自分の思っている通りに事が進まずに悩んでしまうことはないだろうか。
そして、多くのことの場合、自分以外の誰かの助けなり協力が必要となる。だからこそ、大切なのが「人を動かす力」であり、「人間関係」だ。
もし、人間関係がなかなか上手くいっていないと思うなら、まずは自分の発する言葉に注意を払ってみよう。「でも」「けど」「だって」「どうせ」といった言葉を多く使ってはいないだろうか?
『人間関係が一瞬でよくなる 魔法の接続詞』(谷口敏夫著、扶桑社刊)は劇的に人間関係を好転させる言葉の使い方を伝授してくれる一冊。
では、どのようなことが書かれているのか、少し覗いてみよう。
前述した「でも」「けど」「だって」「どうせ」を多用すると、人間関係はこじれやすくなるという。それは一体なぜなのか?
この4つの共通点は、どれも否定形の接続詞だ。つまり、これらの言葉の後には、「できない」「無理」「やっても仕方ない」というような諦めの言葉が続くことが多い。
一方、本書で「魔法の接続詞」とされている言葉が、「そう」「それ」「そこ」「その」といった「そ」のつく言葉たちだ。
この「そ」から始まる言葉の相づちは、誰かと一緒にいるときに共通のエリアにある対象や事柄を表すことが多い。そして、たとえば「それ、いいね」「そこにあるカフェに入ろうよ」といった具合に、2人の距離が遠すぎず、かといって近すぎることもなく、ちょうど良い距離で意思疎通できるという。
相手と同じ時間を共有し、ちょうどいい距離感でコミュニケーションが取れる言葉だからこそ、人間関係に力を発揮してくれるというわけだ。
また、「魔法の接続詞」とセットで「魔法の言葉」を使うと、より人間関係がスムーズになるという。たとえば、嫌なことを打ち明けてくれた友人に「そうなんだ」(魔法の接続詞)と答え、さらに「大変だったねえ」(魔法の言葉)と続ける。
「魔法の言葉」の特徴は相手を「ほめる」ワードだということ。どんな思いも言葉にしなければ伝わらない。相手の感情を動かすのであれば、言葉にすることが大切だ。
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もし人間関係がなかなか上手くいかないと悩んでいるならば、「そ」から始まる言葉「魔法の接続詞」を使ってみてはどうだろう。少し意識するだけで状況は好転するはずだ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。