そんななか、『ミュージックバンク』など音楽番組のチャートから外れるというネガティブな話題は、普通に考えると避けたいところ。しかし、YGは常に世界を見据えているからこそ、国内の音楽番組にはこだわらないものと見られます。ネット上には、YGと韓国の一部テレビ局の関係が良くないのではという見方もありますが、やはりBLACKPINKは海外志向なので韓国における活動はそこまで重視しない方針、と見る向きも強いようです」(レコード会社関係者)
また、BLACKPINKがここまで世界的に成功している理由について、芸能事務所関係者はいう。
「たとえば映画というジャンルひとつとっても、韓国政府は世界展開を見据えて韓国映画振興委員会を通じて関連業界や人材育成に多額の投資を行い、2020年の『パラサイト?半地下の家族』の米アカデミー賞受賞につなげるなど、政府と業界ががっつり手を組んでエンターテインメント産業の海外展開に力を入れている。
K-POPというジャンルが認知され始めたのは1990年代後半くらいだったと思うが、当初から欧米、特にアメリカの音楽トレンドを意識した楽曲づくりやパフォーマンス構成を行い、じわじわと世界に浸透していった。そして2000年代に入り、KARAや少女時代などが日本でもブームとなり、ここ数年のTWICE、BLACKPINK、BTSの世界的成功というかたちで、約20年にわたる韓国の国を挙げたエンタメ輸出の取り組みが結実した感がある。はっきりいって、日本のエンタメ産業も政府も足元にも及ばないといえる」
BLACKPINKは、今月16日に2ndフルアルバム『BORN PINK』をリリース予定。また何か新たな記録を叩き出すだろうか。
(文=Business Journal編集部)