや感は「このままだと危ないよ」という心からのサイン。放置せず先延ばしにせずどうしたらすっきりするのかを考えて対処していく方がいい。40代はまだ老け込む年齢ではないが、人生の残された時間は限られている。ストレスを抱えた状態で生活するのはできる限り避けたいところだ。
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仕事や生活では「シンプルに」「無理をしない」が40代のキーワードだったが、人付き合いではまた違ったコツがある。自分の社会的立場が上がったり、周囲に年下の人間が増えてくるこの年齢の人付き合いを充実したものにするために、どんな考え方が必要なのか。
また「お金」と「時間」をどんなことに費やすかも40代以降の人生のクオリティを決める重要テーマである。若い頃は深夜まで仕事に打ち込み、朝まで飲み明かしても大丈夫だった体も40代ともなれば無理がきかなくなってくる。友達からの誘いを断ったり、体のケアにお金と時間を使うことも必要になってくるのがこの年齢でもある。
「仕事」「人付き合い」「お金」「時間」。
40代からはこれらのすべてを一新してみるのもおもしろい。人生のピークになりうるこの年代をよりよいものにするために、本書のアドバイスは大いに役立ってくれるはずだ。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
※画像はイメージ(新刊JPより)。