スキルも能力も十分にある。でも、そのスキルと能力をなかなか仕事の成果に結びつけられない。そんな「残念な人」、周囲にいませんか?
なぜ彼らは「残念」で、どこがいけないのでしょうか。『残念な人の仕事の習慣』(アスコム刊)はその部分に迫ります。
「口では謙遜しつつも実は自分の能力を過信する傾向にある」
本書では「残念な人」の傾向としてこんなことを指摘しています。そして彼らには、共通する「残念になってしまうポイント」があ流そう。一体何が「残念」にさせてしまうのでしょうか。3つ、ご紹介しましょう。
1つは、何かあったときに、根本的な解決策をなかなか講じず、場当たり的な対応だけで済ませてしまうこと。確かにその場はそれでよいのかもしれませんが、効率は悪いでしょう。本当に仕事がデキる人は、問題の根本まで含めて考えた対応をするものです。
新しい企画案が2つ並んでいて、「どう思う?」と聞かれたとします。そのときに、“残念な人”は個人的に気に入った方が良いと回答してしまいます。
一方、仕事のデキる人は質問の意図をより深く汲んで、「自社のマーケティング的に」という言葉にはなかった前提条件を踏まえて回答をします。質問の意図をちゃんと捉え、個人の感情だけで判断しないのがデキる人です。
商談先でプレゼンをする場合、相手が担当者の場合と役員の場合では、その内容も違って然るべきでしょう。
担当者レベルならば「どうやっているのか」という知識や方法が知りたいでしょうし、役員ならば「どれくらい自社にメリットがあるのか」という結論が気になるはず。しかし、“残念な人”は役職などを考えず同じプレゼンをしてしまうのです。
相手が何を求めているのか、そこまで汲み取ってこそデキる人になれるのです。
能力は高いのに、あとちょっとができずに「仕事がデキない」と言われてしまう。
そんなときは、「いつもより一歩先を考えてみる」というところからはじめてみるといいのかもしれません。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。