「あの人は仕事がデキる」と言われる人とそうでない人の違いはどこにあるのか。
「明確な成果を上げている」ということも重要だが、実はそれだけではない。印象面も無視できない要素だ。例えばメールやチャットのレスポンスが早かったり、その文面が分かりやすく整理されていたりするだけでも、「この人、なかなかデキる」と思わせることができる。
つまり、一つ一つのコミュニケーションを大事にすることが、自分を「デキる人」に見せることにつながるのだ。
特に自分の査定をする上司には、「こいつはデキる部下だな」と思わせておきたいところ。
そこで誰でも「仕事がデキる風」になれる“ハッタリ”をレクチャーしてくれる『先生! ダメダメな私を2時間で仕事デキる風にしてください!』(諏内えみ著、KADOKAWA刊)から、上司から一目置かれる「返し方」を3シチュエーション、ピックアップしよう。
上司から「明日までに書類を用意して」と言われたときはどんな風に返すのが適切なのか。まず避けたいのは「了解です」。「了解」は同僚や部下、後輩に使う言葉と周知されていることもあるため、「承知いたしました」「かしこまりました」の方が適切だ。
ただ、ここではっきりとさせておくべきは「明日のいつまでに用意すればいいのか」を定義すること。上司が求めるタイムリミットを必ず確認し、その時間内できっちり提出する姿勢を見せることが上司からの信頼につながるはずだ。
一目置かれる伝え方… 「承知いたしました。明日の18時まででよろしいでしょうか」
そもそも部下の帰り際に大量の仕事を頼むのはNG!と言いたいところだが、もしこういった場面に遭遇したら、どのように対応すればいいのか。ここで「無理です」「できません」とストレートな物言いをしてしまうと、反抗の意や突き放した印象を持たれ、関係が揺らいでしまう可能性がある。
そこで、「所用」や「約束」など簡単な理由を添えて、「この後の時間は難しい」と伝えるなど、柔らかく聞こえるようにする。また、今日はできないけれど明日ならできるという代替案を付け足し、協力の姿勢ややる気を伝えると上司からも一目置かれるだろう。
一目置かれる伝え方… 「申し訳ございません。本日は所用があるのですが、明日の午前でしたら作業できます」
仕事終わりに「ちょっとご飯食べていかない?」「一杯飲んでいかない?」と上司に誘われた。でも、終業後や休日まで上司とは付き合いたくないという人も多いだろう。そんなときは断るのが基本だが、「今日は無理です」などと突っぱねた言い方ではなく、「あいにく、この後は所用がありまして……」と伝えよう。
また、一緒に行ってもいいけれど都合があり行けない場合は、「ぜひまた誘ってください」などと、次回につながる言葉をプラスしよう。「あいにく、この後は~」だけでは、「そういう付き合いが嫌いなんだな」と思わせてしまう。「ぜひまた誘ってください」と付け加えれば、「次回また誘おう」と思ってもらえるはずだ。
一目置かれる伝え方… 「残念ながら今日は所用があるのですが、次の機会にお声がけいただけるとうれしいです」
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本書は「電話」でのコミュニケーションに始まり、会議、来客、クライアント、冠婚葬祭など、さまざまなシチュエーションでの「一目置かれる返し方」を伝授してくれる。
コンセプトは「2時間で読み切れて、一般のマナー本には載っていない“デキる人の一目置かれる伝え方”をマスターする」というもの。返答に窮するようなシチュエーションの乗り越え方や、ついつい軽く返答してしまい印象を落としてしまうことを防いでくれる。
ちょっとした気遣いをしたり、言葉の使い方を変えることで相手からの印象は大きく変わる。自分自身をアピールする上で本書を駆使してみてはいかがだろう。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。