具体的には、
・(220-年齢)×0.6
という計算を行い、運動中の脈拍数がこの値になるべく近く、かつ超えないようにするのが、安全で有効な運動の仕方です。たとえば50歳の人なら1分間102回です。脈拍数は、手首内側の親指側に触れて数えます。運動中なら、15秒数えて4倍してもよいでしょう。
1回当たりの運動時間はなるべく短くし、1週間当たりの回数をなるべく多くすることが、長く続ける秘訣です。
(文=岡田正彦/新潟大学名誉教授)
参考文献
【1】 Willis EA, et al., The effects of exercise session timing on weight loss and components of energy balance: Midwest exercise trial 2. Int J Obesity, July 9, 2019.
【2】 Sato S, et al., Atlas of exercise metabolism reveals time-dependent signatures of metabolic homeostasis. Cell Metab, Feb 1, 2022.
【3】 Reynolds G, Is it better to exercise in the morning or evening? New York Times, Jan 19, 2022.
●岡田正彦/新潟大学名誉教授
医学博士。現・水野介護老人保健施設長。1946年京都府に生まれる。1972年新潟大学医学部卒業、1990年より同大学医学部教授。1981年新潟日報文化賞、2001年臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」を受賞。専門は予防医療学、長寿科学。『人はなぜ太るのか-肥満を科学する』(岩波新書)など著書多数。