今年7月からLINE Payは店頭のコード支払いで利用されるQRコードをPayPayと統合すると発表した。昨年8月にはPayPayの加盟店であればLINE Payを利用できるようになったが、QRコード自体も統一となるようである。
PayPayとLINE Payは今どういう関係なのか、ユーザーにとってのメリットはなんなのかなど、今回はLINE Payの最新情報やおすすめの使い方を紹介していきたい。
LINEとZホールディングスの経営統合により、LINE PayとPayPayは同じ企業グループに属している。QRコード決済において圧倒的なシェアを誇っているPayPayとの統合であるため、ついにLINE Payも吸収されてしまうのかと思われたが、現時点ではそうはなっていない。
今回統一されるのは、店舗にあるQRコードをユーザーが読み込んで決済する場合(ユーザースキャン方式)のもの。この統一と同時にLINE Payアプリでは統一QRコード「JPQR」での決済はできなくなり、WeChatPayも利用ができなくなるという。ただし、スマホ側のQRコードを店舗がスキャナ等で読み取ってもらう方式は変わりなく利用が可能だ。
とはいえ、徐々にPayPayに機能を集約しつつあるLINE Pay。では改めて、どのような特色があるのだろうか。
まず、あげられるのは「送金機能」が便利な点だ。いまやLINEのメッセージアプリをほとんどスマホユーザーが利用している。そのLINE上の「友だち」に対し簡単に送金ができ、集金する際もメッセージ付きで「送金依頼」が可能。大人数の飲み会やランチの割り勘などに最適なのだ。
さらにLINE Pay残高を法人や個人の銀行口座へスマホから振り込むこともできる。口座情報を直接入力して振り込むほかにも、SMSやメールで送金リンクを送ることができる。口座情報がわからなくても送金できるので、非常に便利だ。
2つめの特色はチャージ方法が多彩ということ。銀行口座との紐付けや、PayPayのチャージでお馴染みのセブン銀行のATM利用のほかにも、Famiポートからのチャージが可能だ。FamiポートでのチャージではLINE Payのチャージ画面よりFamiポートを選択し、トーク画面に送られてきた番号をポートに入力。印刷されたレシートをレジに持っていき、チャージ額を支払えば完了する。
また、チャージ用のQRコードを読み取るだけでチャージすることも可能。ただし、この方法は現在ドラッグストアのアインズ、アインズ&トルペのLINE Pay導入店舗のみなので、注意したい。
他にもLINEが発行する「Visa LINE Payクレジットカード」(以下、LINEクレカ)を登録すれば、事前チャージ不要で支払うことが可能だ。ただ、その場合であっても、他のチャージ方法と同様に0.5%還元とポイントリターン率が変わらないことは少々物足りない。ただし、LINEクレカは普段の買い物でも使え、年会費も無料であるため、LINE Pay用に持っていても損はないだろう。
LINEクレカは今年の4月まで2%と高い還元率を誇り人気であったが、5月から1%に引き下げられ、ユーザーからは落胆の声があがっている。しかし、それと引き換えに「Visa LINE Payプリペイドカード(以下、LINEプリペイドカード)」のお得度が増している。
LINEプリペイドカードは、LINEアプリで発行できる手数料、年会費無料のバーチャルプリペイドカードで、Apple PayやGoogle Payに設定するとタッチ支払いやオンライン決済ができるというもの。LINEプリペイドカードは、LINE Pay残高の範囲内で利用が可能なので、これまで述べた方法でチャージして使うことができる。