不動産業界関係者はいう。
「一般向けの商業施設でもっとも重要なのは『利用客を迷わせない』『わかりやすい』ということ。歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレをめぐっては開業早々、男性専用トイレのエリアとそれ以外の用途のエリアを指し示すピクトグラムがわかりにくいということで、急遽、説明のために貼り紙が貼られていたが、これに象徴されるように全体的に『ユーザー目線』が根本的に欠落しているように感じる。東急はホテルやビルなど大規模な商業施設の開発・運営の実績が豊富なだけに、なぜこの施設では失態が目立っているのか不思議」
東急歌舞伎町タワーに聞いた。
――ジェンダーフリートイレについて現在の形態に変更された理由は。
「お客様からの多くのご意見を踏まえ、女性トイレ利用エリアを、暫定的にパーティションで区画することにいたしました。内訳は下記となっております。
・女性用トイレ:8ヶ所
・ジェンダーレストイレ:2ヶ所
・男性用トイレ:2ヶ所
・多目的トイレ:1ヶ所」
――今後、改修などの予定は。
「更にお客様に安心してご利用頂けるトイレを目指し、今後改修工事を実施する予定でございます」
(文=Business Journal編集部)