小池都知事、葛西臨海水族園の1400本の樹木伐採へ…跡地に太陽光パネル敷き詰め

 神宮外苑の樹木伐採問題では、都環境影響評価審議会での議論の末、事業者は伐採本数を減らす案を示した。しかし、公園整備は再開発と違って、環境影響評価の対象外となっている。しかも、神宮外苑はもともと東京都の所有地ではなかったが、葛西臨海公園は東京都の所有地だ。葛西臨海公園では、小池知事はまさに好き勝手やりたい放題やれるのだ。

「このままいくと、小池知事は東京都所有の公園の樹木をさらに切り倒していくかもしれない」(上田氏)

 ある都庁OBの話によると、日比谷公園でクスノキなどを切って、その一部を「国際交流ゾーン」にするという計画があるらしい。今年の都議会の質疑で明らかになったという。昨年9月8日付の東京新聞が日比谷公園の再整備計画について報じており、その再整備計画には、公園外側の日比谷通りをまたいでビルを結ぶ2本のデッキ(幅18mと幅9m)を新設することが含まれている。日比谷公園の元管理所長・高橋裕一さんは、そのデッキ2本を新設するにはクスノキを切らずには難しいという。なお、都は21年2~3月、日比谷公会堂の改修工事のためにアキニレとケヤキ計約20本を一気に伐採している。

 元環境大臣の小池知事は今や環境破壊の“伐採女帝”と化した。都立公園は日比谷公園以外にもたくさんある。なんだかんだと理由をつけて、今後も樹木を切り倒して行きかねない。都議会はイエスマンばかりで女帝の暴走を止めることができない状態だ。

(文=横山渉/ジャーナリスト)