ジャニーズの人気グループ「Snow Man」が主演する舞台『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』が2023年に新橋演舞場で上演されることが松竹のホームページやSNSで22日に発表された。「FINAL」と銘打たれたことにファンがどよめき、激しいチケットの争奪戦になることが予想されるなど波紋が広がっている。
同舞台は2006年に滝沢秀明氏が主演した『滝沢演舞城』としてスタートし、2019年からは芸能界を引退した滝沢氏に代わってSnow Manが主演を引き継ぎ、演目名が『滝沢歌舞伎ZERO』に改められた。「腹筋太鼓」などのジャニーズ名物が生まれたことでも知られ、2020年に公開された映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』は興行収入20億円を超える大ヒットを記録。しかし、裏方に転身した滝沢氏が今年10月いっぱいでジャニーズ事務所を退社したことで舞台の継続が不安視されていた。
「FINAL」と銘打たれた今回の舞台は、文字通りラスト公演になるとみられる。これまで滝沢氏が手がけていた演出をSnow Manが自ら担当すると発表されており、まさに『滝沢歌舞伎ZERO』の集大成となりそうだ。
今回の発表を受けて、ネット上では「最後になるのは悲しいけど、絶対に観に行って目に焼きつけたい」「うやむやに終わらせずにファイナル公演をやってくれるのはうれしい」「ファイナルは残念…でも、滝沢歌舞伎の名前でやってくれるのはありがたい」などと喜びと悲しみの入り混じった複雑な声が寄せられている。
当然、多くのファンがシリーズ最後になるとみられる『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』を観劇したいと希望しているが、チケットの入手はかなり困難になりそうだ。
例年、滝沢歌舞伎の上演期間は休演日を差し引くと1カ月ほどになっており、昼と夜の二部制の日が多い。上演回数はかなり多いが、新橋演舞場は総座席数1428席で決して大会場ではない。また、Snow Manは大ブレイクしてメンバーそれぞれのソロ活動も盛んになっており、どんなスケジュールになるのかは不透明だ。
仮に上演日数が30日で、その半数が昼夜二部制だったと仮定すると、総観客動員数は約64000人ほどになる。十分に多いように思えるが、人気爆発中のSnow Manはファンクラブの会員数が90万人を突破したといわれており、ファンクラブ会員の規模だけでみてもまったく席が足りていない。さらに、ファンクラブに入っていないライト層や最後の『滝沢歌舞伎』を見届けようという滝沢氏のファンなどもチケット争奪戦に参戦することを考えると、すさまじい抽選倍率になりそうだ。
Snow Manが主演・演出を務める『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』はどんな内容となるのか、チケット争奪戦の行方も含めて今後も注目を集めそうだ。